2022/12月例会「第6回ガソダム記念」報告#14(完)「「座・ムダ長文」解説と余談編」




こんにちわ、番頭役のむろかつです。2022/12月例会「第6回ガソダム記念」の報告記をお送りしております。本来は前回で「最終回」のつもりだったんですが1-2Rで開催された「座・ムダ長文」全般の「解説と補足と余談」を書く前に気力体力が尽きてしまったので(苦笑)、今回が事実上の2022/12月例会報告最終回としてお送りいたします。すみません。

2022/12月例会「第6回ガソダム記念」報告#13「2R:座・ムダ長文供養編(笑)(4)」

2023年1月15日

↑前回はこちら。

まずは解説編を。

今回の定例会は従来の「2段階早押しボードクイズ」を1Rならずとも2Rで「供養編」と称して予備問題まで出題するという異例の事態でした(笑)。これは意外に参加者が少なかった(トータルの参加者は10人ぐらいいたんですが、1R終了時に4人がお帰りになられたもので)、かよちんさんの企画が延期になってしまったことに伴い、じゃ2Rで残り問題でやってみましょうかーということになった次第でした。

もっとも個人的には参加人数が多いと当然に融通が利かない側面もあり、2Rの「供養編」のようなちょっと難易度が乱高下する企画はやりづらいのですね。具体的に言えば1Rの時は難易度やジャンルを結構均等にバラけさせた上で、「前半or後半で誰かが押して、誰かひとりぐらいが前半ボードに挑み、問題を最後まで聞いた上で8割ぐらいの人たちが「あああれね」と知っている単語が出てくるような問題」を用意するようにしています。勿論、前半で早く押しすぎて勘が外れたり2択のどっちかを外したり、後半最後まで聞いても知らない単語でちんぷんかんぷん…ということもままあるのですが、そこらへんは心のなかで「ごめんなさい」と頭を下げつつ、楽しく問題づくりをやらせてもらっている今日この頃です。

なので2Rの「供養編」は、「たぶん使うことはないだろうな」という予備問題まで出題される事になったので「うーん、これは「しゃれが通じそうな」少人数の内輪の席じゃないと無理だろうな」とも思ってましたし、逆に岩Q槻も(非常にありがたいことに)5年間50回近い定例会の中で9人以下の1桁人数の定例会がわずか1-2回しかないというサークルなもので、むしろ午後5時過ぎに早退される予定のKavaさんを含めてプレイヤーが「全部で」5人(別のセットでまた5人とかがいるわけではなく(笑))、という状況下はなかなか経験もできないので「ああ、これはこれでいい経験だろうなー」と思ってやらせていただきました。

↑で、こちらが今回の出題ジャンルの「配置図」となります。「供養編」の前半15問は「B2回目」の15問に加えて、後半8問は16-17問(予備の1-2問)目をA1→B1→A2→B2の順番で出題しました。

前も書いたんですがこの企画は前のほうが難易度や単語の知名度(←ゆえに正解者が出やすくなります)が高いので、通常の5-6人1組×2セットの方式でやると大概は2位抜けで終了で、1抜けは7-11問前後、2抜けは11-12問目ぐらいに出ることになるので、13問目以下は「未出題」で終わることが多いです。

今回は勝ち抜けポイントを60pまで伸ばしたので(以前は30-40pという事が多かったです。前半押し正解で+10pだったので…)、もしかしたら15問目まで行くかもしれないなーと思ってたら、第1セットでハマクドーさんはわずか6問で勝ち抜けという前期の最上位ハンデの+12p持ちとはいえ「やっぱし半端ねえ」とびっくりするやらでした。

前回の第3期王位戦の時はそのハマさんと、もうひとつのブロックではばいそんさんがめっぽう強くて共にダブル優勝という形になりましたが、ある程度、私のこの手のクイズ問題は「変化球が少ない」「もしフリで間違えそうな場合は”よーく聞いてください”という注意が入ってから問読みが始まる」という基本パターンもあるので、もし本気で攻略する人がいるのならば(←ま、お遊びサークルの「岩Q槻」ごときでそこまでされても…とは率直に言えば思ってますが(苦笑))、意外に簡単に攻略はできるんだろうなーと思ってます。

一応のこの「2段階早押しボードクイズ」の基本コンセプトとしては以下のようなものがあります。ごくごく簡潔に書きますが、

・楽しく作問をできること(できればジャンルとかをまんべんなく)

・長文になるため、むろかつの個性を殺さずに時には「ネタ」に入ったり「オチ」をつけられること。

・他の人の誤答で得点機会が失われないこと(加点幅が12点→4or1点になることはありますが)。

・各人の(極めて緩い)努力目標によって様々な楽しみ方ができること。

てな感じです。特に個人的に拘っているのは1-2番目も大事なんですが、実は3番目の「他の人の誤答で得点機会が失われないこと」だったりします。

一応今回の60p勝ち抜けの際には上位ハンデがない場合で「もし連続で前半押し(+12p)を成功していれば最短で5問で勝ち抜けられる」「連続で前半ボードを15問正解(4p×15問)していれば自動的に60p勝ち抜けられる」のを念頭に設定したのと同時に、普段の早押しクイズの場合は「誤答した人が結局は(ダブルチャンスがない場合は)他の人の正解および得点機会も奪ってしまう」ことが通常で、それは無茶押しで他の人にも影響を及ぶのは困りものだなあ…というので、ここらへんには物凄くこだわりを持って企画をやらせてもらっています。問読みの前にたまに発せられる「よーくお聞きください」はそういう意味での注意喚起でもあったりします。

※当然のことながらこの企画に関しては「問題潰し」はできません。結局「最後まで問題を読まれた上にボード回答の機会は残る」ので、他の人の得点機会は奪われないですからね(正解者の加点の幅を狭くすることはできるんでしょうが、当人「だけ」がマイナスになる上に、しかも前半押しは-8、後半押しは-5と結構減点が響くため(仮に前半押し誤答と前半ボード正解の場合は12点の差が付くことになります。実質的には勝ち抜けポイントの5分の1もの割合になりますので)、それを実行するにはあまりにもメリットはないのです)。

補足と余談編:実はチヨマルさんにかなり助けられてました(多謝)

それと基本的には「戦略・攻略は各人が勝手にやるもの」と私自身は考えてますので、例えば「恐々として前半ボードには行かない」という方もいらっしゃいますが、そこで「前半ボードで間違えてもペナルティはないから、むしろガンガン行くべきですよ」みたいな事はあえて言わないようにしています。

ただし定例会が始まる前にここのブログで「企画概要の紹介」などを書くのですが、ここで企画の紹介とともにそれらしき事は書くことは多いです。それを読んでいただいて、できれば企画への恐怖心、もっといえば「果敢に攻めての誤答は恥ではなくむしろ「勲章」です」という言い方もさせてもらっています。よく使わせてもらうのは「あのイチロー選手だって10回打席に立ったら少なくても6-7回はしくじるのだから。しくじりを恐れては勿体ないっす」とも。まあそれが受け止めた方からして、しっかりとしたフォローになってるかどうかは知りませんが(笑)

大仰な言い方になりますが、このむろかつ企画のコンセプトとしては「優勝を目指す、上位に入って次回ハンデがつく順位を目指す、1つでもいいから前半or後半押しで正解できるように目指す、または+1でいいからひとつでも正解が取れるように頑張る」などなどの各人の当日の目標(勿論ノルマではなく「努力目標」、もっといえは「あわよくばの精神で」という前置詞(?)のようなものはつくのですが(笑))をなんとなく考えつつ、仮にハマさんやばいそんさん、Linerさん、ひっさつ会長などの強豪の皆さんに歯が立たなくとも1問でも「あー、自分の知ってる単語の問題が来た。これは行けそうだ!!」ぐらいの気持ちで参加していただければ…という感じで問題を作ったり、問題を配置しております。

また逆に私・むろかつの立場から言わせてもらえば「番頭役のむろかつがこんだけ好き勝手なムダな前フリが長い、下手するとオチまでつけて笑いを取りに来る問題を作って企画をやってんだから、他の人達も好きに企画をやってくださいよーという意味合いもありまして、この企画に参加した方が「なんだ岩Q槻はこんなクイズ企画でも”有り”なのか」と解釈してくださっていろいろな多種多様なクイズ・ゲーム企画を持ち込んでくれればいいなあーという意味合いも勿論込めております。当然、私自身も趣味や好みなどに合う・合わないというものはありますし(むしろ人よりも好き嫌いが激しい性格だとも自覚しています)、実際にとある方の企画と傾向がちっとも合わねえなーなんて思ってたら、逆に私の企画(この企画でした)に「ボクはむろかつさんの企画に合わないです」と文句をつけてきて「いやいや、君の企画だって俺は合わないと思ってるけど、それをやめろと言ったことはないし、そこは完全にお互い様なんじゃないの?」と笑って返したことはありましたね。

※その後、その方の企画でまさか優勝までするとは思ってませんでしたが(苦笑)。

そういうこともありまして、この企画では私自身は「凄い正解をした人にはびっくりしつつ、勿論称賛もしたりして」、さらに「惜しい誤答の人には「うーん、気持ちでは3点(1.6点など、その時によって変動しまい(苦笑))ぐらいあげたい」とフォローしたり、そちらの方のピックアップもしっかりする」ようにしています(そしてこれは岩Q槻の皆さんに感謝してるんですが嫌味な野次が全く飛ばない(三好さんとかにツッコミが飛ぶのは別として(苦笑))ことにも非常に雰囲気作りとしてはありがたいと思っております)。

それは定例会当日もそうですが、VTRを見ながらブログの定例会報告を書く際にも気をつけてチェックをするようにもしています。

…なので今回は改めて「この人はやっぱり凄いなー」と思ったのと同時に非常に感謝してやまないのが、実はチヨマルさんに対してだったりします。

彼の場合はひっさつ会長や三好さん(なおサークルでは三好さんと共に「副会長」をされております<チヨマルさん)と同じ、ナチュラル知識が長けている方で、いろいろなところでクイズを趣味としてされている方々とはちょっと違うアプローチ方法でクイズやゲーム企画に参加されているのですね(個人的にはひっさつ会長と三好さんを足して2で割ったような戦い方をされてるなあ、と感じております)。

今回は総合順位としてはパッとするような感じではなかったのですが、上記に書いてあるように優勝とかに絡まずとも「1つでもいいから前半or後半押しで正解できるように目指す、または+1でいいからひとつでも正解が取れるように頑張る」という典型的なプレイヤーでもありまして、

第2セット最終Q15で「色盲(「宮中某重大事件」の一因となりました)」

第4セットQ18(予備問題の3問目)の「マジノ線」

…と共に周りがびっくりするようなとこで前半押しで正解してるんですね。あれは当日もそうでしたが、VTRを改めてみて「いやーチヨマルさん。これだからあなたがいるとおもしろいんだわ」とニヤニヤ…は失礼ですね、思わずにやりとして当日はチヨマルさんの得点のとこに+12、と強めに書いてたのを覚えております。まさに文字通り「記録よりも記憶に残る」タイプで一発土手っ腹に大穴をあけて一服の清涼剤的な気持ち良い正解劇でもありました。

そしてこれは三好さんの奥様のキヨミさんもそうなんですが、(大会や他のいわゆる「競技クイズ」系の)クイズプレイヤーとしての経験はさほど多くはなく「知っている知識、興味あるジャンル」が偏っていれば偏っているほどに「問題文の中のどこをアプローチポイントにして押したりしてくるかわからない」という側面もあります。私自身なんかは実は昔っから市販のクイズ問題集からは座学ではあまり頭に入ってこない人間で(←なのでトイレやお風呂での友として目を通してました。これでもなんやかんやで結構役には立ったんですけどね(笑))、読書とかラジオとか目と耳から入ってきたものをネットとか文献で興味本位で調べたりしてそこらへんから「脳汁」が出て楽しくなっちゃう…という変わった人間なんで、ラジオでタレントの伊集院光氏も言ってましたが「知ってることはとことん知ってるが、知らんことはとことん知らん(し、興味も関心もない)」という典型的パターンなんですね。

ゆえに長年クイズをやってる人が実力通りに強いプレーで勝っていくのも「いやー、それは凄いなー」と思うのは言うまでもないのですが、意外な人が意外なポイントで意外に正解していく…というのもあれはたぶん正解した人も「実に気持ちが良い」と思うんですね(ま、私自身にも経験はありますので)、それを前提にクイズ企画をやってる自分も「いやーこれは気持ちいいわー」と思うことはしばしばあります。故に、このチヨマルさんもそうですが、キヨミさん、ひよしコンビ(ひっさつ会長&三好副会長)、T本山さんあたりのナチュラル知識に長けている人がどこでアプローチしてくるか、というのが楽しくて、結果的にはクイズ問題が長くなり、前フリが長くなり…で「ムダ長文」な感じになっていくんですね、はい(笑)。

と同時に言えるのは、ナチュラル知識に長けている人が「ちょっと本気でクイズを趣味として始めてみたら」、やり続けていると「ふと自分でも気づかぬ間に」加速度をつけて押せるようにもなります(周りがとんでもなく強豪なメンバーばかりだったらさすがに厳しいですが、岩Q槻のような初心者から中級者レベルのサークルだったらたぶんそうなると思います)。前のサークル時代に、三好さんも、ひっさつ会長も、本山さんも最初の3-4ヶ月はやっぱりおっかなびっくりでわかる問題も押す勇気がなかったという頃があったのですが、対戦するメンバーにもよりますが半年ぐらいで結構押せるようにもなります。ゆえにチヨマルさんがもし本腰を入れてクイズを趣味にしたらどんぐらい強くなるんだろうなという事を考えると、これほど楽しみな人もいない…とも考えております。

最後に、この「座・ムダ長文」のクイズ問題は、基本的には自作が中心なのですが、どーしても0から拵えるには厳しい、私・むろかつが苦手にしているジャンルに関してはあちこちのフリーの「基本短文のベタ問題」を参考に答えはそのベタ問題の単語なんだけど、前フリをめちゃくちゃ長くしたり、「そこらへんのエピソードは基本短文じゃ扱わねえよ」的な感じの問題も作っています。たとえばルイ・パスツール(近代細菌学の開祖と呼ばれているフランスの細菌学者)とかも。もっとも問題のフリで「パスチャライゼーション(牛乳等で使われる低温殺菌法)」を早々に入れてしまい、ハマさんに「そこで一択じゃん?」って軽くツッコまれたシーンもありました。あれは言われて「あ、そうか。」って苦笑いを禁じ得なかったのですが、こんな感じの「最後まで聞いてみたらベタ問題」な作問も結構おもしろいので、プレイヤーの皆さんのリアクションと作問時の珍エピソードの掘り起こしなども今後も頑張ろうと思います。

でもまあたぶんこの形式の企画および作問をやるのは私ぐらいだろうなーとも(苦笑)。何よりジャンルをある程度まんべんなく用意してその出題順を「振る」のが結構めんどいんですね。ただこれをやらないと関連問題を作った際に作成順に問い読みしてしまうんで思いっきり偏ることもありますので。ですので当面は私の「座・ムダ長文」、来年も年2-3回ぐらいはあると思いますので、そちらの方をお楽しみいただけたら幸いです、はい。

長々となりましたが以上です。ではまた。

(Text by むろかつ(番頭役))

↑確実に中高生の頃にハマってたさだまさし氏に影響受けてますねー。特に歌と喋りが長いとこなんかは(爆)

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ABOUTこの記事をかいた人

埼玉県さいたま市岩槻区界隈で活動している「岩槻クイズの会・岩Q槻(いわくつき)」の公式ブログです。年間8-9回ほど「ヌルく」クイズやカードゲームなどで遊んでいる会です。 こちらのブログは主にサークルの「番頭役」のむろかつ(幕張亭ボーリック)が更新しています。