こんにちわ、番頭役のむろかつでございます。昨日は実験企画としてチーム戦の「変則的AQL風クイズ」をやってみました。我が岩Q槻はAQLには参加してない会なのですがなんでこれをやろうとしたのか、そしてどこらへんをアレンジしたのか、そして当日はどういう感じでできたのか…などをコラムとして書いて残しておきたいと思いますです。
↑主なルール概要はこちらをどうぞ。
「チーム戦企画のバリエーションを広げたい」と思いつつも。
AQLとはサークル対抗のクイズ大会で、各地方大会→全国大会としても、学生さん・社会人のそれぞれの部門別でも開催しております。
岩Q槻は諸事情があって参加してないのですが(最大の理由は「掛け持ちメンバーや、そもそも”クイズという趣味をやるのが”ここのサークルオンリーのメンバーが大半で「例会とは別の1日を費やしてまでやるメンバーが少なく、大会に5人も派遣できない」という事だったりします」)、近隣のサークルでは、岩Q槻常連のぽちょさんが主宰しており、岩Q槻の事実上の兄貴分である「KICKS」さん(主に大宮で例会を開催してますが、たまに同じ岩槻駅前の公共施設でも開催することもあります)が参加されております。最近はKICKSさんも毎回の定例会が20人を超えるようになり毎回大盛況で、更にこのAQLの対策会とかも大会前にはやるようになった…とぽちょさんがおっしゃってたのを思い出しますです(笑)。
で、岩Q槻の方はそちらの大会には参加していないし(今後も参加する気はありません)、参加していない以上は対策会などもやってはいない…のですが、あまりに各人の持ち込み企画ではほぼ95%以上が「個人戦」なため、それはそれで勿論楽しいのは間違いないのですが、しかしながら個人戦ではどうしても各人の実力差が大きく「これを岩Q槻風にアレンジしてチーム戦もできないものか」と個人的には5年程前から「企画のネタ」として考えておりました。
現状の岩Q槻ではチーム戦企画としては、
最近は(ありがたいことに)企画増で開催してませんが、広辞苑の辞書を使った「たほいや」や(これも元は個人戦企画で、かつてのフジテレビの深夜番組が元ネタだったりします)、
今年6月に開催した「クイズ!!ボッチャdeビンゴ」という企画(こちらは元は私・むろかつの息子が通っている特別支援学校のスポーツ祭で開催していた「ボッチャdeビンゴ」をクイズアレンジした企画でもあります)とかも開催しておりました。
更に岩Q槻例会ではLinerさんと共にバラエティ企画をいろいろと開催してくださっているKavaさんの企画でも、年に1-2回ぐらい開催されております。
この2022年の「コードネーム」と2023年の「itoレインボー」は、共にひよしコンビ(ひっさつ会長・三好副会長)をチームリーダーにして2チームにわけての対抗戦、通称「ひよし対決10番勝負」の第1-2戦でして、今回の例会で午後1枠では「アキネイタークイズ」というその第3弾が行われておりました(笑)。
しかしながら年間の例会企画数全体ではチーム戦の開催数は「未だに圧倒的に少数派」でして(だいたいクイズ企画・ゲーム企画にしても年間比率では9:1で個人戦が占めています)、もちろん個人戦、特に各人がクイズ問題を持ち寄せた「フリバ風の個人戦の早押しクイズ」を数多く開催するのもいいんですが、「チーム戦にはチーム戦のよさもあり、たまにはそういう企画もいいんではないか」ということで、常々、年に2-3回ぐらいは2時間級の大型企画でも…と構想を練っている今日この頃です。
最大のポイントは「各人、5◯に到達したら解答権終了」でした(笑)
そんな中、「これは大変にヒントになった」という企画もありまして、
Kavaさんが開催した「チーム戦での」アタック49(7×7マスの対決)でした。セットごとにプレイヤーがリレー方式で入れ替わるのですが、どこにエース級を導入してくるかによっての駆け引きも発生して、常に首位が入れ替わるというプレイヤーも自分の出番外でギャラリーとして見てる側もびっくりの壮絶な戦いとなっておりました。
で、しばし考えた結果、この「変則的AQL風クイズ」で導入したのが、
一応今回は「団体戦」なので個人戦ではありません。ですので以下のような「個人的な制限」を設定させていただきます。
1.1人で5p(5◯)に達するとここのセットでは「上限到達(事実上の勝ち抜け、です)」ということで当該のプレイヤーは解答権を失います。
2.逆に誤答の場合は1休、5×になるとそのセットでは失格・解答権を失います。ただし既に獲得ポイントの減点はありません。
※なおLinerさん製作中の新型機を使用する場合は「トリプルチャンス」を採用します。
ということで、「各人、正解を積めることができるのは5◯まで」と「誤答できるのは5×まで」でした。更に今回は「Linerさんの新型機を使ったので、誤答が発生した際に1問目あたり最大で3人までの解答権を認めます→トリプルチャンスの採用」でした。
※当日配布した企画書からの引用ですみません(^_^;)
↑奇しくも(?)今回はLinerさん製作の新型早押し機がバージョンアップされた初回の例会でもありました(^_^;)
これは言うまでもなく「個人戦ではどうしても各人の実力差が大きい」という点がひとつ、更に「1セット30問しかないのにギャンブル的にバンバン押されて問題を潰されるのはたまったもんじゃない」という点がひとつ。そこで「個人間の実力差と、誤答での問題が潰されるのを少しでも緩和するにはどうすればいいか」というのを考慮した結果、以上のようなルールを導入したのでした。
もともとAQLの企画の最大の醍醐味(として私自身が勝手に考えているのは)、「チーム戦で数多くの人が正解した際に”掛けた数字”でポイントが一気に増えていって逆転、再逆転が発生する可能性がある」という点でした。
例えば5人の場合でと、2×2×2×2×2=32pになりますが、あまりひとりの人が実力が突出しすぎて10×1×1×1×1=10pでもしょうがないんですね。なおスタート時点では全員が一律で1pからスタートしてます。0pだと掛けると0になっちゃうからですね(^_^;)。ちなみに1pスタートなので「上限到達」の5◯に達した場合は1人あたり6pまでということにもなります。ただ企画前半では早退する人が出るまでの際には1人の枠に2人が入ってそれぞれ5◯5×で開催したのでその人達は10◯10×、計算上は12pまで達することにもなった…のですが、そちらはチームの中でうまくバランス調整をしていたので発生しませんでした。
そして強い方に対しては、かといって「あなたは猛烈に押してポイントを稼ぎまくってるんだから、そろそろ遠慮してください」と指摘したりお願いするのもこれまたちょっと違う話で(言い方を間違えるとその強い人に「制限」をかけることにもなりまして、更にその方のプライドも傷つけることにもなりますし…)、「猛烈に強いプレイヤーの方のプライドを傷つけないように」しつつも、「バランスよくチーム戦の醍醐味を大いに発揮するルール・形式」にするのにはどうした方がいいか、というのを考慮した結果、「5◯抜け」というのを導入したのでした。
これのヒントの一つとして参考にした話がありましてそれは、(私・むろかつが個人的には敬愛してやまない)落語家の立川談志師匠がたまに事務所等を通さずにギャラの交渉をする際に、その安いギャラでは難しいが談志師匠自らのプライドを満足させつつも更に相手にとっても無理がない金額を即座に叩き出すのが天才的にうまかった…という逸話をなにかの本で読んだからなんですね。
この「強い人に(これ以上押してもらうのを)我慢してもらいつつ、御本人のプライドを一応満足させて決して傷つけない」というのを前提に想定した際に、最終的には3◯抜けか5◯抜けかで悩んだのですが「ま、トリプルチャンスもあるし、たぶん流動的にはなるだろう」ということで、今回は5◯抜けということにしたのでした。もちろん、この面々の中で5◯抜けというのは「本当にすごい話」ですし企画MCとしては「栄誉」的な言い方を使わせてもらってましたです。
そしたら、今回はハマクドーさんとKTさんが同じチームというなかなかすごい組み合わせになりまして、お互いに5◯に達して「上限到達」になることが何度も発生してました。が、この2人のポイントだけでは6×6×1×1×1=36pにしかならないので、200p勝ち抜けには達しないというのが実に絶妙なルールでもありました。このセットは最後の正解のマグネットは置いてませんが、Kavaさんが2◯(3p)に到達して、2×3×1×6×6=216pで29問目に200p到達で勝ち抜けた、というシーンでもありました。
↑で、先に5◯に到達したハマさんには「ま、そこはゆっくりお菓子で食べていただいて」ということで。そして解答権が終わった後にわかる問題が来たら「わかるのになー」と苦笑いしたり、気持ちはいつもの個人戦企画で勝ち抜けた後のように一緒に参戦してくれてました(多謝)。
更に「問読み担当を全部丸投げ」してました(^_^;)
そしてこの企画の特徴の一つとしてもうひとつ挙げられるのは、こちらも当日配布の企画書からの引用ですが…、
【各セットの問い読みについて】
・今回は各セットごとに「問読み担当を緩募」します。その当該セットでは問読みはプレイヤーから外れることになります。
・1セットごとに問読みは交代です(ただし「30問限定」ではありますが、もしワンサイドゲームになった場合は30問も読まずに終わりますし、逆に30問みっちり読んだとしても200pに到達せずに決着することも勿論ありえます。なお「最終セット」は16時45分の時点で企画は強制終了となり、そこまでセット数の勝敗で決まることになります)
・今回は「問読み担当は両チームから交代で1人ずつ」というのを原則でお願いしたい…と思っております。
・実は「フリバ企画の延長線上の企画」でもあります。問読みの練習でお気楽にどうぞ。
というわけで、司会進行および得点ボードは私・むろかつがほぼ2時間ぐらい立ちっぱなしでお送りしたんですが、今回は私自身問読みをする気はほとんどありませんでした。「たぶん1セット30問ぐらいだったら、問読み練習かねがね誰かやってくれるだろう」と。
その結果、
第1セットがLinerさんが、
第2セットはばいそんさんが、
第3セットはハマクドーさんが、
第4セットがほしまるさんが担当してくれました。このうち、Linerさんはいつも名人戦等で使用する「abc/EQIDENの過去問データベースサイト」のランダム100問をスマホで表示して問読みしてたようですが、他の3人は岩Q槻ではフリバ企画でいつも自作問題で読んでる人たちなので、過去に作った自作問題などを使って問読みをくれてました。むしろ各人がそれぞれバラバラのとこを読んだので、単なる競技クイズ風のクイズだけではなく、バラエティに富んだクイズ企画になってくれてたのもありがたかったですね。
(ちなみにこの4人は開始前に問読みに立候補してくれてたので、じゃんけんでチーム分けをしまして、ハマクドー・Liner/ほしまる・ばいそんの各氏で2対2で分かれてました)
で、当初は4セットで時間ぎりぎりの16時45分になっちゃうかなーと思ったら、各セットだいたい30問目に達する直前ぐらいでどっちかが200pに達する事が多く、「あれ、これはあと2セットはできるかもしれないな」ということになり、
↑第5セットはひっさつ会長が問読み練習かねがね担当してくれまして(こちらは私自身のiPad proとモバイルルーターをお貸しして「クイズワークス」さんというやはりいろんな大会やクイズプレイヤーさんが登録した過去問をランダムで表示できるサイトの問題を読んでもらいました)、
↑最後の第6セットはアッキ~さんが自作問題を出題してくれました。なので最終的には6セット開催してセットが終わった時点でちょうど16時45分という理想的な終了時間になった、という次第でした(笑)。ひっさつ会長とアッキ~さんは後から突発的にお願いしたので、この2人は同じチームでした。それでも5人はキープできたので人数的には全く問題はありませんでした。
しかし終わってみて改めて凄いなーと思うのは、6人がそれぞれ出題したクイズ問題は自作問題、どこかの過去問など「ジャンルや(特に自作問題では垣間見えるその人の問題傾向等の)癖などは全然バラバラ」にも関わらず、それを何のジャンルでも全く臆すること無くいつものようにノビノビと押して正解する人や、ここぞという時にいい押しを見せてチームの勝利に貢献する人…など、それぞれのセットでいろんな小さい展開や衝撃的な結末が見れまして、改めて本家の「AQL」さんのルール設定やチーム戦の妙などが小さいサークルの例会ではありましたが垣間見れたのは本当に良かったです、はい。
※ついでに書くとLinerさんが「このAQL風のスコアだったら意外にあっさりとExcelでできるかもしれない」とおっしゃってまして、次の時はプロジェクター経由で表示になるかもしれませぬ(笑)。そして他のクイズの集まりにも参加されている山田はまちさんのお話では「5チーム編成の3チーム対抗のAQL風もある」とのことで、今後人数状況によってそちらもおもしろそうなんで考えてみたいと思いますです。
珍しく今回はひよしコンビが一蓮托生でした(爆)
最後に今回の特記事項としては、
問読みをする人→早退予定の人で優先的に2チームを配分したので、1セットだけやって帰った三好さんと、後で臨時で問読みをしたひっさつ会長が同じチームになり、
更にひよしコンビで2人で1組という「一蓮托生」的な組み合わせになってました。いやー三好さんは別にしても、ひっさつ会長軽くいやーな顔してましたな(爆)。あ、別に誤答でがっくりしてるわけでありません。「こいつとツーショットになりたくねえ」の方らしいです(爆)
この企画、「フリバ企画の延長線上」としても「チーム戦の実験企画」としても両方の側面からいろいろとアレンジしてまた再利用できるので、毎回の例会で…というのはちょっと厳しいですが、その時の企画の空き具合や、個人戦のフリバ企画が続いた時にちょっとアイスクリームのウエハース状態(?)、またはさだまさし氏のコンサートにおけるステージトークのようなノリで、時折企画をはさんでみたいかなと考えてます。
昨日参加された皆様、本当にありがとうございました。11月の例会報告と結果報告もぼちぼち更新していきますのでどうぞよろしくお願いいたします。以上です。
↑ゆるーく人狼もできねえかなあ…と検討中です(笑)
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