こんにちわ、番頭役のむろかつです。2020年2月例会の4R「第9期玉座戦」の詳細編の4回目をお送りいたします。予選ラウンドの4-5ジャンル目の「生物」「語源・由来」の報告記となります。いやー各人にとっての最終3ジャンル目の「がけっぷち」での攻防戦、非常に見ごたえがありました。
基本ルールなどはこちらをどうぞ。
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まず最初に「本戦でやりたいジャンル」の投票を行い、下位となったジャンルでの予選企画となりました。最初のジャンルは「競馬」、2ジャンル目は「芸術」、3ジャンル目は「寺社仏閣」でして、この時点でケーニヒさんとひっさつ会長、更に三好さんとむろかつが本戦進出を決めております。
4ジャンル目は「生物(せいぶつ)」でした。
図らずとも(?)、ひよしコンビにむろかつ…という3バカが勝ち抜けてしまい、ここからはいかに一人でも多く首位タイで抜けていくか…という様相を呈してくることになります。
で、4ジャンル目の「生物」に挑戦を表明したのは、
くうちゃんさん・山田はまちさん・磯部さんの3人。ちなみに実は磯部さんの隣にひっさつ会長もなぜか着席しており、「あんた勝ち抜けたから、参加しなくてもいいんでは?」と窘められてました(苦笑)。そして磯部さんは「芸術」で2×(最後の問題は実は不運な形ではありましたが…)、「寺社仏閣」でも2×をつけてトータル4×。つまりはここのセット以降は1×でもトータル5×失格になるという崖っぷち、タイトロープな形での最後の選択ジャンルでもありました。
Q1「学名はラテン語で「クジラ頭の王様」という、ゆったりとした動きでしばしば彫像のように動きを止めるため、「動かない鳥」と/→ハシビロコウ」
押したのは磯部さん。勢いよく押して「ハシビロコウ!」と勢いよく答えて正解チャイム…で、幸先の良いスタートを切ったのだが、むしろ磯部さんの「あと1×で失格」という状況をよく知っているギャラリーのほうが「怖い怖い」とびっくりしてたのがなんとも印象的でした(笑)。そして磯部さん、このまま+1で逃げ切れば勝ち抜け…となるのですが??
Q2「妊娠期間が12–14日程度という非常に短く、育児嚢(いくじのう)という袋をもつ有袋類であり、ネズミに似た外見をしていることからフクロネズミとも呼ばれるアメリカ大陸に生息する有袋類は何?→オポッサム」
こちらはスルー。山田はまちさんは「なんだっけ…」と片手で顔を多いながらうつむき、磯部さんは「押したくないな」とぽつりとする間に時間切れに。育児嚢とはカンガルーやコアラにあるようなお腹にある育てるための袋のことで、通常、生まれてくる時は胎児で生まれ、生まれた後に自力でそこの袋に辿り着いて中にある母親の乳首から乳を飲んで育つことになるそうです。
Q3「「中国四大家魚」と呼ばれる4つのコイ科の魚は、ハクレン、コクレン、アオウオと、あとひとつは何?→ソウギョ」
こちらもスルー。「家魚(かぎょ)」とは古代中国から伝わる伝統的かつ合理的な魚の養殖法で、古代・唐の時代にたまたま時の皇帝の名前と鯉が「李(リ)」と「鯉(リ)」で発音が同じだったために「鯉の冒涜は許さん」と、鯉の養殖・捕獲・売買・食を一切禁止したことがあり、困った民衆が、そのコイに代わる食用魚として、いずれも中国原産のコイ科の野生種であるハクレン・コクレン・アオウオ、更に今回の問題で出たソウギョ…という4種類の魚を淡水で養殖することに成功したのがきっかけにこう呼ばれるようになったとのことです。
Q4「1950年代にイギリスによりビクトリア湖に放流され、シクリッドとティラピアが姿を消すきっかけになった魚で、日本ではフライ用の白身魚やスズキの代用魚で知られ、成長すると最大2メートルにもなるスズキ目アカメ科の魚→ナイルパーチ」
こちらもスルー。この魚は当時植民地が多く宗主国だったイギリスの役人が食用と漁獲量向上のために放流したそうなんですが、あまりにもよく食べよく育つためにビクトリア湖はもとより、アフリカの主要河川の主な固有種な魚が絶滅するなど外来種としても世界的に問題になっている魚の種類のひとつなんだそうです。白身魚としてはおいしいんですけどね。
で、問題と答えを聞き終えてそしてプレイヤーの皆さんの背後にあるお菓子コーナーでもぐもぐタイムをしてた三好さんが「2メートルもあれば食いでがあるやね」とぽつりと(苦笑)
Q5「無菌室内で帝王切開で取り出した子豚を保育器で育て、加熱滅菌した餌だけを与える方法を用いて繁殖と飼育を行った豚から自然分娩で出産した子豚を厳重な防疫体制を取った普通の豚舎で飼育した豚のことをアルファベット3文字で→SPF」
こちらもスルー…だったんだが、後ろの三好さんが途中から「押してえー」とエアボタン(?)をかます次第で(音は聞こえなかったんでプレイヤーさんたちは気にならなかったようですが)。
↑まさに「傍目八目」とはこの事を指すもんで…(^_^;)
SPFの正式名称は「Specific Pathogen Free」。すなわち「特定病原微生物を持たない状態で生育された動物」のことで、あくまでも無菌状態ではないんですが主に豚肉に多く(ゆえにSPF=豚肉というイメージも強いですが)、実際はその他の肉用の動物もこれで育てられてる例もあるそうです。
Q6「背泳ぎで泳ぐことから、英語で「Buck Swimmer」と呼ばれる水生昆虫は何?→マツモムシ」
Q7「頭部の2本の突起を耳に見立てたことから、英語で「海のうさぎ」という意味の名前を持ち、日本では漢字で「雨の虎」と書く軟体動物は何?→アメフラシ」
こちらもスルー。ちなみにこれを書いているむろかつは小学校の頃、背泳ぎの選手で市の水泳大会に出たことがあります。まああの頃は140センチ30kgぐらいのガリヒョロでしたから…数年前にプールで背泳ぎを試してみたら体が重くて沈んでしまい(号泣)
これはもしかして「先頭打者ホームラン」で勝ち抜け、か…?
Q8「驚いたり興奮すると腰の毛を逆立てながら跳躍するウシ科の動物で、ラグビーの南アフリカ代表の愛称にも使われているのは何?→スプリングボック」
こちらはスルー…だったんですが、山田はまちさん聞いたことあるなーという反応を見せてました。そしてギャラリーからはラグビーの南アフリカ代表の愛称である「スプリングボックス」を知ってる人が何人も居て反応はかなりあり。もっとも私・むろかつは、このシカのような動物(一応ウシ科なんすけど)の集合体ではなく、てっきり何かのびっくり箱のようなものを指してるんだと(以下略)
Q9「迷いアザラシで多摩川などに出没した「タマちゃん」はアゴヒゲアザラシ。では(宮城県の)旧・歌津町に現れた「ウタちゃん」は何というアザラシの種類でしょう?→ワモンアザラシ」
こちらもスルー。ちなみに歌津町は2005年に志津川町と合併し「南三陸町」になったんですがウタちゃんが現れたのは2002年の頃だったそうで、この時にウタちゃんが現れたという伊里前川にかかる汐見橋という橋を「ウタちゃん橋」と改名したりと、町には億単位にもなるそれなりの経済効果があったんだそうです。
Q10「キツツキの鳥の中ではテイオウキツツキに次いで2番目に大きく、アニメーションキャラクターのウッディー・ウッドペッカーのモデルとされている北アメリカ南東部、キューバに生息するキツツキの一種は何?→ハシジロキツツキ」
この問題もスルーに終わり、つまりは磯部さん、最初の1問目に正解しての「先頭打者ホームラン」の1点で逃げ切る、という薄氷を踏むような勝利劇で勝ち抜けとなりました。
いやーここまでが波乱万丈だっただけに嬉しさもひとしおでしょう(苦笑)
続いては「語源・由来」でした。
残るジャンルは4つ。続いての予選5ジャンル目は「語源・由来」でした。
ここに座ったのは、さきほど同様、くうちゃんさん・山田はまちさんと、予選初登場となるわんさんの3人でした。やっと勝ち抜けた磯部さん、ようやく後ろのおやつゾーンで安堵のもぐもぐタイムを…(笑)
Q1「もともとは後ろを防ぐものの事。転じて、陰にあって力を貸し助けることを指す言葉は何?→後ろ盾」
最初に問題はスルーでした。
Q2「その語源は「蝶よ花よ」という言葉が略されたものとされる、言葉や言動で人の機嫌を取るさまの事を何という?/」
シンキングタイムぎりぎりに押したのは山田はまちさん。「ちやはや」と答えると正解チャイムが鳴り響き+1となった。
Q3「トルコ語で「島が多い」という意味がある、カザフスタンとウズベキスタンにまたがる塩湖で、1960年代までは世界第4位の湖沼面積を誇っていたが2015年現在、4つの湖に分けられている→アラル海」
こちらはスルー。ちなみにソ連時代に綿花栽培のために灌漑を行った結果、予想よりも塩分濃度が上がったりして湖が干上がってしまった為に湖が分断・縮小する事になったそうで、実際どんぐらい広いのかと言うと、現在の広さはほぼ福島県と同じ広さで、4つの湖に分かれる前の1960年代まではなんと東北地方と同じくらいの面積だったそうです。
Q4「フランス語で「円」という意味がある、主に洋菓子を作るときに用いる底のない型や枠のことを→セルクル(cercle)」
こちらもスルー。ホールケーキを作るのでは底を外せるタイプのもあるそうですが…。
「永遠の青二才」ひよしコンビ。仲良く隣どおしで観戦を(謎)
Q5「英語で「経験の浅い青春時代」「青二才」という意味がある、猪熊しのぶのオムニバス形式の恋愛漫画のタイトルは何?→SALAD DAYS(サラダ・デイズ)」
こちらもスルー。一応調べたら1997年から「週刊少年サンデー超」で8ヶ月、更に「週刊少年サンデー」3年ほど連載された恋愛漫画だったそうです。答えを聞いて「あー」「タイトルだけは知ってるかも」と反応する人が多かったのが印象的でした(笑)
↑既に共に勝ち抜いて、なぜか仲良く隣どおしで座って戦況をながめているひよしコンビが…まさに年甲斐もなく永遠の青二才ですな(失笑)
Q6「元々は「気の進まないことを仕方なくすること」。現在は商人が頑張って値引きをすることや/学問や芸などを学ぶことをさす→勉強」
押したのは山田はまちさん。「勉強」と答えると正解チャイムで+2に。いやー年代的には、
往年の「引越のサカイ」のCMの印象があまりにでかすぎて(爆)
Q7「本来は「楽器の音や他の人の声に自分の声の音高を合わせることが出来/ず、音程を外して歌うこと」を指す、日本では1990年代に村尾忠廣により「音痴」の代わりに提唱された言葉は何?→調子外れ」
押したのはわんさん。しかし「ハーモニー」と答えるがブザー。なお、「音痴」は英語では「out-of-pitch singer」と訳すのに対し、「調子外れ」は「poor pitch singer」と約される微妙な違いがあるそうです。
Q8「通貨単位「ディナール」の語源となっている古代ローマの小額の銀貨で、紀元前211年から造幣されていたが品質の低下によりアントニニアヌス銀貨に置き換えられたのは何?→デナリウス(denarius)」
こちらもスルー。この銀貨、BC211年に造幣された当初(「芸術」の項目で少し出てきたローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの頃でした)は純銀だったのにも関わらず、年々銀含有率が下がっていき、アントニニアヌス銀貨に置き換えられたゴルディアヌス3世が皇帝だったAD238年には48%まで下がっていたという当時としては問題文にもあるように「品質の低下」に悩まされていたそうです。
山田はまちさんも最終ジャンルで、ようやく…。
Q9「マレー語で「ギザギザな」を意味する言葉が語源である、マレーシアの通貨単位は何?→リンギット」
こちらもスルー。もともとはこのマレーシアのあるマラッカ海峡界隈はかつてはポルトガルの植民地であり、その当時のポルトガルの通貨として流通していたスペインドルの銀貨のふちがギザギザしていたのがそう呼ばれる由縁になったそうです。また1970年半ばにこの「リンギット」(なお補助単位として「セン」というのもあり、1リンギット=100センとして扱われています)が正式な通貨単位になったのですが、それ以前のマレーシア・ドルという名称も今でも別名でよく使われているとのことです。
そして最終問題。山田はまちさんがこのまま逃げ切るのか?
Q10「その言葉は、ラテン語のことわざ「平和を望むなら、戦いに備えよ」に由来する、第2次世界大戦以降、世界で使用されているサブマシンガン用弾薬の主流となるドイツのDWMが開発した、拳銃用の実包は何?→パラベラム弾」
こちらもスルーでした。このDMWとはドイツの複数の銃器・弾薬製造会社が合併して設立されたドイツ武器弾薬工業の事で、更に言うと弾の直径が9mm、薬莢つまりはケースの長さが19mmなので「9×19」「9x19mmパラベラム弾」とも表示されることが多いです。
この結果、
山田はまちさんが+2で勝ち抜けとなりまして、芸術・生物と勝ち抜けられずに最後の3ジャンル目での勝ち抜けとなりました。おめでとうございました。
さて残るジャンルは「ライトノベル」、「神話・妖怪」、「漫画・アニメ」の3つです。ここから比較的アニゲーなどに強いKavaさんが登場してくると思うのですが…果たして何人が勝ち抜けるのか。次回に続きます。
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