2024/11月例会「残念特別2024」報告記(その7:変則的AQL風クイズ(第2セット編))




こんにちわ、番頭役のむろかつでございます。2024/11月例会の報告記を連載しています。7回目は午後2枠目のむろかつ企画のチーム戦「変則的AQL風クイズ」の第2セットの模様をお送りいたします。

2024/11月例会「残念特別2024」報告記(その5:アキネイタークイズの後編)

2024年11月17日

↑前回はこちら。

【10/26再更新しました】2024/11月例会「変則的AQL風クイズ」(チーム戦)の企画概要。

2024年10月22日

↑企画のルールなどはこちら。

第2セットの問読み担当はばいそんさんでした。

第1セットのLinerさんに続いて、第2セットの問読み担当はばいそんさんでした。

実はばいそんさんは、前月(2024/10月例会)と今月(2024/11月例会)の午前3枠で「もし時間が余ったら手持ちの自作問題でフリバでもやりましょう」というお話があったのですが、どちらも午前3枠は時間が足りずに開催せず…ということになってしまってました。まさに往年の名司会者・愛川欽也氏の言うとこの「おまっとうさんでした!!」という事で問読みをやっていただくことになりました。

で、こちらも最大で30問限定となりまして、両チームの構成も若干の変化がありました。

【第2セットのチーム編成】

赤チーム:ハマクドー、Kava、ナイス国務長官、Liner&くうちゃん、KT

黒チーム:アッキ~、ほしまる、ひっさつ会長、ぽちょ兄貴、山田はまち

ごくごく簡単に言えば「三好総統夫妻が早退して帰った」んですね(笑)。なので2人1組の組み合わせは赤チームのLinerさんとくうちゃんさんとこで、ここだけは各人それぞれで最大5◯5×、2人合わせて10◯10×までは押せる、という次第でした。

「広島燃ゆ」を早退しちゃった三好総統に出題してほしかった…(苦笑)

序盤のQ1-10はこんな感じでした。

Q1:ソビエト蓮舫(東京都知事選の際にデーブ・スペクターが言ったダジャレ)→Kava1◯(赤:1×2×1×1×1=2p)

Q2:防衛省→アッキ~1◯(黒:2×1×1×1×1=2p)

Q3:TBS→Liner1×/ぽちょ兄貴1◯(黒:1×2×1×2×1=4p)

Q4:三宅坂→スルー

Q5:40日抗争→スルー

Q6:広島燃ゆ→ナイス1×/ひっさつ会長1◯(黒:1×2×2×2×1=8p)

Q7:加古川→ナイス1◯(赤:1×2×2×1×1=4p)

Q8:ヤ戦病院→ひっさつ2◯(黒:1×2×3×2×1=12p)

Q9:ルーグネッド・オドーア→ハマクドー1◯(赤:2×2×2×1×1=8p)

Q10:髙橋光成(こうな)→ナイス2◯(赤:2×2×3×1×1=12p)←赤が2連取して同点においつく

当日はむろかつの問題数カウントミスが発生し、10問目の「髙橋光成」の時点で12問目となってましたが、こちらでは10問目ということで修正させてもらっておりますです。で、ばいそんさんの問題は自作問題なのでジャンル的に集中出題なとこもあり、ただ正解の単語だけを書いてても味気ないので後から補足や・解説、いつもおなじみの余談なども入れさせてもらってます。

まずQ1は「ソビエト蓮舫」。参議院議員をやめて東京都知事選に立候補した蓮舫を揶揄ってデーブ・スペクターが言ったダジャレが意外にネット等でバカウケしたというものだったんですがこちらを正解したのはKavaさんでした。

続くQ2「防衛庁」はアッキ~さんが正解(軍艦モノがお好きならしいんで得意ジャンルらしいですね)、一昔前は防衛省の頃は六本木に本部がありまして現在は「東京ミッドタウン」がある場所がそれにあたります。なお省庁改変の後に現在の防衛省本部ができた市ヶ谷は当時は陸上自衛隊の駐屯地があったとこで、かの三島由紀夫が自衛隊員に演説をした後に割腹自殺を遂げた場所に移転して今に至っています。Q3は「TBS」。今は亡き筑紫哲也氏がメインキャスターとして放送されてた頃の選挙特番の逸話でした。ぽちょさん正解で1◯でした。

続く2問続いたスルー問題。Q4「三宅坂」は皇居近くの坂道でかつては三宅土佐守の屋敷が坂道の途中にあったのでそう名付けられたそうです。そして戦前は陸軍参謀本部が、戦後は日本社会党本部がこの界隈にあり隠語として「三宅坂」と呼ばれるようにもなってました。更にここは皇居沿いから赤坂見附に向かう途中の結構な急坂ですぐそばには首都高速の都心環状線の「三宅坂ジャンクション」というのもありまして(首都高4号線で中央道・新宿方面から都心環状線、またその逆に出入りする際に通ることになります)、なかなかここも合流が怖いポイントだったりと。

Q5「(自民党)40日抗争」は昭和54年前後に時の大平正芳首相が消費税の前身となる売上税導入を目指して総選挙を戦ったところ自民党が過半数割れを起こす大惨敗を引き起こすも大平首相が退陣せずに居座ったことから自民党が大荒れになったという一件でした。当時は大平首相のシンパだったハマコーこと浜田幸一議員が反主流派が作った椅子・机などのバリケードをマスコミの前で取っ壊して暴れん坊っぷりを見せる…というシーンは今でもたまにテレビの懐かし映像で流れたりもしています。…で、どちらも得点係をやってたむろかつの大得意問題で地団駄を踏んでました(泣)

その後、Q6からQ10まではしばらく野球問題が続きました。Q6「広島燃ゆ」。これは、「週刊ベースボール」という老舗の野球専門雑誌で優勝争いを見込んで(?)大々的に特集を組まれるとそのチームが失速するという妙なジンクスがあるようで、

↑これが出た直後から広島は優勝争いから脱落し、9月だけで20敗を超える大失速でAクラスすら逃すという(大汗)。

で、更にこの問題は大の広島ファンのひっさつ会長が正解するという実に皮肉的な(^_^;)。ついでに書くと同じく広島ファンの三好総統は序盤3問だけは帰り支度しながら様子を眺めてまして「Q4:三宅坂」の直前にお帰りになってましたが…果たしてやはり広島ファンの三好総統がここの問題を聞いてたらどういうリアクションを取ってたことやら(失笑)。

Q7「加古川」はナイス国務長官さんが正解でした。こちらはかつて甲子園の阪神戦が物凄い長時間の試合の延長戦になった際に解説の「世界の盗塁王」福本豊氏が「(これ以上試合終了時刻が遅くなったら、終電の関係で)加古川より向こうの人帰られへんね」と言ったことがきっかけでした。ま、今回の「残念特別」という11月例会のメインレースの企画名はむろかつの誕生月を祝っての名前なんですが、この福本豊氏も同じ11月7日生まれだったりしますです(ノД`)シクシク

Q8「ヤ戦病院」なぜかヤクルトはシーズン中のけが人が多いという意味合いの単語でひっさつ会長正解で2◯。Q9「ルーグネッド・オドーア」は今年のシーズン開幕前まで巨人に在籍していた助っ人外国人だったんですが開幕2軍が通達された際にそれを拒否して退団したという実に困った選手でハマクドーさん正解で1◯。そしてQ10「髙橋光成(こうな)」は西武のエース級の投手。今年は西武は貧打も相まってぶっちぎりの最下位を突っ走ってしまったのですが、高橋投手は防御率は3点台後半だったにも関わらず0勝11敗というそのあおりをもろに受けてしまった次第でした。ここは西武ファンのナイス国務長官さんが正解して2◯に積んでおりましたです。

…で、10問終わったところでの両チームのポイントは、

赤チーム12pと黒チーム12pで同点…いやー恐るべし(爆)

しかしここから赤チームの怒涛の5連取で凄いことに…。

11問目から20問目に入ります。

Q11:リー将軍→KT1×/ぽちょ2◯(黒:2×1×3×3×1=18p)←黒チームが勝ち越す

Q12:シーボルト台風→ハマクドー2◯(赤:3×2×3×1×1=18p)←赤チームがすぐに追いつく

Q13:ヤルタ会談→アッキ~2◯(黒:3×1×3×3×1=27p)

Q14:バイエルン王国→ナイス1×/スルー

Q15:羽生(はにゅう)パーキングエリア→Liner1◯(赤:3×2×3×2×1=36p)

Q16:徳川家達(いえさと)→アッキ~1×/KT1◯(赤:3×2×3×2×2=72p)

Q17:志位和夫→ナイス2◯(赤:3×2×4×2×2=96p)

Q18:井上靖→KT2◯(赤:3×2×4×2×3=144p)←Kava、Liner&くうちゃんが正解で勝ち抜けリーチに

Q19:サントリー→Kava2◯(赤:3×3×4×2×3=216p)←赤チーム勝利!!

[第2セット終了 赤チーム216-27黒チーム(赤チーム1セット獲得。赤1-1黒)]

結果的には20問目に到達せずにゲームセットとなってました(大汗)。

Q11は「ロバート・E・リー」というアメリカの南北戦争の負けた方の南軍の司令官をつとめていた人物。最近は時代経過に伴う意識の変化からアフリカ系やラテン系住民によりモニュメントの解体や撤去の圧力が激しくなり2010年代には南部に残っていたリー将軍の銅像が撤去される例も増えてきたそうです。ここの問題では「南北戦争/」で押されてまずKTさんが「グラント将軍(ユリシーズ・S・グラント←勝った北軍の総司令官であり後の第18代米国大統領)」で誤答して、ダブルチャンスでぽちょさんが南軍のリー将軍で正解して2◯となった…という次第でした。

Q12は「シーボルト台風」。ハマさん正解で2◯。これは1828年9月17日に日本に襲来し、九州地方や中国地方にかけて大被害をもたらした台風で九州を中心に2万人以上の死者を出した台風なんです…が日本史的には、ドイツ人学者のシーボルトが当時幕府から国外持ち出し禁止とされていた伊能忠敬が作った日本地図を無断で持ち出そうとして乗船していた船が座礁し、幕府の調べでそれがバレてシーボルトは国外追放、更に刑死者・獄死者まで出るほど蘭学者が弾圧されるきっかけになった…という事件にちなんで後年(1961年)にこのような名前がつけられたんだそうです。

Q13「ヤルタ会談」は第2次世界大戦が終わる直前の1945年2月4日から11日にかけて当時のソビエト連邦のクリミア自治ソビエト社会主義共和国のヤルタという街で開催された、イギリス・ソビエト連邦・アメリカ合衆国による連合国首脳会談で、アッキ~さん正解で2◯に到達してました。続くQ14「バイエルン王国」は19世紀初めから20世紀前半の第一次世界大戦後に発生したドイツ革命まで存在したドイツ南部の王国で現在のバイエルン州のあたりを統治しておりました。こちらはナイスさんが誤答のちスルーということに。横でむろかつが「あー、ソーセージがうまそうだ」と余計なことを(爆)

Q15は「羽生パーキングエリア」という東北自動車道の埼玉県羽生市にあるパーキングエリアの問題をLinerさん正解で1◯。こちらは上り車線の方のPAが2013年12月19日に池波正太郎の代表作「鬼平犯科帳」の世界観と江戸の街並みを再現した「鬼平江戸処」としてリニューアルオープンした和風な感じの施設になっています(どうも話によると2013年はその池波正太郎の生誕90周年にあたることにもちなんでたそうです)。なお下り車線の方のPAは和風ではないのですが「Pasar羽生」というこれまた大きな施設ができておりますです。

Q16は「徳川家達」。アッキ~さん誤答の後にKTさん正解で1◯。この人物は15代将軍の徳川慶喜の後の「16代目」の徳川宗家の当主になり、30年にわたり貴族院議長もつとめた人物でした。ここで赤チームは5枠全てが少なくとも1回以上の正解で、

3×2×3×2×2=72pとして、リードを広げてきました。

そして赤チームの勢いは止まらず、Q17は「志位和夫」。今年2024年まで24年間も日本共産党委員長をつとめて今年退任したという人物でナイスさん正解で3◯に、更にQ18「井上靖」は「闘牛」で芥川賞を受賞するなど昭和を代表する文豪のひとりでこちらはKTさん正解で2◯に。これでQ14の「バイエルン王国」のスルー以降は赤チームが4連取に成功し、

144pまで点数を伸ばし、更に次の問題以降でKavaさんと、Linerさん・くうちゃんさんが正解すれば一気に200p超えで勝ち抜け…というリーチ圏内まで入ってきたのでした。

そして決着問題となったQ19は「1970年代のドラマシリーズ「白いシリーズ」と「赤いシリーズ」のスポンサーだった日本の酒造メーカー→サントリー」という問題。こちらを押したのは正解すれば勝ち抜けがかかるKavaさんで、「どこかなー…サントリー!!」と答えたところ正解チャイムが鳴り響き、これで赤チームは怒涛の5連取で一気に216pに到達し勝ち抜けとなりまして、第1セットで黒チームに取られた分を取り返し、1-1のタイに追いついたのでした。

ちなみにこのドラマシリーズの補足をすると、「赤いシリーズ」はTBSが大映テレビとタイアップして作ったドラマシリーズで基本的には山口百恵と宇津井健を主役に起用したもので、三浦友和と結婚することになった山口百恵の引退作品となった「赤い死線」もこのシリーズに含まれます。一方で「白いシリーズ」は田宮二郎主演で作られたドラマシリーズで全6作のうち5作がTBSで放送され、唯一フジテレビで放送されたのが後に唐沢寿明主演でリバイバルもされた人気作品の「白い巨塔」だったそうです。その両方のドラマシリーズのメインスポンサーとなったのが、当時ワインの普及に励んでいたサントリーで「赤」と「白」はそのワインにちなんでネーミングされたものでした。

というわけで第2セットは19問目(現場では計算ミスもあり23問目でした)という早い展開で決着がつく次第に。しかしさきほどは赤チームは両エースのハマさんとKTさんがサクッと5◯を積んで回答権停止になった一方で、対する黒チームがまんべんなく正解して逆転負けを食らってたのですが、今回は逆に赤チームが全枠にわたってまんべんなく正解して怒涛の5連取で突き放す…という全然違う流れだったのがいやーすごいなーと感心するやらでした。

次回は第3セットの模様をお送りいたします。ではまた。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

埼玉県さいたま市岩槻区界隈で活動している「岩槻クイズの会・岩Q槻(いわくつき)」の公式ブログです。年間8-9回ほど「ヌルく」クイズやカードゲームなどで遊んでいる会です。 こちらのブログは主にサークルの「番頭役」のむろかつ(幕張亭ボーリック)が更新しています。