2022/06月例会「MJCC2022」報告#16「3R:むろかつ企画「二段階早押しボードクイズ」編(その8)」




こんにちわ、番頭役のむろかつです。前回に引き続きまして2022/06月例会「MJCC2022」の報告記をお送りしています。第16回目は6月例会のメイン企画となった3Rのむろかつ企画「二段階早押しボード」の8回目になります。最終の第2セットBブロックがはじまります。

2022/06月例会「MJCC2022」報告#15「3R:むろかつ企画「二段階早押しボードクイズ」編(その7)」

2022年6月29日

↑前回はこちら。

三好さんご夫妻がここで帰られたので5人での対決となりました。

さてBブロック、1枠からばいそんさん、Linerさん、Kavaさん…までが第1セットBブロックの上位3名で、4枠のぽちょさん、ひっさつ会長、キヨミさんが第1セットAブロックの下位3人の対決となる予定でした。しかしながらここで三好さんご夫妻が「明日の仕事の出勤が早いから」と早退することになり、キヨミさんが不参加となったので、

ばいそん・Liner・Kava・ぽちょ兄貴・ひっさつ会長…と、いずれも「それぞれがそれぞれに絶対的に得意なジャンルを持っている」結構エグい面々の対決となりました。この中で上位3人が次回の王位戦第4期のこの「2段階早押しボードクイズ」に参戦した際にはそれぞれの順位ごとにアドバンテージが与えられることになります。まあ箱根駅伝でいえば「シード権」のようなもんですね、はい(笑)。

ちなみにこのセットは、ばいそんさんが+10、Linerさんが+5、Kavaさんが+3のアドバンテージを持っている状態から開始されます。Aブロックでは+10のアドバンテージを持っていたハマクドーさんが大逃げを成功させてましたが、果たしてBブロックではどうなるのか。

それとこの企画の前に、

2Rのチーム戦での優勝賞品の贈呈が行われまして、ひっさつチームのリーダーだったひっさつ会長へ「ポテロング」を贈呈されてました(笑)

しょっぱなから「バカ問題」がやってきました(爆)

さてQ1はこんな問題でした。

Q1:アロス・コン・ポヨ、カオマンガイ、ジャンバラヤ、ナシゴレンビビンバ、パエリア/、リゾット、炒飯(チャーハン)、日の丸弁当といえば、メインとなる食材は何でしょう?

食い物問題、かつ「バカ問題」でした(爆)。で、後半早々の「ビビンバ、パエリア」で押したのはKavaさんで、残り全員は後半最後まで聞いてのボードとなりました…が、最後の「日の丸弁当」がオチとしてはひでえひでえ(失笑)。

で、正解は「お米」でした。もちろん全員正解で、Kavaさん+7、その他の4人が一律+1からのオープニングとなりました。

【現時点でのポイント】

ばいそん+11(初期ハンデ+10あり)、Liner+6(初期ハンデ+5あり)、Kava+10(初期ハンデ+3あり)、ぽちょ兄貴+1、ひっさつ+1

ちなみに「アロス・コン・ポヨ」とは中南米界隈で普及している米と鶏肉を使った料理のことで、カオマンガイはタイ料理、ナシゴレンはインドネシアやマレーシア料理のお米を使う料理のことです。

実はこの問題、ウォーキング中に近所の横田基地ぞいの国道16号線に面した商店街の中で「カオマンガイ」というタイ料理のお店をみかけて「はて?このカオマンガイってなんだろう」と検索で調べたのが作問のきっかけでした。

やはり4セット目も「落語」問題が(苦笑)

続くQ2はこんな問題でした。

Q2:(おおまかに合ってれば正解とします)二ツ目の落語家の真打ち昇進基準などをめぐって昭和53年に勃発した「落語協会分裂騒動」で落語協会を脱退した6代目三遊亭圓生が立ち上げた「落語三遊協会」をルーツとする/、一時期は「大日本落語すみれ会」「落語ベアーズ」などとも名乗っていたが現在は2009年に亡くなるまで「総帥」をつとめていた、その圓生の一番弟子の名前が冠されている落語家団体は何でしょう?

前半最後の「落語三遊協会をルーツとする」のとこで押したのはばいそんさんでした。そしてぽちょさんとひっさつ会長が「前半ボード」を宣言して書き終えてから、後半最後まで読まれてLinerさんとKavaさんがボードへ…ということに。

正解は「5代目圓楽一門会」でした。ただしかつて名乗っていた「圓楽党」「圓楽一門会」でも可で、要は「圓楽」が出れば正解でした。ただしこの「圓楽」は先代の圓楽、つまりは「笑点の司会でおなじみの馬面の5代目圓楽」師匠の方で「今の腹黒い方の6代目円楽(この時点で病気療養中で笑点をお休みされてました)」ではないのがご注意…ではありましたが(笑)。

正解したのは「前半押し」のばいそんさん(+10)と「前半ボード」のひっさつ会長(+4)の2人でした。

【現時点でのポイント】

ばいそん+23、Liner+6、Kava+10、ぽちょ兄貴+1、ひっさつ+5

で、この「落語三遊協会」はいったんは、6代目圓生(この人は昭和の古典落語の大名人でしたが、その反面、生粋のトラブルメーカーでもありました)についていくという事で、立川談志、古今亭志ん朝、月の家円鏡などの人気者も落語協会を離脱してついていく予定だったんですが、やはり圓生本人のトラブルメーカーっぷりが災いして離脱者が続出したあげく設立後テレビで記者会見までしたにも関わらず「わずか数日」しか持たなかった上に、圓生がこの翌年に亡くなって結局、一番弟子の先代圓楽一門だけが落語協会への復帰を拒否して今に至る…という次第でした。なお、落語家時代の伊集院光は楽太郎→今の6代目円楽の弟子だったので二ツ目まではここの団体に所属していたこともありました。

次のQ3はこんな問題でした。

Q3:現在の人口は約60万人。世界で初めて新聞の「日刊紙」や、「見本市」いわゆる「メッセ」が開催がなされた都市でもあるドイツ連邦共和国ザクセン州の市で、19世紀にはウィーン、パリと共にヨーロッパを代表する音楽の都として名を馳せ/、メンデルスゾーンやシューマンらが活躍し現在でも「トーマス教会少年合唱団」や「ゲヴァントハウス管弦楽団」が本拠地としているのはどこでしょう?

いわゆる「クラシック問題」。で、前半最後の部分で「あ、押しちゃった」と前半押しに挑んでたのはぽちょさん、そして「ちょっと行ってみます」とばいそんさんが前半ボードを宣言しておりました。

で、正解は「ライプツィヒ」。前年ながら正解者はいませんでした。たぶん今回の予備問題を含めた(15問+予備2問)全68問で一番難しい問題だったんでは…という次第だったのですが、やはり…という感じでした。

【現時点でのポイント】

ばいそん+23、Liner+6、Kava+10、ぽちょ兄貴-7、ひっさつ+5

なお解説すると「世界初の日刊紙」とは、1650年(←日本では由比正雪の乱/慶安事件が発生した前年になります)にライプツィガー・ツァイトゥイングという日刊紙が同地で週6回の発刊をおこなたのが最初であり、さらに「世界初のメッセ」とは、現物市をルーツとする「ライプツィヒ・メッセ」はなんと1190年ごろ(←日本では源義経が平泉で討たれた翌年になります)が続いているそうです。

ここでもむろかつ大好きな(?)「皇室問題」…と解る前に(ノД`)シクシク

Q4はこんな問題でした。

Q4:もともとは江戸幕府末期に幕府が洋式軍隊制度を導入する際、将兵の携行物を収納するための背嚢(はいのう、バックパック)を支給しその背嚢のオランダ語がなまったものが/現在の名称の由来とされている、その後、明治時代に入り後に大正天皇となる嘉仁(よしひと)皇太子が学習院初等科に入学した際に伊藤博文から祝い品として帝国陸軍の将校背嚢に倣った鞄を献上されて使い始めたのが世間にも広まった、日本の多くの小学生が通学時に教科書、ノートなどを入れて背中に背負う鞄は何でしょう?

実はこれ、「生活問題」であり「皇室問題」でもありました…が、押されたのはそのはるか前の「背嚢のオランダ語がなまったものが」の部分で、ぽちょさんとひっさつ会長が同時に押して、ランプが付いたのはひっさつ会長でした。で、「前半ボード」を宣言したのはぽちょさん、Kavaさん、Linerさんの3人でした。

で正解は「ランドセル」

全員正解でした(笑)。で、ひっさつ会長が+12、Linerさん・Kavaさん・ぽちょさんが+4、ばいそんさんが+1の加点となりました。

【現時点でのポイント】

ばいそん+24、Liner+10、Kava+14、ぽちょ兄貴-3、ひっさつ+17

なお解説すると、オランダ語で背嚢・バックパックのことを「ransel(ランセル)」というそうで、そこから「ランドセル」という単語になったそうです。また官立の模範小学校として開校した学習院初等科が、この嘉人皇太子がきっかけで背嚢タイプの通学カバンを採用したこともあり、特に皇太子が通学しているところが新聞の写真等によって世間に広まって世間的にも広がっていったのが由来とされているようです。

Q5はこんな問題でした。

Q5:昭和38年4月から1年間放送されたNHK連続テレビ小説の第3作のタイトル名と、平成20年3月14日まで運行されていた京都駅から長崎駅まで運行していた寝台特別急行列車と/、2010年5月21日に種子島宇宙センターから打ち上げられた宇宙航空研究開発機構の金星探査機の名前…に共通する「日の出前のほの暗い時刻・景色」を意味する名前は何でしょう?

「あー、鉄道好きの三好さんに捧げたかった」とむろかつが(をい)。すると前半最後の部分で「(長崎行きの寝台特急で)勝負してみます」とLinerさんが前半押しに挑み、ぽちょさんとばいそんさんが「前半ボード」を宣言しておりました。で、後半最後まで聞いて「あー、なるほど」と。

正解は「あかつき」。正解したのは前半押しのLinerさん(+12)と、前半ボードのばいそんさん(+4)と、後半ボードのKavaさん(+1)の3人でした。

【現時点でのポイント】

ばいそん+28、Liner+22、Kava+15、ぽちょ兄貴-3、ひっさつ+17

そしてぽちょさんが書いてたのは「かもめ」。これも実はかなり惜しい誤答で、こちらは博多から長崎まで運行している昼間の特急列車の名前なんですね(で、今度、長崎新幹線(西九州新幹線)ができたらこの名前どーなるんだろう…と思ってたら、新幹線の特急名にも引き続き「かもめ」が使われるんだそうで…)。現代語では「夜明け」「明け方」(太陽は出ていないが、空が明るくなり出している状態)を指すが、古語では「未明」(空が明るくなる前の状態)を表す違いがあるそうです。

個人的には学生の頃に毎年行っていた8月6日に行われていたさだまさしの平和コンサートに行く際に何度か乗ったことがありましたね、「あかつき」(頻度としては「かもめ」の方が圧倒的に多いんですけども)。この「あかつき」には1両目に寝台券不要の指定席特急券だけで乗れる「レガートシート」という電動リクライニング式の座席があって「安いし、寝れるし、便利だし」ってことで非常に愛用しておりました。とはいえ、もう30年ぐらい前の話なんですけどね。

Q6はこんな問題でした。

Q6:サッカーや野球ではその試合の重要度に応じてスターティングメンバーを大幅に入れ替えること、水球やラグビー、アメリカンフットボール、バスケットボールでは相手チームにボールを奪われてで攻守が入れ替わること。いずれも「転倒」、「転覆」、「反転」、「ひっくり返る」という意味の英単語がつけられていますがそれは何でしょう?

いわゆる「スポーツ」問題。競技によって意味合いが違う用語の問題でした、さてどこらへんの競技ファンの人が押すかなあ?と楽しみだったんですが、前半最後の「攻守が入れ替わる」のとこで押したのは大のサッカーファンのぽちょさんでした。そしてLinerさんとばいそんさんが前半ボードを宣言しておりました。

正解は「ターンオーバー」。正解したのは、ぽちょさん(+12)、ばいそんさん・Linerさん(各+4)でした。ばいそんさんは大のヤクルトファン、Linerさんはアメフトに造詣が深いんだそうで…。そこらへんのアプローチの仕方がなんとも興味深い(笑)

【現時点でのポイント】

ばいそん+32、Liner+26、Kava+15、ぽちょ兄貴+9、ひっさつ+17

ぽちょさんこれで赤字解消に成功しておりました(^_^;)。

ちなみにサッカーもラグビー等のようなターンオーバー的な「ボールを取られて一気にカウンター」みたいなシーンは発生するんですが、大概は「インターセプト」という言葉を使うことが多いです(少なくてもDAZNのJリーグ中継や地上波等の代表戦中継では)。さらにLinerさん解説にすると、アメフトでは「インターセプトからのターンオーバー(←つまり攻撃中に守備側にボールを取られて、攻撃・守備が入れ替わるというシーンになります)」という言い方もするそうです。

「きわどい前半の問題の切り方」で、二択(ないし三択)で悩む面々が。

続くQ7はこんな問題でした。

Q7:1980年代に司会の大橋巨泉、レギュラー回答者の石坂浩二・ビートたけしらによって人気を博したクイズ番組「世界まるごとHOWマッチ」にて、世界におけるさまざまなモノの値段を問うクイズ問題でその値段を当てた時に与えられたのは「ホールインワン賞」でしたが/、惜しくも正解はしなかったものの、司会の巨泉が「正解に近い」と判断した場合に与えられた賞は何だったでしょう?

うーん、前半後半の問題の「切り方」がえぐい(←作問した自分で言うな(爆))。そしたらここから追い上げをめざすぽちょさんが「えいっ」とばかりに勝負をかけて押しに来ました。そしてばいそんさんとKavaさんが「前半押し」を宣言しておりました。…が、Linerさんいわく「ここで切るのか…まだ二択、三択ぐらい行っちゃうのに」と、勝負を賭けずに後半まで問題を聞く選択を取ってました。すると最後まで読まれた後に「そっちかー」となぐり書きするLinerさん、「よかったー」とつぶやくKavaさん、そして「二択外したー」と苦笑いするぽちょさん、と2-4枠のお三方が三者三様なリアクションを(苦笑)

で正解は「ニアピン賞」。正解したのは前半ボードのKavaさん(+4)、後半ボードのLinerさん・ひっさつ会長(各+1)の3人でした。

【現時点でのポイント】

ばいそん+32、Liner+27、Kava+19、ぽちょ兄貴+1、ひっさつ+18

解説としては「解答者席にはホールインワン賞のトロフィーより一回り小さい「ゴールデントロフィー」が並べられた。なお正解から2桁以上離れてた「ロストボール」になった際にはそのトロフィが1本没収されていた」というのを用意してたんですが、実は「二択を外した」というのはまさにこの「ロストボール」のことで、こちらをぽちょさんとばいそんさんが書いていて残念ながら誤答…という事に。

ついでに書くとこの後に「トロフィーが0本の時にふざけた値段を書き始める」回答者が出始めまして(ま、それをやるようになったのは当然、ビートたけし氏なんすけどね(笑))、そこで追加された「デビル」というのが追加されて、デビル人形が置かれるようになったので、こちらを含めて「三択」という言い方も例会当日はされてました。しかしこの番組、終わったのが1990年4月。もう32年前の番組なのに、この場でみんな「昨日放送されてたかのように」語れるのはすごいっすわー(^_^;)

そして前半折り返しとなるQ8はこんな問題でした。

Q8:この法律が施行された時の下院の司法委員長だったアンドリュー・ボルステッドにちなんで「ボルステッド法」という別名がある/、1920年に施行されたアメリカ合衆国憲法修正第18条でアメリカ全土で製造・販売等を禁止された「飲み物」といえば何でしょう?

前半最後の「ボルステッド法という別名がある」で押してきたのは、やはり追い上げをしなきゃならんぽちょ兄貴でした(しかし3月の王位戦第2期もそうですがここらへんのチャレンジっぷりがものすごく清々しくて番組屋としては「いや、マジでそのスタイルはこの企画的にはありがたいっす」と常々思っておりますです(多謝))。で、残りの面々はここでは判断できずに後半ボードを選択してました。で、「飲み物」という単語が出た直後に、「なるほどー」と後半ボードの面々がつぶやき、ぽちょさんは「あー、やっちまったなー」と小声でぽつりと。「ん?」と番組屋のむろかつも(汗)

正解は「お酒/(飲料用)アルコール」でした(そして「禁酒法」でも正解扱いにする予定でした)。で、後半ボードの4人は正解で各+1ということに。

【現時点でのポイント】

ばいそん+33、Liner+28、Kava+20、ぽちょ兄貴-7、ひっさつ+19

で、誤答したぽちょさんが書いてたのは「マスキー法」。こちらは1970年に同じアメリカ合衆国で制定された大気浄化法改正法のことで、この法案を提案した当時の上院議員だったエドマンド・マスキーの名前がついている法案です。なので「あ、なるほどそういうアプローチでしたか」って意味ではものすごく「うん、その気持ちはわかりますわかります」と、後から調べてしみじみと思った次第でした。なお「禁酒法」に関しては、最終的には法の抜け穴がめちゃくちゃ多く、後にフランクリン・ルーズベルト大統領が就任して同憲法修正第21条によって施行・廃止されまして、今に至ります。

てな感じで、前半の折返しを過ぎまして、ばいそんさんが+33、Linerさんが+28、Kavaさんが+20…と、1-3位が13点差と「前半早押し正解・誤答」で1点差に、「前半早押し正解・後半ボード正解」でも2点差まで一気にキュッと引き締まる状況で、果たして後半戦はどんな結末が待っているのやら…という事で、次回は2022/06月例会報告の最終回となる予定です。

次回に続きます。ではまた。

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ABOUTこの記事をかいた人

埼玉県さいたま市岩槻区界隈で活動している「岩槻クイズの会・岩Q槻(いわくつき)」の公式ブログです。年間8-9回ほど「ヌルく」クイズやカードゲームなどで遊んでいる会です。 こちらのブログは主にサークルの「番頭役」のむろかつ(幕張亭ボーリック)が更新しています。