2023/05月例会「第1回御大杯」報告#5「2R:座・ムダ長文編(Aブロック編(4))」




こんにちわ、番頭役のむろかつでございます。2023/05月例会報告記の連載をしています。5回目は今回のメイン企画である、2R「座・ムダ長文(むろかつ企画)」の報告記のその4をお送りいたします。Aブロックは残り5問。Linerさんの猛追でどこまでハマさん・ひっさつ会長を追い込めるのか、そして最終的な決着は?…という回になります。

2023/05月例会「第1回御大杯」報告#4「2R:座・ムダ長文編(Aブロック編(3))」

2023年5月14日

↑前回はこちら。

残り5問となりました。

現時点のポイント状況は以下のとおりでした。

【Q10時点:ハマクドー+67、ひっさつ+60、Kava+33、Liner+55、公太郎+17、チヨマル+7、A4クイズ部+42、くうちゃん+9】

Q7-8-9とLinerさんが前半押し3連発に成功し一気に首位のハマさんとは11点差(つまりは前半押し正解および不正解で逆転圏内)まで迫ってきました。

一方で、前半押しは速攻勝負で封じられつつも、首位のハマさん・2位のひっさつ会長は地道に前半押しで+5ずつ積み上げてまして、ハマさんは勝ち抜けの+80までは残り13p、前半押し+後半ボードないし前半ボード3問で勝ち抜け圏内まで入ってきておりました。さてLinerさんは間に合うのか、そしてハマさんとひっさつ会長は逃げ切れるのか? 残りは5問であります。

ラテン語が語源という流れで法律の問題なんかも。

Q11はこんな問題でした。ジャンルは「社会」、強いて言えば「語源」でした。

Q11:元々はラテン語の格言が語源となっており、我が国では刑事訴訟法336条の「被告事件が罪とならないとき、又は被告事件について犯罪の証明がないときは、判決で無罪の言渡しをしなければ/ならない」というのが国内法令上の根拠条文とされている、「刑事裁判において事実の存否が明確にならないときには被告人にとって有利に扱わなければならないとする」法律に関することわざ・格言は何でしょう?

A11:疑わしきは罰せず/疑わしきは被告人の利益に

大学の法学部の授業では最初の方で学ぶ「格言」でもあるんですが、果たしてクイズ問題として出題を…と思ってたら、前半で押したのはA4クイズ部さんでした。そして前半ボードはLinerさんひとりだけでした。

で、「疑わしきは罰せず/疑わしきは被告人の利益に」を正解したのはひっさつ会長ひとりだけで、前半押しのA4クイズ部さんも前半ボードのLinerさんも「推定無罪」と書いてましてこちらは誤答扱いとなりました。

ま、実際はこの「疑わしきは罰せず/疑わしきは被告人の利益に(ラテン語での原語では「in dubio pro reo」和訳すると「疑わしきは被告人の利益に」になります)」が、法律の世界では「推定無罪の原則(原語としては英語の「presumption of innocence」。つまりは「無罪の推定、仮定無罪の原則」という意味になります)」に繋がってはいるんですが、あくまでもここの問題設定としては「ラテン語の格言からの語源」→「ことわざ・格言を問う問題」に繋がっているので当日は「うん、惜しい」で誤答ということになったのでした(ついでに書くと法制史的には「疑わしきは被告人の利益に」よりも「推定無罪の原則」のほうが範囲がかなり広い、という事情もあります)。まあたぶんこれがただの早押しクイズだったら「惜しい、もう一度」か「ま、ニュアンス的にはあってるから正解でいいでしょう(その後解説を入れて補足)」になってたかもしれませんがね(苦笑)。

【Q11時点:ハマクドー+67、ひっさつ+61、Kava+33、Liner+55、公太郎+17、チヨマル+7、A4クイズ部+34(-8)、くうちゃん+9】

Linerさんの猛烈な追い上げが上位2人を追い詰める…のか?

続くQ12はこんな問題でした。

Q12:公営競技のオートレーサーは、コーナリングで路面に接する左足のブーツの下に、鉄のこれを履いてレースに/臨んでいる、日本では国内の生産のほとんどは山形県河北(かほく)町に集中しており、更に町では独自のブランド品もアピールしている、足をするりと滑らすように入れて履ける、かかと部分の高さがまったくない履物は何でしょう?

A12:スリッパ

ジャンルは「生活」なんですが前フリは公営競技のオートレース。となるとさっきの「バッハプラザ」同様に…と思ってたら、やはりLinerさんが強かった(大汗)。そして前半ボードは誰もおらず、残り全員が後半まで聞いてのボードとなりました。

で、「スリッパ」。正解したのは後半ボードのハマクドーさんとA4クイズ部さん、そして前半押しのLinerさんでした。一応解説すると英語では「slipper」というスペルになる(なので誤答例としてはスニーカーとスリッパの丁度中間のような履物である「スリッポン」と書いてた人もいましたが惜しくも誤答となってました)。屋内用・屋外用のそれがある国も多いんですが、特に西洋だと屋内も靴という家庭では自室や風呂場でスリッパを履くことになります。

【Q12時点:ハマクドー+68、ひっさつ+61、Kava+33、Liner+67、公太郎+17、チヨマル+7、A4クイズ部+35、くうちゃん+9】

ついにLinerさんがひっさつ会長を抜いて単独2位、そして首位のハマさんに1点差まで追い上げてきました。ただしハマさんは次の問題以降、前半押しで正解すると+80で無条件勝ち抜けとなり、Linerさんは前半押しでも+79とまだ1点足りないという状況下に。残りは3問となりました。

東京都心に「明治通り」「昭和通り」はあるのに「大正通り」が”ない”理由とは。

続くQ13はこんな問題でした。

Q13:戦前は「大正通り」と呼ばれていたが、戦後に現在の名称に変更された、正式名称を「東京都道302号・新宿両国線」という都道および東京都心部を東西に貫く幹線道路で、現在は明治2年に明治天皇の勅令で/創建(そうけん)された日本の軍人、軍属等を主な祭神として祀(まつ)る千代田区のある神社の前を通ることから、通称「何通り」と呼ばれているでしょう?

A13:靖国通り

ここで東京の「地理」「道路」の問題が。前のサークルだったら大阪や名古屋から来てたゲストの人がいてなぜか首都圏在住の人達よりも早押しで正解してみんなびっくり、みたいな事が多かったんですが…さてどこで気づくかな?と思ってましたら、「明治天皇の勅令で」のとこで押したのはイケイケドンドンな感じのLinerさんでした。ただ前半の続きを聞いた後に「しまったー」と頭を抱えておりましたが(大汗)。一方で前半ボードに挑戦したのはハマさん・ひっさつ会長・チヨマルさん・A4クイズ部さんの3人。残り皆さんが後半ボードということになりました。

で「靖国通り」を正解したのは後半ボードの公太郎さん・くうちゃんさん(各+1)、前半ボードのハマさん・ひっさつ会長・チヨマルさん・A4クイズ部さん(各+5)の6名。そして実は今回の問題は「靖国通り」と「明治通り」の二択に分かれてまして、前半押しのLinerさんはその「明治通り」と書いてまして(そして後半ボードのKavaさんも←こちらは誤答ペナはありません)、無念の-8pとなったのでした。

【Q13時点:ハマクドー+73、ひっさつ+66、Kava+33、Liner+59(-8)、公太郎+18、チヨマル+12、A4クイズ部+40、くうちゃん+10】

ちなみに解説すると、「明治通り」も「大正通り→靖国通り」も、大正12年の関東大震災の復興事業の一環で(元々江戸時代から大した整備も行われておらず、震災の際に民衆の逃げ道にも困り更に大規模な火災延焼の一因ともなったために)10数年かけて新設された幹線道路でして、都心をぐるりと囲むように作られた「明治通り」、都心を東西に貫く「大正通り」、更に都心を南北に貫く「昭和通り」というのができた…という逸話があります。

それとよく文献などで「東京には明治通りと昭和通りはあるのに、なんで大正通りがないの?」という項目があるんですが、こちらは問題文にもありますとおり、元々は「大正通り」という名称だったとこに昭和37年に「靖国通り」という愛称が制定されたとのことです(更に余計なことを書くと、中央区の東京証券取引所の前から築地のあたりにかけて「平成通り」というのもありますです(苦笑))。

↑バカヤロウ(爆笑)

基本短文的な問題をうだうだと「ムダ長文」にするとこうなります(爆)

さて残るは2問。14問目はこんな問題でした。

Q14:それをやる原因としては「日頃の勉強が足りないため、試験前に必要な学習が済んでいない」ことや「試験範囲が異常なまでに/膨大なため、通常の学習時間では足りなく試験前夜までやらざるを得ない」などの事情もある、試験の前日などに勉強量の不足を補うために徹夜で勉強するという勉強法を漬物にたとえて何というでしょう? 

A14:一夜漬け

まあ基本短文のクイズであれば後半手前からの「試験前日などに勉強量の不足」云々だけで1問できてしまいそうな問題ではあるんですが、そこをウダウダとムダ長文にするとこうなります、という典型的な「生活」問題でした(をい)。そしたら前半で押してきたのはハマクドーさん。更に前半ボードは…あ、くうちゃんさん以外全員が宣言してました(苦笑)。

そして「一夜漬け」は全員正解で、後半ボードのくうちゃんさんが+1、前半ボードのひっさつ会長・Kavaさん・Linerさん・公太郎さん・チヨマルさん・A4クイズ部さんがそれぞれ+5で、前半押しのハマさんが+12獲得となりました。

そしてそろそろウォーミングアップもはじめるべく(?)Bブロックの皆さんもボケ回答を(苦笑)

【Q14時点:ハマクドー+85(1抜け)、ひっさつ+71、Kava+38、Liner+64、公太郎+23、チヨマル+17、A4クイズ部+45、くうちゃん+11】

そしてここでハマクドーさんが+85にて勝ち抜けの+80まで達して1抜け・優勝となりました。おめでとうございます。

そして残るは1問。ひっさつ会長は前半押しであれば+80勝ち抜けに達するとこまで来てますが…2-3位争いと、4-5位争いが非常に激しいことになってきました。今回は参加者が多いので、次回の「座・ムダ長文」で初期ハンデが設定される「シード権」は4位までということになっていました。

そしてラスト問題となりました。

そしてラストの15問目はこんな問題でした。ジャンルは「演芸」でした。

Q15:本名は大角 弘(おおすみひろし)。明治大学在学中に6代目三遊亭圓生に入門。二つ目までは「ぬう生」と名乗っており/、真打ち昇進後に師匠の命名で現在の芸名となった、新作落語を独自の「実験落語」と称し、「グリコ少年」「ぺたこりん」などの演目や、圓生存命時に勃発した「落語協会分裂騒動」の事を落語会界隈の話を実名で記した「御乱心」という暴露本を発表して世間の話題をさらった落語家は誰でしょう?

A15:三遊亭圓丈(さんゆうてい・えんじょう)

ラスト問題は新作落語(実験落語)の第一人者であり、2021年11月に76歳で亡くなった「三遊亭圓丈(円丈)」師匠の問題。むしろテレビ的には兄弟子の5代目圓楽師匠の悪事を散々「御乱心」という本で暴露してしまい、それまではちょくちょくレギュラーのように演芸コーナーに呼ばれていたにも関わらずそこから亡くなるまで約35年間「笑点」に呼ばれなくなったという逸話もあった人物でした。あとはザ・ローリング・ストーンズのベロマークのワッペンを定紋がわりに着物に貼り付けるという奇行とかでも(以下略)。

…が、この問題では「二つ目までは「ぬう生」と名乗っており」で早くもひっさつ会長が押す展開に。そして前半ボードでは誰も押さず…という次第でした。いやー、会長、落語好きから行ったのかそれとも大の洋楽好きでザ・ローリング・ストーンズのベロマークのワッペンもどきから行ったのかと(をい)

そして「三遊亭圓丈」を正解したのは、

ひっさつ会長ただひとりでして、これで+12加算ということになりまして、

【Q15終了時点:ハマクドー+85(1抜け)ひっさつ+83(2抜け)、Kava+38、Liner+64、公太郎+23、チヨマル+17、A4クイズ部+45、くうちゃん+11】

と、ひっさつ会長も+83となり勝ち抜けポイントの+80を突破しまして2抜けとなったのでした。おめでとうございます。

そして最終結果としましては、

1位:ハマクドー(+85/1抜け)、2位:ひっさつ(+83/2抜け)、3位:Liner+64、4位:A4クイズ部+45(←ここまでが次回のシード権圏内)

5位:Kava+38、6位:公太郎+23、7位:チヨマル+17、8位:くうちゃん+11

となりました。

そしてBブロック開催後ではありますが、優勝したハマさんには、いつものダイソーで買ってきたチップスターと、むろかつの嫁が「昔、お兄ちゃんがラジオのノベルティでもらったんだよね」とそのまま封されて未使用だった文化放送のロゴがついたボールペン、更に三好さんご夫妻から「ヤマザキ春のパンまつり」のお皿などが贈呈されてました、おめでとうございます。

余談:三好さんのボケ回答が実は「神がかって」ました(爆)

なおこれは最後に「余談」なんですが、この「三遊亭円丈」の問題の時に三好さんがボケ回答で書いてたのが「ガーシー」。ドバイに逃げたまま国会議員を除名されたことでも話題になってる人物ではあるんですが、三好さんいわく「えんじょう(圓丈、炎上)つながりで」とくだらねえことを。ところが、実は本来は2セットやる予定で準備していたBブロックの2セット目の第1問目はこんな問題でもありました。

Q2B-1:2023年3月15日に「当選以来、正当な理由なく海外に滞在し続けて一度も登院せず、議長の招状にも応じずその事への陳謝を拒否したため」に、1950年の衆議院における無所属の小川友三(ともぞう)、翌年1951年の参議院における日本共産党の川上貫一(かんいち)以来の72年ぶり・史上3人目の国会議員としての除名処分と喰らった人物で、本名を「東谷 義和(ひがしたに よしかず)」というNHK党改め「政治家女子48(フォーティーエイト)党」所属の元政治家の国会議員時代の登録名は何でしょう?

A2B-1:ガーシー

…ったくあのヤロー、そういうとこで神懸ってどうする(爆)。

次回に続きます。

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ABOUTこの記事をかいた人

埼玉県さいたま市岩槻区界隈で活動している「岩槻クイズの会・岩Q槻(いわくつき)」の公式ブログです。年間8-9回ほど「ヌルく」クイズやカードゲームなどで遊んでいる会です。 こちらのブログは主にサークルの「番頭役」のむろかつ(幕張亭ボーリック)が更新しています。