2025/08月例会「精霊流しステークス」報告記(その5:多答and早押しクイズ編(1))




こんにちわ、番頭役のむろかつでございます。2025/08月例会「第8回精霊流しステークス」の報告記の続きです。5回目は2Rの「多答&早押しクイズ」の1回目をお送りします。多答の駆け引きと早押しクイズの二段階の勝負、今回もなかなかの激戦でありましたです。

2025/08月例会「精霊流しステークス」報告記(その4:リレークイズ編(4))

2025年8月19日

↑前回はこちら。

予選2Rの企画はこういう概要でした。

予選1Rの「リレークイズ」が終わり、小休止を挟んだ後に午前最後の企画となる予選2Rが始まりました。

今回の予選2Rは以下のような企画概要でした。

□予選2R:多答&早押しクイズ

・先に多答クイズを出題
・正解すれば早押しクイズに挑戦
※なお、この「多答」正解で1つの解答に複数の正解者がいた場合、勝ち抜けは1人(仮に3人正解者がいたら1人だけ)とします。
・2P勝ち抜け/10問限定×5R
※ラウンド毎にボーナスポイントが入ります。
1R 10P+勝ち抜けボーナス
2R 7P+勝ち抜けボーナス
3R 5P+勝ち抜けボーナス
4R 4P+勝ち抜けボーナス
5R 3P+勝ち抜けボーナス
早押しクイズは1問誤答でそのRの解答権剥奪

[参考:多答のヒント]
MLB/NPB/ウマ娘/シックスセンス/大晦日
大統領/万博?/ウルトラクイズ/M-1
R-1/KOC/日本全国酒飲み音頭/サッカー日本代表
信長の野望/儒教

…というようなものでした。つまりは「多答で正解→早押しクイズで2◯勝ち抜け」という二段階のクイズを経ていく、という概要でした。なお多答問題は最後尾に「ヒント」だけオープンされてますが、問題および選択肢は事前にオープンにされてない為、誤答ないし回答なしで早押しラウンドに進出できないという例も勿論あります。

↑当日配布された企画書のコピーです。

で、結果的にはこの企画の最大の勝負的なポイントとなった部分は、「※なお、この「多答」正解で1つの解答に複数の正解者がいた場合、勝ち抜けは1人(仮に3人正解者がいたら1人だけ)とします。」の部分でした(これは実は企画概要がオープンになってから、ハマクドーさんより後から追加・補足されたルールでもありました)。

例えば「数字の1から10までの数字を1つ」という多答問題があったとして、「1」を5人ぐらい書いて正解した場合、早押しクイズでは誰かが2◯で勝ち抜けてしまうとその他の4人の回答権がそのセットでは剥奪されてしまうという点でして、問題の選択肢的には「ただ正解するだけではなく、できるだけ他の人が書かないような正解の選択肢をチョイスして書くことも多少は考える必要もある」という点がこの企画のテクニカルさの部分でもありました(笑)

で、この2Rは多答+早押しが全部で5セット行われました。今回は1セット目の模様をお送りいたします。

まずは多答問題。「M-1グランプリの敗者復活組」とは…。

まず第1セット。前の予選1Rで1抜けしたばいそんさんが指名されまして、ばいそんさんがチョイスした「M-1」のヒントの多答の問題はこういうのでした。

多答Q1「年末恒例の漫才コンクール「M-1グランプリ」で敗者復活で決勝に進出した18組からひとつお選びください」

もはや近年は年末の風物詩のひとつとなった漫才コンクール「M-1グランプリ」。去年の放送が第20回目だったそうで準決勝で敗退するも決勝の放送日の日の敗者復活で1組だけ決勝に進出したのが全部で18組いるそうです(2回達成しているのが1組と、初回の2001年は開催されなかったので開催回数(20回)-2人=18人ということになってるようです)。

「ここは確実に正解を書くか、誰ともかぶらないような際どいのを書くか」というのがこの多答の主要命題のような感じになってきました(笑)が、実際の回答例はこんな感じでした。

A-1(ばいそん):「オードリー(2008年)」→Kava・かよちん(合計3名)

まずはヒントから多答問題を指名した1枠のばいそんさんが回答したのは「オードリー」。

こちらはKavaさんとかよちんさんと3人かぶり。先述の通り、早押しラウンドでは例えばばいそんさんが勝ち抜けた場合はKavaさんとかよちんさんは回答権が剥奪される…というそういう対抗関係になります。

A-2(三振亭遊ゴロ):「サンドウィッチマン(2007年)」→ほしまる・ひっさつ会長・あんどう・キヨミ(合計5人)

続いては2枠の三振亭遊ゴロさんが出したのは、初の敗者復活からの優勝を果たした「サンドウィッチマン」でした。

するとここでは一気に5人がドドッとボードを出してまして軽いどよめきが起きてました(笑)。いやーちょっと何言ってるのかわかんないと(以下略)

A-3(キアロ):「錦鯉」×

A-4(むろかつ):「トレンディエンジェル(2015年)」(単独正解)

A-5(マジー):「ニッポンの社長」×

A-6(じょう):「パンクブーブー(2010年)」(単独正解)

A-7(三好総統):「ミルクボーイ」×

※なおLinerさんはわからなかったんで白紙回答とのことでした。

そしてその後は、むろかつとじょうさんがそれぞれ「トレンディエンジェル(この人たちもサンドウィッチマン同様敗者復活からの優勝でした)」「パンクブーブー(この人たちは優勝した次の年に敗者復活というなかなか珍しいことをやってました)」で単独正解が出た…以外は誤答で早押しセットには進めず、ということに。

ここから早押しクイズに入ります。

というわけで、この第1セットは10人による早押しクイズと相成りました。2◯で勝ち抜け1×で回答権剥奪となります。

※今回も掲載するクイズ問題は、問読み(ハマクドーさん)の音声をVTRで耳で聞いて文字起こししている関係上、厳密な全文掲載は難しいため、やはり「正解(問題文の概要)→正誤判定」の順番です。あくまでも「概要」ということにさせていただきます。すみません。

Q1:「俵孝太郎」(「FNNニュースレポート6:00」の初代キャスターをつとめ、その番組の冒頭の挨拶をビートたけしや志村けんにモノマネされた事でも知られる、2025年1月1日に肺炎のため94歳で亡くなった政治評論家・ニュースキャスター)→じょう×/回答権剥奪

Q2:「和歌」(古今和歌集の仮名序に「松の葉の散りうせずして」とあることから「松の言の葉」の異名を持つ短歌型式の古典詩)→スルー

Q3:「ジューシィ・フルーツ」(1974年のアメリカ映画「ファントム・オブ・パラダイス」に登場するロックバンドから名付けられた日本のロックバンドで、1980年にリリースしたデビュー曲「ジェニーはご機嫌ななめ」がスマッシュヒットを記録した)→ばいそん1◯

Q4:「パンジャタワー」(父 タワーオブロンドン、母 クラークスデール。2025年の第30回NHKマイルカップを制した競走馬)→かよちん1◯

Q5:「無任所(大臣)」(日本では内閣総理大臣や各省の大臣が所管しない事務を担当する国務大臣のことを指す)→スルー

まずQ1は「マジカル頭脳パワー!!」でも所ジョージ氏と同じくえらい強さでトップ賞を取りまくってたことでも有名な政治評論家「俵孝太郎」の問題はじょうさんが早く押しすぎた感があり答えられず1×でこのセットは回答権剥奪という次第に。なお元々はこの人は産経新聞の政治部の記者で、読売新聞のナベツネ(渡辺恒雄)氏が昭和50年前後の頃、ワシントン支局から本社に戻ってきた直後に社内の派閥闘争で干されてた時期があって「俺、読売やめちまおうかなー」と思い始めた頃、この俵氏に「もし俺は政治評論家に転身したら食っていけるかね?」と相談したら「確実に売れっ子になりますよ。年収2-3000万円は固いですよ」と太鼓判を押されたというなかなか興味深い逸話もある人物だったりします。でも最終的には派閥闘争で勝っちゃったんすけどね。

Q2は「「松の言の葉」の異名を持つ短歌型式の古典詩→和歌」という問題はスルー。これは松の葉が常緑(つまりは一年中落ちない)ことから、和歌も色褪せることなく長く伝わることにあやかっている…という意味だそうです。なおここで日本おっぱい党の三好総統が「井上和香(←巨乳で一時期人気を博したグラビアアイドル)」とぽつりとつぶやいて一斉にツッコミを受けるシーンも(爆)

↑お借りしてきました(多謝)。確かに三好総統の好みっぽいナイスボデー(失笑)

続くQ3は1980年代に「ジェニーはご機嫌ななめ」などでヒット曲を出した男女4人組ロックバンド「ジューシィ・フルーツ」の問題は、実にえらい早いポイントでばいそんさんが正解して1◯。こちらは元々は作曲家の近田春夫氏が結成したロックバンドの「BEEF」というグループが前身の7人組バントで、その近田氏がレコード会社を移籍することになった関係で再編成されて結成されたという経緯があったそうです。一度は解散してしまったんですが、近年もちょこちょこ復活して活動もしております。

続くQ4は競馬問題。両親の名前と今年のNHKマイルカップを制した…だけのヒントで正解をひねり出すかよちんさんはやっぱり凄い(笑)。そして次のQ5は「無任所(大臣)」の問題はスルーでした。こちらは広い意味では内閣官房長官(内閣のスポークスマン的な立場で、平成・令和の新元号を発表した小渕恵三氏、菅義偉氏が特に有名ですね。後の首相にもなりました)、国家公安委員会委員長、内閣府特命担当大臣も含まれ、狭い意味だと1964年の時の東京オリンピック担当大臣や副総理(共に建設大臣兼任で河野一郎氏が務めてました)がそれに含まれるという解釈もあるようです。

Q6:「竜鉄也」(本名は「田村 鐵之助(たむら てつのすけ)」。中学2年の頃と25歳の時に2度失明している演歌歌手で、1980年にリリースしたデビュー曲「奥飛騨慕情」がロング・ヒットを記録した)→ほしまる1◯

Q7:「国民情緒法/国民感情法」(国民世論次第で司法判断が決まるなど罪刑法定主義・法治主義・法の支配が崩れがちな大韓民国の政治・社会体質を皮肉った)→スルー

Q8:「小幌[こぼろ]駅」(二つの鉄道トンネルに挟まれた80メートルの空隙区間に立地し道路アクセスもないため、いわゆる秘境駅の一つとして知られる北海道豊浦町にあるJR北海道室蘭本線の駅)→ほしまる2◯(勝ち抜け!!)

Q9:「花火師」(職人になるための修行年月を指した言葉の「玉貼り3年、星かけ5年」といったら)→かよちん2◯(勝ち抜け!!)

Q10:「獺祭[だっさい]」(晩唐の詩人・李商隠[りしょういん]がその詩作の際に多くの参考書を周囲に並べるように置いたことから自ら名付けた号に由来する、転じて多くの書物を調べ、引用する人の事を)→スルー

Q6は演歌歌手の「竜鉄也」の問題は、代表曲である「奥飛騨慕情」のタイトルでポーンと押したほしまる先生が正解して1◯。この曲は1980年にリリースされてからしばらくして有線放送で人気に火がついて半年後にオリコンチャート入りを果たし、翌年の1981年には寺尾聰の「ルビーの指輪」に次ぐ年間シングル売上2位を記録したミリオンヒットの曲でした。なので紅白歌合戦に初出場したのもリリースした翌年の1981年だったというこの時代ならでわの逸話があったりします(この時代は有線放送、つまりは聴取者のリクエストから人気に火がついたという例が物凄く多かったのでした)。そしてかよちんさんにわずか押し負けた三好総統が「あの時代はみんなカラオケで歌ってたよなー」と悔しがりながら「悶絶」しておりました(^_^;)

Q7は韓国の政治・社会体質を皮肉った「国民情緒法/国民感情法」はスルー。まああそこは歴代の大統領が「独裁政権末期」ないし「大統領を退任した後」に身内の不祥事で捕まるわ、政治不信が起きるとすぐに日本バッシングが始まってそれをかわそうとする体質なのは今も昔も変わらないと。かのムン・ジェイン氏も例外ではないようで(以下略)。

その次のQ8は「小幌駅」という2つのトンネルに挟まれた場所にある上に道路アクセスがない秘境駅として知られるJR北海道の駅の問題をこれまたほしまる先生が正解してついに2◯到達で1抜け達成ということに。なおここの駅は三方が崖、残る一方が海に面してます。でなぜこの駅が存在するのかといえば、戦時中に単線の列車交換の為の信号場として設置されたもので、国鉄時代は仮停車場、JRになった際に駅に昇格した経緯があるそうです。で、この1抜けによってほしまる先生は1抜けの勝ち抜けボーナスを含めて+22p獲得と相成った次第でした。と同時にこのセットは、三振亭遊ゴロ・ひっさつ会長・あんどう・キヨミの4氏はほしまる先生と同じ「サンドウィッチマン」の回答により、回答権剥奪となりました。

続くQ9は「玉貼り3年、星かけ5年→花火師」という問題をかよちんさんが正解してこれまた2◯到達で2抜け達成ということに。このセットでは2抜けの勝ち抜けボーナスを含めて+19p獲得ということになっておりました(なお上記のルール一覧をみた感じでは、1→5セットに行くほど獲得ポイントは下がるので、1セット目の2抜け達成は実質次の2セット目の1抜けと同じようなポイントになるみたいです)。そして残る1問を前に多答でかよちんさんと同じ「オードリー」を書いてたKavaさんとばいそんさんが回答権剥奪ということになっておりました。…で、よくよく見たらこの時点で回答権が残ってたのは私・むろかつだけという事に( ゚д゚)ポカーン

このセット最後のQ10は「獺祭(だっさい)」でしたがスルーでした。こちらは「獺=カワウソ」が、捕らえた魚を川岸に並べる習性があるそうで、それに因んで問題文にも出てきた「李商隠」という唐の詩人が自らの号にも名付けたんだそうです。

余談としては同名の日本酒が山口県岩国市の酒造メーカーが出してまして(山口県に地元選挙区を持つ当時の安倍元総理がロシアのプーチン大統領と、米国のオバマ大統領にこれをプレゼントした話もあります)、今はこのメーカーは「株式会社獺祭」ですが、本格的に東京進出する直前の1990年までは「旭酒造株式会社」という名前で、この獺祭を売り出す前の当時の主力商品の日本酒の銘柄が、偶然ながら(企業名を替えた)1990年当時の大相撲の横綱と同じ「旭富士」という名前だった…という話をこの記事の為に調べてたら思いっきり麦茶を吹きそうになった好角家の私でした(←をい)

【予選2R第1セット終了時の各人のポイント状況】※敬称略

1:ばいそん(多→早1)、2:三振亭遊ゴロ(多→早1)、3:キアロ、4:かよちん1Set2抜け(+19)、5:Liner、6:むろかつ(多→早1)

7:マジー、8:ほしまる1Set1抜け(+22)、9:ひっさつ会長(多→早1)、10:じょう(多→早1)、11:あんどう(多→早1)、

12:Kava(多→早1)、13:三好総統、14:キヨミ(多→早1)、(15:おぐのり←次の第2セットから参戦予定)

※一応便宜上、「早押しラウンドで勝ち抜けてはいないものの、そのセットで多答を正解して早押しラウンドに進出したプレイヤー」はその回数として「(多→早1)」などと表記しております。

こんな感じで予選2Rが始まっていきました。次回に続きます。

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埼玉県で活動している「岩槻クイズ(&ゲーム)の会」、通称「岩Q槻(いわくつき)」です。毎度色々なクイズやゲーム企画等で「ユルくバカトーク多めで」やってます。大量の差し入れお菓子と公式ブログで「結構長々と書いている」例会報告が最大の特長です(笑)。 初心者から中級者ぐらいのご新規さん大歓迎です。