こんにちわ、番頭役のむろかつです。2022/03月例会の報告記をお送りしています。第15回目は3Rに行われたむろかつ企画「二段階早押しボードクイズ」の解説および反省編の3回目です。今回は予選第3セットのあたりをお送りします。
↑前回はこちら。
予選最終第3セットの解説となります。
第1セットで1抜けしたあんどうさん、第2セットでは1抜けしたぽちょ兄貴、そして2連続2抜けを果たしたLinerさんがそれぞれ勝ち抜けまして、9人でのプレーとなりました。
[第3セット]
・1位:ばいそん(Q7勝ち抜け→本戦進出)、2位:かよちん(Q12勝ち抜け)、3位:ハマクドー(Q13勝ち抜け)、4位:ひっさつ+39、5位:磯部+33
[ワイルドカード枠(平均順位上位)]
ひっさつ:3.67位、ハマクドー:3.67位、かよちん:4.67位
そしてこのセットではばいそんさんが1抜けを果たしまず決勝進出を決め、最後にワイルドカード枠として平均順位最上位1名が決勝進出という予定でしたが、ひっさつ会長とハマクドーさんが平均順位で完全に並び、2人決勝進出となった次第でした(ですので例会報告本編では最初から便宜的に「ワイルドカード枠は2」としております)。
ここではその第3セットを振り返ります。
↑前半(Q1-7)の例会報告本編はこちらをどうぞ。
Q1:(大宮)氷川神社
さいたま市の経済の中心「大宮」の名前の由来となる「氷川神社」の総本社にあたる神社になります。「前半で押して正解(+10)」は、ばいそんさんで地元民のひっさつ会長・チヨマルさん・くうちゃんさんに押し勝ったのはナイスでした。そして初参加のようこさんが「とりあえず書いてみた」答えが実は正解で大びっくり、というのが実に印象的な問題でした。
いやー、個人的にはこの企画、あえて「早押しクイズ」ではなく「早押しボードクイズ」にしてる理由としては「押した人が誤答すると他の人にとって得意だった問題が潰される(下手すると上位陣が他の人達の加点も阻止するために故意に誤答されるとドッチラケになる)」のが嫌なのと「ボードで書いておけば正解できるかもしれない」という点がありますので。ですので今回の問題では発生していませんでしたが、全体的には「早く押すのはあなたの勝手だが、他の人の解答権までは阻止はしてないよ」というのが趣旨でもありましたので、基本的にはこの企画に関しては問題潰しをするような輩が出てこない(「最初からやりようがない」のもありますが)のはありがたかったです、はい。
Q2:(7代目/自称5代目)立川談志
番組屋・むろかつにとっては第2セットQ2の伊集院光と共にもう影響受けまくりの(以下略)。落語好きのひっさつ会長が前半早々にガッと押すもランプがついたのは同時に押してたハマクドーさん、というなんとも凄まじい早押し戦も繰り広げられてました。
…そうなんすね、談志師匠は昭和40年代に国政選挙に2回出て、1回目は衆院選で落選して2回目は参院選の全国区(今の比例区の前にあった選挙区でした)で定員50人中50番目に当選が決まって「寄席でも選挙でも、真打は最後に上がるもんだ」という名言を残した…というなかなかの逸話もありました。で、その談志師匠を参院選出馬に担ぎ出したのが先日亡くなった元国会議員そして元都知事の石原慎太郎氏で、当初はスキーヤーの三浦雄一郎氏を担ぎ出そうとしたら三浦氏が怖気づいて出馬を断ったので談志師匠に選挙ブレーンを送り込んで全面協力することになったとのことです。で、ここはハマクドーさんが+10獲得でほぼ全員正解でもありました(^_^;)。
なお「代数」は書かなくてももちろん正解でしたが、本来は7代目だそうですが師匠である柳家小さん師匠が5代目だったのでそれに合わせて5代目を自称していたそうです。
Q3:BTB溶液
例の「むりくり作った理系問題シリーズ」でした(号泣)。チヨマルさんが前半最後で押すも「リトマス試験紙」で誤答して「ああ、そうくるでしょうな」という事実上の二択を外した感じに。で、この問題は「前半でボードで正解(+4)」がばいそんさんのみで、ややリードを広げる形に。
Q4:クイズダービー
番組のごくごく初期の「オッズマン(藤村俊二氏がレギュラー出演してまして、更にゲストが1人いたそうです)」で押したのはばいそんさん。後ろの得点係をしていたLinerさんは「自分も押せました」とのことですがリアルタイムで知ってる人がごくごく少ないのにここで押すとは…というびっくりさでした。そして番組屋のむろかつも自然にボードをオープンにしてもらう際に「せーの、どん!」という掛け声を(をい)。
もちろん若手の磯部さんにとっては生まれる前の番組でつらいかなーと一瞬思ったんですが、コロナ禍の前は例会本編の前に駅前のサイゼリヤで昼飯会をやってまして、その頃に磯部さんが楽しそうにハマクドーさんやLinerさんなどの「いろいろな昔のテレビクイズ番組の話」を聞いていたこともあったり、さらに最近では何度かTBSの特番でこのクイズダービーがリバイバルされたことはありましたので「まあ、これは行けるかも」と。
で、個人的には初代司会者の大橋巨泉氏が亡くなる前年(2015年)に最後のリバイバル版をやったんですが、その時にゲスト5枠で出演したのは元プロ野球監督の野村克也氏で「おお、そこにノムさんを持ってくるとは!」と巨泉氏の慧眼にただただ唸らされた次第でした。まあ今やその巨泉さんもノムさんも亡くなられてしまったのが惜しい限りではありますが…。
Q5:ディスコ
この企画のいわゆる「むろかつ構文(?)」ではたまに出てくる「最近この名前はあまり聞かないよねえ、なんか理由でもあったんかな」問題でもありました。ゆえにPerfumeが「チョコレート・ディスコ」という曲をヒットさせた時には「へー」と軽く驚いた次第でもありましたが。結局風営法改正の兼ね合いで「クラブ」という名前に替わっていったという次第のようでした。ここの問題は後半に押して正解(+5)したのはようこさんでした。いやーナイスチャレンジ(笑)
Q6:ガーラ湯沢駅
鉄道問題でもありました。あまりスキーをやるという趣味は少ないようで後半の「上越新幹線で/」でハマクドーさんが押して+5をゲットしていきました。実は私もスキーという趣味はまったくやらず、高校の修学旅行がスキーだったんですがサボる気満々で当日朝に休み連絡するつもりだったとこに本当に高熱を出して休むことになったという件があって以降、ほぼ30年、一度もスキーはやったことがありません、はい。
Q7:イルカ
もちろん海で泳ぐ…ではなく、「なごり雪」などのヒット曲を持つ女性フォークソングシンガーの方の問題でした。しかし問題文最初の「本名は神部 としえ(かんべ としえ)/」だけでビシっと押されて、しかも同時に押していた人が何人もいてびっくりそして大爆笑でした。まあ本当は結婚前の旧姓(「保坂」さんだったそうです)から持っていこうと思ったんですが、問題文の構成上バランスが取れなくなるので結婚後の名字だけ…にしたらこの衝撃。そしてこの問題でばいそんさんが「前半で押して正解(+10)」でジャスト+40に到達し1抜けということで、決勝進出を決めていたのでした。まあ予選ラウンド全般を通して「前半でボード正解(+4)」が多くて実に安定してましたねえ。
ちなみにばいそんさんからこんな感想ツイートもいただきました。
本名押しのコレですが、この問題は過去に結構遭遇してまして、押し負けることの方が多かったんですよね。
ましてやこういう方面に詳しい方が多かったんで、押し勝てて逆にビックリしましたよ。— ばいそん彗星🦀 (@drunk_bison) March 24, 2022
いやーVTRで何度見ても本当に僅差の戦いであれはすごいなー、の一言に尽きますね、ええ(笑)
後半戦に入ります。ワイルドカード枠の激しい戦いが…。
↑後半戦のQ8-13の例会報告本編はこちらをどうぞ。
ここからは上位抜け、または確定順位次第では平均順位上位のワイルドカード枠に影響を及ぼすエリアに入ってきました。
Q8:永井荷風
「断腸亭日乗」などで有名な戦前期の人気作家でありました。前半の「あめりか物語」で押したのはチヨマルさん。そして正解して+10獲得でした。まあ偏屈な人で孤独死した際には枕元には数千万円の現金などが置きっぱなしだったという人嫌いで有名な作家だったようです。
Q9:紀伊國屋
実はこのセットはたまたま談志師匠絡みの問題が3問ほど出てまして、ひとつは談志師匠本人(Q2)、もうひとつは談志師匠を含めた世界の独裁者が立て続けに死んだ年(後ほどQ11で出てきます)、そして残り1つが談志師匠が敬愛していた田辺茂一氏が社長だった、この「紀伊國屋」でした。とはいえこのQ9は談志師匠の名前は一切出ておらず、かつてひとり会を田辺社長とのご縁でやっていた「紀伊国屋ホール」が問題文に出たぐらいだったんですけどね。なので事実上の「新宿問題」(ネタバレになりますが、次の決勝で出てくる「新宿中村屋」が出たのと同じ流れでした)。で「サザンシアター」で押したかよちんさんが前半押しに成功して+10を獲得し、ハマクドーさんを抜いて暫定2位の+32まで到達し、ワイルドカード枠にどーにかというとこまで駆け上がってきたのでした。
Q10:謎の魚
実はこの企画、全4セット全てに番組屋・むろかつがご贔屓にしている千葉ロッテマリーンズもしくはヴァンフォーレ甲府の問題が1問ずつ仕込まれてました。が、どれも全20問の後半戦に置かれていたので日の目を見た(?)のはこの問題だけでした(笑)。
そして押したのは前半冒頭の「第一形態は魚にあんこうのような提灯がついた/姿」で若手の磯部さんでした。そしてそこで他のプレイヤーも「はっ」と気づいて爆笑が起きた、という始末でした。いやー引退しちゃったんですよね、これ。あとは正式名称が「謎の魚」だったんで変なふうにこじれないといいなあと(「通称は知ってるけど、正式名称は知らないよー」「いや「謎の魚」が正式名称でいいんです」とか(をい))。
ついでに書くと次回は使わないのでもうネタバレしてしまいますが、第1セットはQ15に「福浦和也(幕張の安打製造機と呼ばれたかつてのロッテの名選手はだれ?)」、第2セットはQ15に「ヴァンフォーレ甲府(J2オリジナル10はコンサドレー札幌、(中略)、大分トリニータと、かつて初年度から3年連続ぶっちぎりの最下位でJ2のお荷物と呼ばれたどこ?)」、決勝戦ではやはりQ15に「荻野貴司(昨年デビュー12年目・36歳でパ・リーグ最多安打・盗塁王・ベストナインを獲得した千葉ロッテの苦労人は誰?←ちなみにむろかつにとってはイチオシの選手でもあります(号泣))」…という問題を用意してました。結局、全てのセットで15問目に到達する前に終わっちゃったんスけどね。
※ちなみにこの第3セットのQ15は別のスポーツ問題が用意されてました(これは次回あたりに使う予定です)
↑愛車のフロント部分に荻野貴司選手のボブルヘッド人形を飾っておりますです(苦笑)
Q11:2011年
そして談志師匠の亡くなった年も問われた数字問題がここにやってきました。この年はウサマ・ビン・ラディン、カダフィ大佐、金正日…と本当に独裁者が立て続けに亡くなっていた年で、落語立川流で弟子から上納金まで取って超ワンマンをしていた談志師匠も亡くなった、という稀有な年でした。で、磯部さん、ここで2連続で前半押しに成功して一気に+33までやってきまして、かよちんさん(+36)とハマクドーさん(+34)の間を割って入ってきて「こりゃ暫定2位争いもわかんねえな」とえらく盛り上がったのが印象的でした。
Q12:第三京浜道路
三好さんがいれば確実に泣いて喜んだろう(?)渡辺美里の「サマータイムブルース」が前フリに出てきた問題、そこで前半で押したのが三好さんの大盟友(?)ひっさつ会長だったのは感涙を禁じ得ず(←やめなさいw)。歌詞の中では地名は出てこずにどこかの海・砂浜に行ったという流れになるんですが、おそらく横浜新道を経由して江ノ島や茅ヶ崎あたりに行ったんだろうなあと勝手に推測してますです。
で、この問題でかよちんさんが+40に到達して2抜けという次第に(で、本編にも書きましたが実際は計算ミスで次の問題もかよちんさんは参加しておりますです)。しかし平均順位的にはハマクドーさん・ひっさつ会長よりも磯部さんなどが上位に来ないとワイルドカード枠での進出が厳しいのが現状。そしてこの時点で暫定3位争いは、ひっさつ会長+35、ハマクドー+34、磯部+33の各氏…で、予想外の大激戦になってました。
Q13:権太坂
奇しくもQ12と同じく「横浜問題」、東海道五十三次つながりでは「歴史問題」、そして箱根駅伝(エース区間2区後半の難所である上り坂でもあります)がらみの「スポーツ問題」がやってきました。
そして前半で押したのはここで勝負を賭けてきた(そして横浜出身でもある)ハマクドーさん。予想以上に早いポイントではあったんですが力技で「前半で押して正解(+10)」して3位確定、最終順位的にはひっさつ会長が+39で4位、磯部さんが+33で5位…という結果になりまして、ハマクドー・ひっさつ両氏が平均順位で完全に並んでワイルドカード枠で決勝進出、かよちんさんがわずかに届かず…ということになりました。
こんな感じで予選全3セットが終わりました。
そしてプチひとり反省会なども。
以下は自己の反省点です。
・10人以上の全員一斉対決は「過剰に」指勝負が厳しくなるんで2セットに分けたほうがよい
これは岩Q槻で使用している早押しボタンの特徴にも関係するのですが、他のサークルのでべそ型早押しボタンは押した際の速さでポーンとランプがつくんですが、うちで使っているスーパーハヤオシピンポンブー用のでべそ型早押しボタンは押し切って返ってくる戻りの部分の速さでポーンとランプがつくことが最近わかりました。なので本当に僅差だと通常のボタンの押した感覚とちょっと違った感じでランプがつくらしいんですね。
なので今回はVTRチェックをした感じでは「いつも確信を持って押しているとこでなかなかランプがつなかった」という例が多かったようです(特にひっさつ会長や磯部さんあたりが苦戦しておりました)。となると、そこまで激しい早押し戦にはならない5-8人×2ブロック程度の一桁人数での早押し戦の方がこの早押しボードに関してはいいようで、まあ今回は「実際にやってみないと反省点も出てこない」という事で確信犯的に開催したのですが次回からはそうします(なので次回の王位戦のタイトルホルダーは「2人」になる予定です)。
・「前半押さずにボード正解」と「後半押して正解」の点数をくっきり分けたほうがよい
今回は「前半に押して正解(+10)/誤答(-5)」「後半押して正解(+5)/誤答(-3)」、「前半押さずにボード正解(+4)」、「後半押さずにボード正解(+1)」という得点配分で行いました。で、どーしても得点の計算ミスが発生しがちだったのが「後半押して正解」の+5と、「前半押さずに正解」の+4の部分だったんですね。ただ「後半で押して正解」というのは今回正味3-4回ぐらいしかなかったんですけども、どーしてもここの部分がネックになってました。
で、ルール的・バランス的には「押した」際は誤答すると減点を食らリスクも背負っていく関係上、押さずに正解のプレイヤーよりも得点配分を高くしないといけないわけですが、ここの1点差の部分がどーしても迷いがちになるので、次回は「後半押して正解」の配点を少し高くしてこんがらがらないようにしたいなと考えております。
…あ、設問に関しては「まあ、こんなもんだろ」ということで一切反省はしておりません(失笑)。まあ問読みがつらかった文体に関してはもうちょっと読みやすいように改良をしていこうかなとは考えてる次第です。
次回は決勝戦の解説および感想戦になります。ではまた。
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