こんにちわ、番頭役のむろかつでございます。2024/08月例会「第7回精霊流しステークス」の報告記です。16回目は4Rの「ジャンル別クイズ」編のその6をお送りします。
↑前回はこちら。
ジャンル別クイズは後半戦に入っていきます。
ここまで全20ジャンルのうち10ジャンルが終わりまして、ここから後半戦に入っていきます。
4R:ジャンル別早押しクイズ
各ジャンル10問限定
2問誤答で失格
10問目誤答は即失格【ジャンル一覧】
戦国時代
競馬
プロレス
サッカー
野球
食物
生物
芸能
事件事故
声優
文学
鉄道
お悔やみ
中・韓
寺社仏閣
お笑い
ゲーム
アニメ・漫画
語源・由来
美術・音楽ボーナスの勝ち抜けポイントは
1抜け 10P
2抜け 7P
3抜け 5P
4抜け 4P
5抜け 3P
6抜け以降 2P※各ラウンド又はジャンル失格 -10P
そして今回は11-12ジャンル目の「文学」「鉄道」になります。
第11ジャンルは「文学」でした。比較的、他のジャンルに比べると、これがテレビクイズでも基本短文でも長文難問でもゲームセンター系のクイズでも「クイズ」というゲームをやる上でここは抑えておくと結構有利、というジャンルの一つではあります。
そして挑戦者は、ひっさつ会長・ケイトさん・あんどうさんの3名でした。
※なお以下の問題文は、例によって「正解の単語(おおよそのクイズ問題の概要)→正誤判定」の順番で記載しております(一字一句正確ではありません)。記載の便宜上当日の問題文とズレている部分もありますが、そちらは5問ごとの状況および解説のところで補足を入れたいと思います。
Q1:「土佐日記(自筆のものは室町幕府の8代将軍・足利義政に献上されてからは不明となっており、写本としては藤原定家、藤原為家、松木宗綱、三条西実隆らにより筆写され定家本と為家本が現存している、作者が赴任国から京に帰る最中に起きた出来事をジョークなどを交えて綴った紀貫之の日記)」→あんどう1◯
Q2:「山東京伝[さんとう・きょうでん](一説には「割り勘」を考案したのは彼とされている、「江戸生艶気樺焼(えどうまれ うわきの かばやき)」や「時代世話二挺鼓」(じだいせわにちょうつづみ)などの黄表紙本や「古契三娼(こけいさんしょう)」などの洒落本を書いた戯作家」→スルー
Q3:「養生訓[ようじょうくん](その第6巻には「医は仁術なり」の記述がある事で特に知られている、福岡藩の儒学者・貝原益軒(かいばら・えきけん)によって書かれた、健康法についての指南書)」→ケイト1◯
Q4:「パラサイト・イヴ(ミトコンドリア遺伝子の反乱を描いた、第2回日本ホラー小説大賞を受賞した瀬名秀明のSFホラー作品)」→あんどう2◯
Q5:「東直己(自ら取材のために交通違反で刑務所に服役して著した異色のルポタージュ「札幌刑務所4泊5日体験記」や大泉洋主演で実写映画化された「探偵はバーにいる」などのススキノ探偵シリーズを書いている札幌市出身の小説家)」→スルー
Q1は紀貫之の「土佐日記」。日本を代表する日記文学の代名詞的作品で、この問題は最後の最後に「紀貫之の/」で押したあんどうさんが1◯。
続くQ2「山東京伝」はスルー。「戯作家」とは通俗小説を指していて「戯れ(たわむれ)でパロディたっぷりに書きましたよ」という意味も含まれていてその種類の中に「黄表紙(きびょうし)本」や「洒落本」などかあった…のですが作品は社会風刺や遊郭などの風俗モノも多く取り上げる作品もあり、後に生真面目でお馴染みだった松平定信の「寛政の改革」では出版統制を喰らって弾圧されていた時期もあった人物でした。
Q3は貝原益軒の書いた健康法の本「養生訓」の問題を「「医は仁術なり」/」で押して正解したケイトさんが1◯。なお作者は1712年・83歳の時にこの作品を書いたんだそうで…で、全8巻の本で、この第6巻では「医は仁術なり」と共に、病にならないように養生し、病になった際にかかる医者はしっかり吟味する…ということも書かれているそうです。そして続くQ4「パラサイト・イヴ」はあんどうさん正解で2◯。実際に作者が東北大学大学院で薬学の研究者であったことも当時は話題になっていました。
Q5は「探偵はバーにいる」などのススキノ探偵シリーズの作者の「東直己」はスルー。札幌刑務所のくだりはどうも本来は交通違反で罰金を払えば済むところをわざわざ罰金を払わずに刑務所に受刑者として服役した…という往年の安部譲二も真っ青の(をい)
Q6:「悪の教典(2012年にはアニメ化・実写映画化された貴志祐介の小説で第1回山田風太郎賞を受賞した、サイコキラーという裏の顔を持つ教師が引き起こす事件を描いたサイコ・ホラー)」→ケイト1×
Q7:「三好達治(1920年に陸軍士官学校に入校するも翌年に北海道までに及ぶ大脱走をし退校処分となったエピソードを持つ詩人で「測量船」や「駱駝の瘤にまたがつて」などの代表作がある)」→ケイト2◯
Q8:「マノン・レスコー(ジャコモ・プッチーニのオペラの原作にもなっているアベ・プレヴォーの長編小説で、主人公の騎士のデ・グリューと駆け落ちをする美少女のヒロインの名がつけられた)」→スルー
Q9:「赤染晶子(2017年9月18日に急性肺炎で42歳で亡くなった小説家で、そのペンネームは中古三十六歌仙に選ばれた平安時代の女性歌人が由来である、2010年、「乙女の密告」で第143回芥川賞を受賞した)」→スルー
Q10:「ウィリアム・ギブスン(「サイバースペース」という用語を作り出し、「電脳三部作」と呼ばれる「ニューロマンサー」「カウント・ゼロ」「モナリザ・オーヴァドライヴ」などの代表作があるアメリカのSF作家)」→スルー
後半に入りました。
まずQ6は貴志祐介の小説で伊藤英明の主演で実写化された「悪の教典」の問題でしたがケイトさんが「黒い家」と答えて1×。この「黒い家」も貴志祐介のホラー小説(第4回の日本ホラー小説大賞の受賞作でした)で、内野聖陽主演で実写映画化されたことがあるそうです。いやー惜しい。
すると次のQ7「三好達治」の問題では代表作の「測量船」でポーンと押したのはケイトさんで正解で2◯としてあんどうさんに追いつく展開に。ちなみにこの人は最初は旧制中学に通っていたものの家業が傾いてしまい学費が尽きてしまい、学費のいらない陸軍幼年学校→陸軍士官学校に進学するも、やはり軍人は嫌だと大脱走して退校処分(当時の自主退学の方法としては脱走しかなかったという説もあります)になったんだそうです。ただし陸軍士官学校でやっていた剣道がめっぽう強くて(後に細身だったのがコンプレックスでボディビルやボクシング、剣道などで鍛えてマッチョになった)三島由紀夫も全く歯が立たずに「あの人は文壇界で最強だ」と言わしめた逸話も(苦笑)
そして最後はQ8「マノン・レスコー」とQ9「赤染晶子」とQ10「ウィリアム・ギブスン」はいずれもスルーでした。
[ケイト・あんどう2◯→+12p]
↑奇しくも、縦一列に並んでた御三方でした(^_^;)
その結果、共に2◯まで積んだケイトさんとあんどうさんが共にトップタイで+12p獲得ということに。初参加のケイトさんは食物で+9(2着)、芸能でも+9(2着)、更にこの文学で+12(1着)と、残り1ジャンルを前に3ジャンルで+30pの荒稼ぎで一気に追い上げてきておりましたです。
12ジャンルは「鉄道」でした。帰り支度をして三好総統が待ってました(爆)
続いてのジャンルは「鉄道」でした。いつぞやは本山さんとLinerさんとむろかつの3人でなんと10問中9問正解して、唯一のスルーが1問目(=一番難易度が低い設定の?)だった「鉄道の父→ジョージ・スチーブンソン」でハマクドーさん大いにボヤく、というシーンがあったジャンルでした(苦笑)
で、ここのジャンルで登場したのは、
三好総統、Linerさん、ほしまるさん、むろかつの4名でした。今回は本山さんがお休みだったのが惜しかった…と同時に三好総統「これが終わったらさっさと帰る」とばかりにもうリュックサックを背負って帰り自宅も万端な状態でのチャレンジでした(苦笑)。
Q1:「信越本線(1997年および2015年に北陸新幹線新規開業および延伸開業に伴って廃止され、バス転換または第三セクター鉄道に移管された区間があるために高崎駅から横川駅の間、篠ノ井駅から長野駅の間、および直江津駅から新潟駅までの3区間に分断されて営業している)」→ほしまる1×
Q2:「新山口駅(1900年の開業当時は「小郡(おごおり)駅」という名前だったが、2003年10月1日に現駅名となった山陽新幹線の駅)」→むろかつ1◯
Q3:「木造[きづくり]駅(駅舎の外壁には亀ヶ岡遺跡から発掘された遮光器土偶のオブジェが貼り付けてあるJR東日本五能線の駅)」→スルー
Q4:「比叡山(2023年現在、日本最長のケーブルカーを営業している滋賀県大津市と京都市にまたがる山)」→むろかつ2◯
Q5:「八高線(1945年8月24日、小宮駅 – 拝島駅間の多摩川橋梁上で上下の列車が正面衝突する100人以上の死者を出す事故が起きたJR東日本の路線)」→三好総統1◯
Q1は「信越本線」。当初は新潟駅からぐるりと長野駅を経由して高崎駅までつながっていて、戦前期はここをぐるりと回る大阪発上野行きの急行列車なども存在した路線なんですが現在は3路線に分断されている…という問題。ほしまるさんの回答は「えちごトキめき鉄道」が誤答となり1×。なおこちらは妙高高原駅から直江津駅までの、2015年に第三セクター化された箇所でした。で、正確にはえちごトキめき鉄道の「妙高はねうまライン」を指していて、同社は市振駅→直江津駅間の「日本海ひすいライン」というのもありまして、これはそれぞれ前はJR東日本とJR西日本の路線だったところで分かれているそうです。
Q2は「新山口駅」。むろかつ正解で1◯(三好さんが間一髪遅れて悔しがってました(苦笑))。こちらは以前から山口線の始発駅で山口県の県庁所在地の山口市の事実上の玄関だったこともあり昭和の頃から「新山口に替えてほしい」と地元財界が運動していたのですが当時の小郡町議会が猛反対してたところに、平成の大合併で小郡町が山口市と合併する事になったり「のぞみ号」の一部が停車することになったのをきっかけに現在の駅名になったという話があります。
Q3「木造駅」はスルー。ここの土偶のオブジェは目がビカビカ光って怖い、という噂も(大汗)。続くQ4「比叡山」はむろかつ正解で2◯。なお比叡山のケーブルカーは比叡山鉄道の比叡山鉄道線(坂本ケーブル)と京福電気鉄道の鋼索線(叡山ケーブル)の2種類があって、前者が全長2025メートルで日本最長、後者が高低差561メートルで日本最大だそうです。
で、Q5は「八高線」。こちらは三好総統正解で1◯。そして私・むろかつは「いやーうちの真裏を走ってるんだけどな、八高線」と(爆)。ついで書くと「八高線」は八王子と高崎を結ぶ路線で電化されている路線は途中の高麗川から川越線に入って川越に、非電化(ディーゼルカー)の路線はその高麗川から高崎に走っています(なので八王子から乗った際には高麗川で乗り換える必要もあります)、故に、実はむろかつの住む福生市(最寄りは東福生駅)も地元の上に、正解した三好総統の住む小川町(最寄りは小川町駅。東武東上線の駅でもあります)も通るのでやっぱり地元問題、という落ちもあったりと(ノД`)シクシク
後半に入ります。
Q6:「逝(行)っとけダイヤ(大手私鉄では特に「京浜急行電鉄」などでよく見られる、鉄道会社が事故などの何らかの理由で電車の運行に支障をきたすと予想した時に、ダイヤに関係なく行ける所まで運行することを指す鉄道スラング)」→Liner1◯
Q7:「偕楽園駅(下り線しかホームがなく「梅まつり」の時のみ営業している、茨城県水戸市のJR常磐線の臨時駅)」→むろかつ3◯
Q8:「弥生軒(かつては駅弁も販売しており画家の山下清が勤務していた逸話もある、最近は手のひらいっぱいの大きさに相当するほどの巨大な唐揚げを載せた「唐揚げそば」が名物として知られている、千葉県のJR我孫子駅と天王台駅で営業している立ち食いそばのお店)」→むろかつ1×
Q9:「ディズニーリゾートライン(JR東日本京葉線の舞浜駅と東京ディズニーリゾート内の各施設を連絡して入園客を輸送することを目的とするモノレール路線)」→Liner2◯
Q10:「千畳敷駅(索道を含む鉄道駅としては「標高2611.5 m」と日本でもっとも高い位置にある駅となる、長野県駒ヶ根市にある中央アルプス観光駒ヶ岳ロープウェイの)」→ほしまる2×(失格)
Q6は「逝(行)っとけダイヤ」の問題。こちらは地元・横浜市民のLinerさんがサクッと押して正解して1◯(笑)。具体的には京急だと座席指定列車の「京急ウィング号」が鉄道事故などの遅延で臨時快特になったり、いつも快特が止まらない駅に臨時停車したり…などなど。これは乗降客数が半端ないのと、JRで何か起きた際には横浜駅でドッと振替輸送客が押し寄せることと、更には京急が品川から先で都営地下鉄浅草線や更に京成電鉄などと相互乗り入れ運転してるので「ちょっとやそっとの遅延じゃ電車は止めねえぞ」という京急さんのものすごく強い意志表示も(以下略)
Q7は水戸市にある「偕楽園」駅。全員が「梅まつりの時のみ営業している/」でバッと押してランプが付いたのはむろかつで正解して3◯に。特に茨城県民のほしまるさんが悔しがることこの上ない次第でした(^_^;)。個人的には子供の頃は当時住んでた公務員団地の廃品回収で勝手にゲットした大型時刻表(国鉄時刻表とかJTB時刻表とか)を勝手に持って帰って時刻表を眺めるのが好きでして、この時に「なんで常磐線の水戸の隣の駅は全部通過してんだろう」と謎でたまらなかった…んですが、まさか40数年後にここでクイズの役に立つとは(爆)。
Q8はJR我孫子駅・天王台駅にある駅そば屋「弥生軒」の問題をむろかつが「山下清が勤務していた→我孫子駅」と答えて1×(種村直樹氏が青春18きっぷの貧乏旅行で我孫子駅の弥生軒のかけそばを食べて大絶賛してたのでその本の記憶で釣られてしまい…)。続くQ9は、JR京葉線の舞浜駅からTDRの主要各所を結ぶモノレール「ディズニーリゾートライン」をLinerさん正解で2◯。なんとなく10数年前に電車でディズニーシーに行った時にこのモノレールを乗った記憶があります(ディズニーランドは舞浜駅から徒歩で行けるんですけどね)。
そしてラストのQ10「索道(ロープウェイやリフトなどを指してます)も含めた日本で最も高いとこにある駅→千畳敷駅」の問題は勝負をかけたほしまるさんが「野辺山駅(長野県のJR小海線にある標高1,345.67 mの、日本の普通鉄道の駅では最高点にある駅)という惜しい誤答をして一気に2×がついて失格となって終了となった次第でした。
[むろかつ3◯→+13p、Liner2◯→+9p、三好総統1◯→+6p、ほしまる2×失格→-10p]
結果、3◯積んだむろかつがトップボーナス込みで+13pを、2◯のLinerさんが2位ボーナス込みで+9p、1◯の三好総統が3位ボーナス込みで6pをそれぞれゲットしてまして、ほしまるさんは失格分で-10pということに。で、これが終わって三好総統は「あー、4ジャンル全てやれた。やることはやった。帰ろう」と奥様といっしょにいつものようにさっさと一足先に帰っていったのでした…お疲れ様でした(苦笑)。
次回に続きます。ではまた。
京急とファン大研究読本 赤い電車に魅せられて/カンゼン/久野知美
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