【クイズ企画を考えてみた#1】変則的チーム戦企画「クイズ!!ボッチャdeビンゴ」編




※5/29加筆修正しました。

こんにちわ、番頭役のむろかつでございます。今日はうちの息子が通っている特別支援学校で「スポーツ祭」という運動会・体育祭のようなイベントがありまして、チーム対抗戦のボッチャとビンゴを組み合わせたような競技をしてました。これを保護者席から見てて「なんかこれ、岩Q槻のクイズ企画でも応用してできるかも」とか考えながら楽しんで見てましたねえ(笑)。そんなことをつらつらと書いてみました。

「ボッチャ」という障害者スポーツがあります。

「ボッチャ」というのはごくごく簡単にいえば、ボウリングとカーリングを足して2で割ったような障害者スポーツで、パラリンピックでも正式競技になっているそうです。イタリア語の「ボール」という単語から名付けられたとのことです、はい。

で、本式のボッチャは結構カーリング的な本格的な「スポーツ」になるんですが、今日行われたスポーツ祭は「リクリエーション」的な要素のほうが強かったです。

現在、息子の通っている都立の特別支援学校では、小中高一貫校ということもあるんですがそれでも息子が通っている「肢体不自由児部門」に通っている児童・生徒の数は小1から高3まででもせいぜい40人ぐらいしかいません。そこで小学部1-6年を紅白で半分に分けまして(学年によって在籍数の差があるので、児童がさほど多くない1-4年は紅組、ちょっと多めの5-6年は白組という分け方をしてました)、更に中学部・高等部で紅白に半分で分けて、同じ組の中で2-3人1組に分けた上で小学部の紅組vs中・高の白組、小学部の白組vs中・高校の紅組…という対戦形式で、2戦ずつ対戦してました。

そして今回のスポーツ祭は新型コロナになってから初めて、学校としては4年ぶりに保護者の見学制限がない態勢で実施されたそうです(昨年以前は中止になったり、自分の子供の競技しか見れなくてギャラリー入れ替わりなどの制限がありました)。ちょうどうちの息子が入学した2020年にコロナ禍が始まったので4年生になって初めて大々的に開催されることになったわけですが…。そして体育館では肢体不自由児部門の、校庭では知的障害児部門の小学部の運動会が行われてまして、徒競走とかダンスとかをやってました。知的障害児部門は肢体不自由児部門よりも遥かに児童・生徒数が多くて小中高で300人ぐらいいて、特に小学部だけで100人を超えてるらしいので、中・高の部は前の週に開催されたそうです。特に最近は様々な発達障害が体系化されて判明するようになったので年々生徒が増えてるそうで教室も足りなくなってきてるので現在、新校舎の建て増し工事が行われているほどだったりします(大汗)。

うちの息子がスポーツ祭で「ボッチャビンゴ」大会に参加してました。

で、今回の肢体不自由児部門は体育館で「ボッチャビンゴ」大会でした。

2-3人1組で各チーム6球、コロコロと1-9までの的のとこまで投げるんですが、子供ちゃんによっては車椅子から下手投げで投げる子や、ボタンを押したらボールが転がるようになる子や、うちの息子は肢体不自由児と共に知的障害児でもあるので(←両方ある「重複児」ってのも実はいたりします)隣についている先生に促されて車椅子のテーブルのとこにカスタマイズされて作ってもらった筒のようなもの(上記の写真の上の方にベランダの雨樋のようなものが見えるんですが「これ」です(笑))からコロコロと転がして的のとこまで…という子もおりました。この日は4つの対戦レーンを用意して対戦相手を交互に入れ替えて2戦ずつ開催しておりました。

※あ、この「ボッチャ」のボールは見た目はただのゴム毬のように見えますが、実際は結構重かったようです。ですので、手前に当たる7-9の手前でボールが止まっちゃって残念、ということもたびたびありました(笑)

今回参加した40人ぐらいいる小1から高3までの子どもたちがそれぞれ持っている障害やその中身・傾向が違うので、これがまた思い通りに行かない…というのが実に見ていておもしろかったですね。うちの息子はなかなかボールを触ってくれなくて保護者席ではうちの妻はもどかしそうに見てましたし(笑)

↑そして時折、保護者席の方にこうして現在の状況も見せてくれてました。

この時は、息子のチームが紅組の赤ボールだったんで「4」と「5」と「9」には止まったので次は「1」か「6」に止まれば1ビンゴ、対戦相手の中・高の白組チームの青ボールの方は「3」「4」「5」「9」に止まったのであとは「1」か「7」に止まれば1ビンゴ、「6」に止まれば一気に2ビンゴ達成という状況でした。

で、この後は中高の白組チームさんがビンゴを達成して、息子のチームは残念ながら「7」あたりで止まっちゃってノービンゴで終了という感じでした。でもおもしろかったっすねえ、この「簡単そうで実は結構難しい」というゲームのレベルが絶妙で実にいいゲームで、フツーの小学校の体育などで、いわゆる健常児のお子さんでも、むしろ私らの大人でも、じゅうぶん楽しめるんでは?と思ったほどでした(笑)

さて、これを「アレンジして」クイズ企画でやるとしたら(笑)

そしてこれは私の悪い癖なんですが、「おもしろそーな企画があったら岩Q槻でアレンジしてクイズor屋内ゲーム企画としてやりたくなる」という私の性格柄(?)、他のチームの対戦の時もじっと見てまして、「これ、岩Q槻でアレンジしてできないもんかなー」と。ま、2016年春までは前のサークルにいた頃も「うちのサークルで何かこれを応用してできないかなー」なんてよく考えてましたね。

最近は岩Q槻も15人以上来ることもたびたび出てきまして企画枠もあっさりと埋まってしまう為、「突発的な企画をやる」とか「時間が余った際にテキトーに企画をやる」…とかがなかなかできないんですが、それでも個人的な趣味として実におもしろいと思ってまして、常々、「基本的には、定例会が10人前後の時に、更に企画者の立候補がない時にアドリブでやれそうなストック企画」というのも少しずつ準備はしております。まあ実際は参加者が増えれば企画者もそれなりに増えてきている非常に有り難い状態なのでなかなか実践することもないのですが、それでもネタ作りは楽しいのでいろいろと考えたりはしています。

例えば今回のボッチャビンゴを見ていて思いついたのは以下のような感じです。

企画名:クイズ!!ボッチャdeビンゴ

まあタイトルはシンプルです。

【概要】

・参加人数→できれば6人前後から

・必要なもの→早押し機・早押しボタン、クイズ問題、1-9までの目があるサイコロ(ダイス)、赤と青のボードペン(赤と青のマグネットでも勿論可)

【基本ルール】※5/29に少しだけ更新しました。

・基本は3人(以上)1組で開催(人数の調整は勿論可。ただ少なくとも3人以上のチーム戦が望ましい)

・早押しクイズで、正解したらダイスを振ることができてマスの1-9までのどこかにコマを置くことができる(ただし、「0」が出た場合は「1」か「9」を任意に指定することとし、(その他の数字も含めて)既に埋まっている数字とかぶった場合は「ハズレ」ということにもなって次の問題に進む)。なおマスは自陣のコマと共に相手のコマも1個は置ける(独占にはならない)。

・早押しクイズで誤答した場合は、ダイスを振り出た数字が相手が1つ埋めることができる(既に埋まっている数字が「ハズレ」なのは正解時と同様に)&その誤答したプレイヤーはn回休み(n=そのセットでの誤答数)

・「促進ルール」として1問でもスルーが発生した場合は両チームとも1個ずつコマを置く(どこに置くかは相手方がダイスを振って決定する)。

・最終的にはどちらかが2ビンゴ達成するか、両チームともコマを6個ずつ置いた時点、更に10問経過(スルーも当然含む)で終了となる。勝敗の優先は、ビンゴの多い方>コマを置いた数(正解・誤答数は考慮せず)。引き分けもあり。

・各セットが終了するたびに、座っている早押し席が横にひとつずつズレる。最終枠の次の人は得点係として1回お休みになった後に1枠に座る。

【順位表彰】

・各セット、勝ったチームのメンバーには勝ち点3、引き分けた場合は勝ち点1、負けた場合は勝ち点0となる。

・そして各人がそれぞれ1巡(具体的には第1セットの人が1周して1枠に戻ってきた時点)で終了とする。同じ枠で2回対戦することはありません。

・最終的な順位表彰は「勝ち点が最も多かった個人」に表彰する。

てな感じです。

↑得点管理はこちらの会議室のホワイトボードを使います。いつもB-C会議室を借りてるので2つありますです。

で、組み合わせとしては、一例として参加者がハマクドーさん・ひっさつ会長・チヨマル副会長・三好副会長・キヨミさん・ばいそんさん・Kavaさんの7人に、クイズ問題の問読み兼司会進行が私・むろかつということにしますと、

こんな感じで、1セットごとに席が移動して行って、都度都度対戦相手が替わっていきます。ここでは便宜的に1巡目・2巡目・3巡目、そして最終セットのみを例として表記しておりますが、当然人数=巡目数は変化していきます。

この企画の最大のポイントとしては、

・対戦相手とチームメイトが常に変化すること。

・順位表彰は「勝ち点制の個人戦」なので、必ずしもクイズに強い人、早押しで猛チャージをしてた人が優勝するとは限らない。

…という点です。つまりは自分はあまり正解できなかったけど、その時のチームメイトに恵まれて連戦連勝で勝ち点トップでした、という人も理論的には出てくる、というわけですね。

それとこの企画は「更にアレンジも可能」でして、例えば、

3人対3人対3人の合計9人プラス得点係でお休み1名の10名体制(問読みのむろかつを含めれば11名)でもできます。この時は「誤答したら、残り2チームの数字をダイスで振って同時に埋まる(かも)」という風にした方がいいと思いますです。こちらも1巡目に1枠だったハマクドーさんが最後、得点係をやり終えた時点で終了ということになると思います。

強い人がそのままひとり押し切って勝てる、という企画「ではない」のがいいですね(^_^;)

余談としては、これと似たような例として2018年6月例会にやった「変則的AQL」という企画をやったことがありました。こちらは全国のクイズサークルさんが参加される団体戦のクイズ大会「AQL」のルールを変則的にチーム戦と個人戦をミックスさせた企画で、このときと同じく「1セットごとに横に席がズレて行って、対戦相手とチームメイトが常に変動する」という形式でした。10by10by10…という、3人のプレイヤーの正解数を掛けた数字がポイントになるというルールで、誰かが6回正解するよりも、均等に3人が2回ずつ正解したほうがポイントが高くなる、というのがこの企画のミソでした。

こちらも「早押しクイズで正解した数が多い人=優勝者」ではなかったのが実に印象的でした。そして個人的な好みからすると「調子こいて無茶押しすると自分の首も絞めて、下手するとリカバリーが効かなくなる」という強い人も実は要注意という企画・形式が好きなんですね。岩Q槻では「100問クイズを出して100問全部正解する」ようなクイズ上級者は参加をお断りしてまして、だいたい初心者から中級者ぐらいの人向けにクイズサークルをやってるので、自分の勢いと誤答のリスクを天秤にかけてどこまで突っ込んでいけば良いのか…と考えるぐらいの人たちに向いていると思いますです。

最後に、備品としては一応、マグネットも随分前、たぶんガソダム氏の実家の酒屋のビルの3階・フリースペースで定例会を開催していた1年目に購入したものがあると思いますし、用具一式は一通り揃ってはいるので、もし参加人数が程々で(だいたい8-12人程度)、なおかつ企画枠が直前まで埋まりづらいなーと思う時にやれるチャンスがあったらやってみたいなーと考えております。勿論、この形式をまんま使って、「得点係」のとこだけではなく「問読み枠」も一回お休みというルールにするんであれば、持ち込んだ問題集や自作問題を読む場にもなりますので、そこらへんはご相談ください。

以上です。

※追記(5/29更新)

さっそくダイスを買ってきました。そして上記のルール改正の説明などもしました。こちらももしよろしければどうぞですー。

100均のSeriaで「TRPG用多面ダイス」を購入してきました。

2023年5月29日

ではでは。

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ABOUTこの記事をかいた人

埼玉県さいたま市岩槻区界隈で活動している「岩槻クイズの会・岩Q槻(いわくつき)」の公式ブログです。年間8-9回ほど「ヌルく」クイズやカードゲームなどで遊んでいる会です。 こちらのブログは主にサークルの「番頭役」のむろかつ(幕張亭ボーリック)が更新しています。