2021年2月の活動休止期間に書いている「復刻版定例会報告」。こちらは2018/04月例会の「たほいや」報告の3回目となります。Q2でそーいち氏・KavaさんのEチームが親の総取りに成功し大きくリードを広げる展開となりましたがここから中盤戦。まだまだ荒れる展開となりそうな予感しかないのがまた…(^_^;)
↑前回の記事はこちらをどうぞ。
Q3はCチームが親で、お題は「ふしごと」でした。
Q2の時点では以下のような得点経過になっておりました。
A:8点(-3)、B:4点(-3)、C:13点(+1)、D:8点(-3)、E:17点(+8)
そして既にBチームとEチームは親を済ませており、3問目はくじ引きでLinerさん・カムサさんのCチームが親となりました。で、チョイスしたお題は、「ふしごと」になりました。
で、でっちあげな選択肢を各チームが考えてその紙をCチームに手渡しまして、↓こんな選択肢になりました(ちなみにこの途中にいっちゃん。氏は早退されてました)。
【Q3「ふしごと」】
1.義太夫節の中で歌謡に似て歌う部分の多いもの。道行や景事など。
2.年中行事のこと。
3.皇室において、物事の節目において執り行う行事。
4.長さの単位。約30センチメートルを一とする。竹の節の間の長さが由来。
5.節分の行事。
…とまあこんな感じに。なお「1」に関しては正確な漢字がわからず。「かよう」が「歌謡」なのか「花様」なのかはさだかではないのですけども。そしてよくよく見ると5つ中3つが「行事」絡みという珍しい「かぶり」が発生しておりました(^_^;)
【Q3「ふしごと」の予想した選択肢と、その理由】
Aチーム:「5番(節分の行事)×1点」
「行事が3つかぶって、その中で漢字にあてはめてみたら、単純に節分の「節」が「ふし」で、更に「事」が「こと」となるし、まあこれかなーと(ハマクドーさん)」Bチーム:「2番(年中行事のこと。)×1点」
「1番は長すぎるからこれは違うだろうと。で、行事が3つもあって一番しっくりくる2番に(おぐのりさん)」Cチーム→今回の「親」でした。
Dチーム:「3番(皇室において、物事の節目において執り行う行事。)×1点」
「行事シリーズ(?)で3番か5番で悩んだ結果、皇室行事の方かなあ、と(本山さん)」「皇室の言葉だと知らないものが多いのかなと思ったのもあります(キム兄ぃさん)」Eチーム:「4番(長さの単位。約30センチメートルを一とする。竹の節の間の長さが由来。)×1点」
「行事シリーズ(?)が3つになったのと、1番の義太夫が長すぎてこれを考えついてたらすごいって感じなんですけど…4番は最後の「竹の節の間の長さが由来」の部分が広辞苑っぽいかなあと(そーいち氏)」
…とまあ、今度は全チームが全部バラバラの選択肢をチョイスする事態に。
「うわー、レベル高えぞ、今回のたほいや」と司会のむろかつが苦笑いを禁じえない始末でした。これで仮に1番の親の総取りが発生したらみんなで大いにずっこけるだろうなーとか思いつつ、正解発表を迎えました。「これはどこ来てもいいっすねえ」と既にむろかつがニヤニヤが止まらなくなっておりました(^_^;)
勝負師・Linerさん率いるCチーム、さすがですわ…(^_^;)
そしたらなんとこんな結果に。
【Q3「ふしごと」】
1.義太夫節の中で歌謡に似て唄う部分の多いもの。道行や景事など。→広辞苑
2.年中行事のこと。→Dチーム/Bチーム
3.皇室において、物事の節目において執り行う行事。→Eチーム/Dチーム
4.長さの単位。約30センチメートルを一とする。竹の節の間の長さが由来。→Aチーム/Eチーム
5.節分の行事。→Bチーム/Aチーム
…というわけで、なんと正解は「義太夫節」云々の1番で、またしても親の総取りという凄まじい事態になっておりました(爆)。
その結果、「子」は相互で1点ずつの「行って来い(つまり相殺で±0点)」が発生し、単純に子→親への2点ずつの総取りだけが得点変動として実際に「動いた」という、文字通りの「親の総取り」状態になっておりました。いやーCチーム、凄すぎる(;゚Д゚)。
そしてQ3の時点で以下のような点数になりました。
A:6点(-2)、B:2点(-2)、C:21点(+8)、D:6点(-2)、E:15点(-2)
Q2で親の総取りに成功したEチームが圧倒的有利か…と思われた次の問題でCチームが更に「親の総取りのみ」という圧勝劇を引き起こして逆転して首位浮上…というなかなか凄まじい展開になっておりました。
さて残るは2問。このままCチームが逃げ切ることができるのでしょうか。次回に続きます。
解説と補足など
というわけで、2018/04月例会「たほいや」報告の3回目をお送りいたしました。
しかしLinerさんとカムサさんチーム、よくこの1番の選択肢を持ってきたなあ…と、あの当時もそして今回改めてVTRをチェックした今しがたも、それは非常にしみじみと考えてしまう今日この頃だったりします。というのは、明らかに「答えをでっちあげる」という作業の上で
【Q3「ふしごと」】
1.義太夫節の中で歌謡に似て歌う部分の多いもの。道行や景事など。
2.年中行事のこと。
3.皇室において、物事の節目において執り行う行事。
4.長さの単位。約30センチメートルを一とする。竹の節の間の長さが由来。
5.節分の行事。
この中では決して長くはない(ダミー回答を作るための)シンキングタイムの時間内で考えつくには難しい単語が非常に多くて、見方次第では「道行や景事など」の部分だけでも「はて?道行や景事ってなんだろう」って思うだけでも「そこは広辞苑しか思いつかない単語だろう」という結論でチョイスされる可能性もあるわけですしね。
実際に最新(2020年12月例会)の「たほいや」なんかでも、
Q1に司会者のむろかつが「試しに出題役もやらせてやらせて」と出題した「ぽりあんどりー→一妻多夫」という問題では、もともとむろかつ自身が「一夫多妻」と勘違いして出題してたというポカミスもあったのですが、
Q1:「ぽりあんどりー」
1.ナイジェリアの先住民が祈祷を行う時に使う道具→Cチーム
2.イギリス原産の犬の一種→Aチーム
3.イギリスの物理学者→Bチーム
4.ノルウェーの物理学者→Dチーム(Cチーム)
5.一妻多夫→広辞苑(Aチーム、Bチーム、Dチーム)
と完全に答えが浮いていた上に「んな、わずかのシンキングタイムで「一妻多夫」なんて単語はまず思いつかねえよ」ってツッコミを禁じえないような選択肢で、まあ結果的にはボーナス問題に化けてしまった始末でした(ノД`)シクシク。
それらを考えますと、特にCチームではカムサさんを的確にリードしていたLinerさんがびしっと気持ちの上での駆け引きも含めて他の4チームを騙し続けて「親の総取り」を達成したのはまさに圧巻のひとことに尽きる、そんな3問目でございました。
なお今回のお題となった「ふしごと」。漢字では「節事」と書くんだそうです。一応検索して調べてみたらgoo辞典では「義太夫節で、歌謡風に細かく節をうたう部分。道行や景事 (けいごと) など。」との事で、更に後半部分の「景事」と「道行」はなんぞや?と確認したら、景事は「歌謡的な節に合わせて人形が舞踊的な所作をする部分」を指し、道行は「みちゆき」と読むそうで、「義太夫節や浄瑠璃の演目の種類」を指すもの…との事です。
個人的には義太夫節に関しては、義太夫を唄うのを趣味とするもとにかく音痴な商店の旦那が手下連中に無理やり聞かせる(そして理由をつけて逃げようとする)古典落語の「寝床」の印象が強いんですけども、
↑昭和の落語の名人・6代目三遊亭圓生師匠の「寝床」です。
これまた余談としては、5年ほど前まで参加してたクイズサークルで、やたらと問読みが下手くそなくせにそのくせ問読みするのが三度の飯よりも大好きという困った御仁がおりまして、「んな、古典落語の「寝床」の主人ぢゃないんだから」と皮肉ってたのがなんとも懐かしいですね。今となってはさすがに「誰」とは言えませんが(苦笑)
以上です。ではまた次回に。
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