2020/10月例会「第3回新・御大杯」報告記(17)・2段階早押しボード解説編(その5)




こんにちわ、番頭役のむろかつです。2020/10月例会報告の17回目、3Rのむろかつ企画「2段階早押しボードクイズ「7541」」の解説編5回目・たぶん最終回となります。2回戦Bブロックのあたりの問題解説と余談などになります。

詳細編としては↓ここらへんのあたりになります。

2020/10月例会「第3回新・御大杯」報告記(12)・2段階早押しボード編(その5)

2020年10月24日

Bブロックは1回戦のB上位4人とA下位4人の合計8人での対戦となりました。

[2回戦Bブロックの組み合わせ]

三好誤服店・T本山・ばいそん彗星・Kava・ひっさつ会長・山田はまち・神末永愛・くうちゃん

いきなりバカ問題がw

Q1「シタラー、ヒムラー、バナナマン、このうちナチス・ドイツにおいて/治安・諜報などで強大な権力を握ったSS、いわゆる親衛隊のトップを務め/、国内統制と反ナチ勢力・ユダヤ人などに対する迫害をした人物で、ベルリン陥落直後にイギリス軍に拘束され、服毒自殺をしてこの世を去ったのは誰でしょう?」

正解→(ハインリヒ・ルイトポルト・)ヒムラー/正解者6名(ひっさつ会長前半押し正解)

解説:勿論「ヒムラー」で正解。ふと朝、息子を学校まで送迎中に思いついたネタでした(爆)

寸評:冒頭のExcelで作った時に比べると前半最後のゾーンがかなり短くなっているのが特徴です(笑)。これはもう下読みしてる段階で「出オチ」だろうと(苦笑)。なお前半ボードに挑んだのは三好さんとばいそんさんのお二人でこちらも正解でした。まあナチスドイツの問題で「バナナマン」って選択肢はどーやって作るんだかと(^_^;)

三好さん、惜しいんだけどなー…。

Q2「企業では「総支配人」などの一般的に企業経営の決定権を持つ者に用いられることが多く、スポーツの世界では監督の上のポジションとして/予算の範囲内に応じてチームの編成や方針の決定、選手や代理人との契約交渉、トレードやドラフトなどの新人獲得についての全権を持つものとされている、通称を「GM」と略される役職を英語で何というでしょう?」

正解→ゼネラル・マネージャー(General Manager)/正解者6名

解説:NPB初のGMはロッテの広岡達朗氏だったそうです。なおサッカーJリーグだと甲府の佐久間悟GMが一時期、監督交代の影響でGM兼取締役副社長兼監督の三足のわらじを履いてたこともあります。

寸評:図らずとも(?)こちらのブロックは「ひよし対決」となったわけですが、Q1でひっさつ会長が前半押しをすると、Q2では三好さんが負けじと押してくる…というなかなか見ごたえのある戦いを繰り広げてました。まあこれで正解だったらなおの事もりあがったんですけど(←をいw)。まあ補足すると、

三好さんは「GM」と書いて誤答したんですが(問題文に「通称を「GM」と略される役職を英語で何という」があるので当然ダメです)、さすがにこれが無くても正解にしたか…は微妙ですね。長々と読んできたクイズ問題の意味がなさなくなってしまうので。一方でひっさつ・ばいそんの両氏は前半ボードで正解し+4獲得。ひよしコンビ間で実質10点差もついてしまった始末でした。

Q3「和歌山県和歌山市、京都府京丹後市・福知山市、兵庫県豊岡市・丹波市・西脇市・加東市・小野市・三木市・神戸市・淡路市、そして明石市付近に通っている、日本標準時の基準になる子午線となるのは/東経何度でしょう?」

正解:(東経)135度/正解者7名(山田はまち氏後半押し正解)

解説:明治16年以前は京都・伏見に置かれていた。

寸評:この問題はちょっとめずらしい事態となりまして、三好さんのみが前半ボード、山田はまちさんが後半で押して、その他の面々が後半最後まで聞いてボード…ということになりました。そしたら三好さんが「日本標準時」という実に惜しい(こちらは前問題の「GM」と違い、流れ的には正解にもなりうる「2択」な問題でもありました)誤答を。そしてその他の人たちが全員正解…という次第で「またかよー」と三好さんから泣きが入る事態に。いやこれはもう気持ちはわかります(苦笑)

Q4「もともとは移民問題・貿易問題・国境線問題などを抱えていたが、たまたまその頃に世界的なスポーツ大会の本大会出場をかけた対戦が行われ、お互いのホームで観客が暴徒化して両国が激昂し国交断絶、更に戦争勃発まで発展してしまった、1969年に発生したホンジュラスとエルサルバドルの戦争の/ことをそのスポーツの競技の名を取って何と呼ばれているでしょう?」

正解:サッカー戦争/正解者5名(山田はまち氏後半押し正解)

解説:「Guerra del Fútbol」←別解。なお戦争時代は米州機構の調停介入で100時間程度で休戦している。

寸評:たぶんこの企画では唯一と思われる2問連続後半押しとなった問題。こちらも山田はまちさんが粘りに粘って押して正解でした。そしてひっさつ会長に急接近する2位まで浮上してました。なお世界的なスポーツ大会の本大会出場…は1970年のFIFAワールドカップ、メキシコ大会でした。

「かわぐちかいじ」の問題の早押しにはびっくりしました。

Q5「かつては全日本実業団女子駅伝で4連覇を達成した女子陸上部があり、落語家の立川談慶が入門前にここの企業に勤めていた事から前座名で会社名をそのまんま使っていたエピソードもある/、もともとは昭和21年に塚本幸一がアクセサリー販売業として立ち上げるもこれが殆ど売れず、知り合いのアドバイスでブラジャーを作ったところこれが大ヒットし、現在では国内の女性用下着メーカーの大手企業となった京都市に本社を置く企業はどこでしょう?」

正解:ワコール/正解者3名(ひっさつ会長前半押し正解)

解説:会社名の由来は創業者の塚本社長のお父上が会社を興そうとした時に考えていたもので、地元の近江国を平定したいと言う意味の「江州に和(やわ)す」から名付けたそうです。

寸評:企業問題とも芸能問題とも取れるようなエピソード問題。実際は談慶師匠が入門した際に談志師匠が塚本社長の自叙伝を読んで感動して「前の職場の名前をつけちゃえ」と命名したのがきっかけだったそうです。で、ワコール上層部は反対したものの塚本社長は「ま、いいんじゃないの」と快諾してくれたそうで…。で、クイズ的には「下着メーカー」としてグンゼとの二択、「女子駅伝の強豪」としてニコニコドーとの二択で迷った人が多く、この正解者の少なさだったそうです。

しかし正解したのが山田はまちさんと「日本おっぱい党」のひよしコンビというのがなんとも奥ゆかしい(苦笑)。ここから三好さんの快進撃が始まっていくのでした。やっぱりおっぱいを包み込む(?)ブラジャーは偉大なり(^_^;)。

Q6「そのペンネームは本名をひらがなとしたものであるが、昭和30年代に新宿から出ていた河口湖行きの急行列車と、甲府行きの急行列車が/大月まで併結運転された時にそのペンネームと全く同じ名前が国鉄時刻表に表記されていた全くの偶然の一致な珍エピソードがある、広島県尾道出身の漫画家で代表作に『沈黙の艦隊』、『ジパング』、『太陽の黙示録』『空母いぶき』などがある劇画漫画家は誰でしょう?」

正解:かわぐちかいじ/正解者6名(ばいそん彗星さん前半押し正解)

解説:今でいうとこの「富士回遊号」と「かいじ号」の両特急列車のルーツに当たる。なお本名は「川口開治」なので全くの偶然の一致であるが、本人は中央線沿線の小金井市に住んでるそうです。

寸評:むろかつ的には前フリは「わかる人がいねえかなあ」的な感じで置いといて、後半の「代表作に『沈黙の艦隊』、『ジパング』(以下略)」まで聞いて「なるほど!」と持っていく問題だったので前半部分が長くした…のですが、「そのペンネームと全く同じ名前が」まで行く前に押して正解したばいそんさん本当にお見事でした。で、びっくりしたのが鉄道好きの三好さん・本山さんが前半ボードで正解したこともそうですが、一緒にひっさつ会長も前半ボードで正解してた事でした。

しかもこの「かわぐちかいじ」先生の名前が本名から来てる…ってのはびっくりですねえ。最近だと女優の「浜辺美波」嬢がどう考えてもその名前は「きれいな芸名」だろうと思ったらこれが本名だった、というのを知って驚いた以来の衝撃でした(笑)

「まずいーっ、もう一杯!!」(意味無し)

この時点でひっさつ会長は+24。前半押し正解の+7で1抜けとなるとこだったのですが、次の問題はこんなのでした。

Q7「もともとはプロ野球の東映フライヤーズに投手として入団し3年間プレーするものの腰の骨を負って/引退した元プロ野球選手でもある、引退後は親会社の東映専属の映画俳優となり、1983年にギャングや悪党を専門に演じる俳優集団悪役商会を立ち上げた、近年ではキューサイの青汁のCMでの「まずいー!もう一杯!!」のキャッチコピーで特に有名になってしまったのは誰でしょう?」

正解:八名信夫/正解者5名(ひっさつ会長前半押し正解→1抜け)

解説:俳優に転じたきっかけは東映球団のオーナーから「長嶋茂雄や王貞治に打たれるより、高倉健に撃たれろ!」と言われたことがそれだそうです…「打たれる・撃たれる」の文字が違う(笑)

寸評:読む直前に「これは野球好きのばいそんさん・三好さんが現役時代のエピソードで行かないと、時代劇大好きなひっさつ会長がサクッと持っていくかもしれんな」と思いながら問読みしてましたら…そのプロ野球選手時代のエピソードで「3年間プレーするものの腰の骨を負って」で押したのはひっさつ会長でした(^_^;)。なのでこりゃ行ったなあと思いながら、私の手元にあった2リットルの麦茶のペットボトルを持って「まずいー!もう一杯!!」と言ってのけた始末でした(爆)。で、正解したのは後半ボードのKavaさん、前半ボードの三好・本山・ばいそんの3氏、そして「八名信夫大先生」と書いていたひっさつ会長でして、これで1抜けとなりました。気づけばひっさつ会長、ここまで全問正解で突っ走るとは…。

※ま、本文にも書きましたがVTRチェックをした中では得点のズレがあるようでまだひっさつさんは勝ち抜いておりませんがこの記録のまま進行しています。

Q8「日本文学振興会が主催する、文芸・映画など様々な文化分野において業績をあげた個人や団体を表彰する賞の名前にもその名が残っている/、文藝春秋社を立ち上げ文学賞である「芥川賞」や「直木賞」を制定した事や、自らも「真珠夫人」「父帰る」「恩讐の彼方に」などの作品を残した小説家・劇作家としてもよく知られているのは誰でしょう?」

正解:菊池寛/正解者5名(三好さん前半押し正解)

解説:もともと「菊池寛賞」も昭和13年から19年までは「年配の作家の業績をたたえるための」文学賞であったが、戦後はジャンルが広がり今に至る。

寸評:すると三好さんが前半押しで攻めてきて誰もが「あまりに速すぎる…これはまたまた三好劇場か?」と思ってたら正解してまして、この時点の(VTRチェックした上での)上位陣のポイントは、三好誤服店+17・T本山+13・ばいそん彗星+25・山田はまち+20…といったところに(敬称略)。ばいそんさんと山田はまちさんも前半ボードで正解して+4を積み上げたので、このような点差に。

さて上位争いはどーなったのか、といいますと。

Q9「自らの音楽をジャパン+ハワイ+ジャマイカの「ジャワイアン・レゲエ」という新しいジャンルと位置づけている、その名前は「超カッコいいテクニック」と「テクニックをひけらかさない」の二つの意味の英語を由来としている、ハワイ育ちのアメリカ人のShen(シェン)と東京出身の日本人のMicroからなる、「My Way」などのヒット曲で知られるインディーズレゲエユニットは何でしょう?」

正解:Def Tech/正解者1名(山田はまちさんのみ)

解説:2005年に発売された1stアルバム『Def Tech』が160万枚を超える大ヒットとなり、インディーズグループとしては珍しいミリオンセラーとなったこともある。

寸評:明らかにむろかつの個人趣味に走った問題(行きの圏央道ではこれを聞きながら走ってますです(苦笑))。そしたらイントロクイズをよくやっている山田はまちさんが正解してくださって感謝感謝でした(笑)。

ちなみにこれを書いている10月29日のソフバン対ロッテ戦で先日新曲としてリリースされた「Like I Do」を登場曲にしてたソフバンの選手がいてちょっとびっくりしました。まあ試合も、ロッテ3-2ソフバンでリードしてた9回裏に、

https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1321781717909340161

ロッテがパスボールで2人のランナーがホームインして逆転サヨナラ負けというそれに負けず劣らずのびっくりな結末を(爆)

Q10「競馬の世界では「Upset」、サッカーの世界では「Giant Killing」とも呼ばれている現象で、日本では特に大相撲において/番付が下の力士が格上の力士を倒したことに由来する、「勝負事で不利と見られていた側が勝利すること」を日本語で何というでしょう?」

正解:番狂わせ(大番狂わせでも可)/正解者4名(Kavaさん前半押し正解)

解説:大相撲で著名なのは昭和14年1月場所で当時本場所5連覇中、69連勝中だった大横綱・双葉山を、当時新進気鋭だった初顔合わせの安芸ノ海が破った一番がある。

寸評:結果的には8月例会のハマクドーさんの問題と丸かぶりしていてヒヤヒヤしたという(苦笑)。こちらを前半押しで正解したのはKavaさん。前半ボードが誰もおらずその他の正解者3人がいずれも+1だったので一気に6ポイント差を詰めることに成功しておりました。

Q11「昭和29年の台風15号は昭和33年からはこの船の名前を冠して呼ばれる/ようになった、昭和29年9月26日に青森と函館の間の津軽海峡で僚船だった第十一青函丸・北見丸・日高丸・十勝丸と共に座礁・転覆し、単体で1155人もの死者・行方不明者を出し日本海難史上最大の惨事となった青函連絡船は何でしょう?」

正解:洞爺丸/正解者6名(ばいそんさん前半押し正解→2抜け/終了)

解説:この台風では僚船だけでも数百人規模、更に西日本でも同じような転覆事故を引き起こし更に数百人規模の死亡事故が勃発してたそうです。

寸評:この前の問題の時点で上位争いは、1抜けしたひっさつ会長を除くと、三好誤服店+17・T本山+14・ばいそん彗星+26・山田はまち+22(敬称略)の面々あたりか。鉄道系にめっぽう強い三好さん・本山さんにとっては「前半ボードでも勝ち抜け」のばいそんさんをどーにか食い止めたいところではあるのですが(ちなみに当日の現場では得点がずれてたのでこういう駆け引きも起きようはなかったんですけども(苦笑))。そしたら前半で押したのが本山さんでも三好さんでもなくばいそんさんで、これでばいそんさんが勝ち抜けて2抜け、企画終了となった次第でした。

で、現場の得点計算上では物凄いデットヒートでした(笑)

【最終結果(VTR集計上)】

三好誤服店+21(4位)・T本山+18・ばいそん彗星+33(2抜け)・Kava+11・ひっさつ会長(1抜け)・山田はまち+26(3位)・神末永愛+12・くうちゃん+3

で、詳細編でも書きましたが、得点のズレがあった上での企画ではこれがまた実にデットヒートで、

ひっさつ・ばいそん両氏が同時に1抜け(「洞爺丸」の問題ではばいそんさんが前半押し正解の+7、ひっさつ会長が前半ボード正解の+4だったようです)、三好さんが微妙に及ばず3位に…という実におもしろい戦いだったのでした。タイトル戦じたいは前も書きましたが現場の順位が優先されるので、ひっさつ会長とばいそんさんが暫定棋王を同時戴冠となりまして、Aブロックの勝者・ハマクドーさんと共にこの時点では暫定棋王が3人も存在する、ということになったのでした。

ま、個人的には充実感もあり、少なからずの反省点もあり…で、たぶん年に3回程度(一応、12月の「たほいや」も含めて、3・6・9月の3の倍数の月に担当しようかなとは考えてます。今回は10月になりましたけど)はこんな感じで自作問題を出す企画をできれば、と考えております。またどうどお付き合いいただければ嬉しく思います。

以上です。ではまた。

(Text by むろかつ(番頭役兼怪しい事件史のヲニ(泣)))

 

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ABOUTこの記事をかいた人

埼玉県さいたま市岩槻区界隈で活動している「岩槻クイズの会・岩Q槻(いわくつき)」の公式ブログです。年間8-9回ほど「ヌルく」クイズやカードゲームなどで遊んでいる会です。 こちらのブログは主にサークルの「番頭役」のむろかつ(幕張亭ボーリック)が更新しています。