こんにちわ、むろかつです。7月4日に開催されました2021/07月例会「オービスサマーダッシュ」の報告記の15回目をお送りいたします。今回は4Rで行われました「RAPID SHOOTOUT」の模様の6回目です。暫定順位上位のメンバーによる第2組「UPPER STAGE」の、終盤の31問目から40問目のラスト10問あたりの様子をお送りいたします。ここまで大量リードしているあんどうさんの大逃げを最後の最後に誰かが止めることができるのか?
↑前回はこちらをどうぞ。
残り10問となりました。
さてQ1-30までを経て残り10問となりました。ルールの確認をいたしますと、
正解すると1問あたり60ドルのチップ、更に連答に成功したり、前の問題が誤答・スルーで繰越が発生するとそれなりにもらえるチップが増えます。ただし前の第1セットと違うのは「3×失格がある」という点でそこらへんはとりあえず慎重にプレーしていかないと2×を背負った時点で押しにいけなくなるという側面もありました。
そしてQ30時点での各人の正解状況は以下の通りでした。
あんどう:Q6(発酵)、Q11(干菓子)、Q15(プリウス)、Q21(国字)、Q23(ブタ)、Q25(方丈記)、Q27(竹)、Q30(イエローストーン国立公園)
※2-4連答および繰越分の加点あり
佐伯明日叶:Q1(ノット)、Q16(S極)、Q19(大田区)
※2連答分および繰越分の加点あり
かよちん:Q9(やり投げ)
※繰越分の加点あり
T本山:Q3(ハロゲン(元素))、Q13(ペグ)
※繰越分の加点あり
Kava:Q2(アウトレイジ)、Q7(吸盤)、Q20(オリンポス山)、Q28(ロードアイランド州)、Q29(えきねっと)
※2連答分の加点あり
くうちゃん:
あんどうさんが(誤答・スルーを挟んで)4連答まで達しておりましてなかなかの大逃げを見せてました。もしかしたら第1セットのハマクドーさんの大逃げを超えるんではないか?というぐらいに。続くはKavaさんと佐伯さんが追う感じでしたが、下手すると参加費で徴収された400ドルを取り戻すことができるのはあんどうさんだけなんでは?というぐらい、今回の第2組の問題文もやや難易度が高く、更にあんどうさんが攻めている上に間違わないという安定さが際立っているQ30までの展開でした。
↑LinerさんのMC席にて。各人のチップの獲得状況はテーブルの端の方でこんな風に管理されてました。
それと同時に第2組ではハマクドーさんが得点係をやってくださってまして、ポイント的にはあんどうさんとこがえらいことに(^_^;)
あんどうさんの勢い、止まらず…か?
Q31:旧刑法200条の「尊属殺人罪」の違憲判決において”これ”が用いられたことでも知られる、「刑事裁判において裁判官が被告人の憐れむべき事情/」→情状酌量(じょうじょうしゃくりょう)
正解したのはあんどうさんでQ30に続いて2連答に成功。こちらは明治刑法の頃から「自分の親、祖父母、おじ・おば」など自分よりも上の尊属を殺害した場合は、通常の殺人罪よりも罪が重い…という規定があったのですが、昭和40年代に、実の娘に殺された父親に、殺されるだけの落ち度が常識的に考えても著しくあった事件(ここではあえて詳細は記しませんので、気になる方は検索してください(大汗))がありこれについて憲法の「法の下の平等」に違反するのではないか…という事で、日本国憲法下では史上初めて最高裁で「違憲判決」が確定したという事項でもあります。なので現在は刑法の中に「尊属殺人罪」は削除されていて今はありません。
Q32:イギリスの通貨単位はポンドですが、フランスの/→ユーロ
正解したのは佐伯明日叶さん。ま、「一瞬、これ、フラン(ユーロの前の通貨単位)に行かねえかなあ」と私・むろかつがつぶやいてたのですが、たぶん私だったら勢いでうっかり「フラン」って答えそうで(爆)
Q33:「万馬券」とは/配当が何倍のことをさすでしょう?→100倍
初っ端の「万馬券とは」でガッと押されるも、ランプがついたかよちんさんが答えたのは「1万円」。ところが答えは「配当は何倍?」だったとは。いやー2択を外して惜しい。もっとも最近は競馬なんかも馬連だけでなく馬単(1-2着をきっちりと当てる)、3連複・3連単など100倍を超えるものが珍しくなくなり、むしろ3連単でわずかこれだけの鉄板レースかよ、というツッコミ型の見方ができはじめしてるのがなんともはや。あ、私・むろかつは夜、なんとなく地方競馬の、船橋競馬や大井競馬のナイターレースの中継を見るのが好きなんですね、千葉テレビとか東京MXテレビとかの。しかもお金を賭けずに(苦笑)
Q34:2008年に公開されたフラッシュ「山手線チャレンジングクイズ」の中では誤答としてアナウンスされてしまったこともある、ドミトリー・イワン・アリョーシャという兄弟が主人公とするドフトエフスキーの小説は/→カラマーゾフの兄弟
押したのは佐伯さんだったが「罪と罰」と答えて誤答。これで2×に。ちなみに元ネタの「山手線チャレンジングクイズ」の動画も一応調べてみたんですが、
↑こちらの2分00秒あたりにどうぞ(笑)
Q35:インダス文明の遺跡「モヘンジョ・ダロ」は、現在のどこの国にあるでしょう?/→パキスタン
スルー直前に本山さんが押して「パキスタン」で正解。これで繰越分も含めて一気に180ドル獲得ということに。本山さんは指勝負としては他の面々に一歩遅れる傾向があるんですが、逆に言えば押した問題はほぼ誤答なく正解をかっさらっていくので、昔、「アメリカ横断ウルトラクイズ」で同じようなクイズプレイヤーの方がいて「考えすぎのコンピューター」とあだ名をつけられてたことがありましたが、まさに本山さんはそのような「他の人も得意としてる問題は指勝負で負ける事が多いが、自分だけが得意なジャンルも持っていて」「そこはスルー直前でサクッと持っていく」稀有なタイプでもあったりします。いやーさすが(笑)。
Q36:剣道や空手で、自分と相手の空間/→間合い
かよちんさんが正解。武道(剣道・空手だけではなく、柔道や相撲、レスリング、ボクシング等にも勿論あります)では、このような状況から対戦相手との距離の詰め方、技をかけたり自分の腕のリーチが届く範囲に詰める…などが肝心になっていくことで、一般的にも適当な時機やころあいを指して「間合いを見計らう」とか、舞踊・音楽などで、調子や拍子の変化する間のわずかの時間をさす…時に使われる言葉でもあります。ま、サークル運営的には仕切る側としてはいかに周りの方が心地よく例会を過ごせるかという雰囲気づくりにも結構大事なモノだったりしますね。人との距離感とかも。
Q37:天狗にさらわれる少年の運命を描いた能楽の題名から名前がついた、吉本新喜劇の常設劇場といえば何でしょう?→なんばグランド花月
こちらはスルー。もともとは大阪市内に別の「なんば花月」という常設劇場があったんですが昭和末期に老朽化でリニューアルされてできたのがこちらの劇場だったそうです。ちなみにお客さんの目が他の吉本興業系の劇場に比べて非常に肥えていてめっぽう厳しい(そして年齢層も上なので)らしく、「ここで笑いが取れれば、全国どこの劇場に行っても大丈夫」と、落語家の桂文珍師匠が言ってたそうです(笑)
Q38:禁欲的な思想を意味する「ストイック」という言葉の語源/→ストア派
あんどうさんが相当早いポイントで押して正解し周りからどよめきが起きるほどでした(苦笑)。こちらは紀元前3世紀初めの古代ギリシャでゼノンという哲学者によって始められたヘレニズム哲学の一学派で、つまりは「自らに降りかかる苦難などの運命をいかに克服してゆくかを説く哲学」を提唱していたためにそこから禁欲的な「ストイック」という言葉ができた…とのことです。
Q39:この問題を作ろうとした時に作者が思ったことは、「富士急ハイランドにそういう乗り物があったなあ」という本当にどうでもいい漢字三文字の言葉で/→高飛車
問読み時にいきなりLinerさんが雑談を喋るかのように問読みが始まって「ん?(^_^;)」となったんですが、それでも「漢字三文字」で正解してしまうあんどうさんは凄いな…と。ま、一応調べたら現在、富士急ハイランドで漢字三文字のアトラクションがこれしかなく(どうも過去にもなかったようです)、絶叫系アトラクションのこちらが正解でした。ちなみにこの「高飛車」は”リニアモーターによる直線加速と、垂直巻き上げによる地上43mからの落下がある大型コースター”が持ち味だそーで…うーん、無理だな俺には(ノД`)シクシク
※ついでに余談としては私が大のジェットコースター嫌いになったのは小5の頃に親父の職場の家族向けのスケート大会で富士急ハイランドに行った折にやはり親父に無理やり連れて行かれて乗せられた「ジャイアントコースター」というどえらく長い距離のそれで、後に「FUJIYAMA」という名物コースターがそこにできる前に同じ場所にあった長らく同遊園地の看板コースターだったそうです。まあ、それ以降、スケートも嫌いでジェットコースターも嫌いで…そりゃ親父とも仲良いわきゃねえやなと(苦笑)。
Q40:けん玉で剣先を手で持ち、玉を中皿に載せる基本技をあるものの形に似ていることから/→ろうそく
最終問題はかよちんさんが正解して全40問終了…となりました。大昔、さだまさしファンの人で「けん玉六段」と自称していた方と知り合ったことがあったんですが「そんなに段位があるんすか」とそっちの方にびっくりした思い出が。
いやー、すごいわ。
というわけで全40問が終了しまして、
あんどう:Q6(発酵)、Q11(干菓子)、Q15(プリウス)、Q21(国字)、Q23(ブタ)、Q25(方丈記)、Q27(竹)、Q30(イエローストーン国立公園)、Q31(情状酌量)、Q38(ストア派)、Q39(高飛車)
※2-4連答および繰越分の加点あり
佐伯明日叶:Q1(ノット)、Q16(S極)、Q19(大田区)、Q32(ユーロ)
※2連答分および繰越分の加点あり
かよちん:Q9(やり投げ)、Q36(間合い)、Q40(ろうそく)
※繰越分の加点あり
T本山:Q3(ハロゲン(元素))、Q13(ペグ)、Q35(パキスタン)
※繰越分の加点あり
Kava:Q2(アウトレイジ)、Q7(吸盤)、Q20(オリンポス山)、Q28(ロードアイランド州)、Q29(えきねっと)
※2連答分の加点あり
くうちゃん:
という次第になりました。
↑で、あんどうさんが第1組のハマクドーさんの時同様に計算的にどえらいことになってました(^_^;)
で、獲得ポイントはあんどうさんは1151ドルにも達しており、その他は佐伯さんが378ドル、本山さんが360ドル、Kavaさんが300ドル、かよちんさんが240ドル、くうちゃんさんが正解なしで0ドル…と、よくよく見ればあんどうさん以外の全員が、「参加費の400ドルをペイできなかった」というなんとも凄まじいセットになってしまってたのでした。
さて次は最終の第5ラウンド。これまた一筋縄ではいかないクイズ企画・バラエティ企画がやってきます。次回もどうぞお楽しみに。以上です。
解説と補足など
(こちらも番頭役・むろかつが書いております)
というわけで、4Rの「RAPID SHOOTOUT」をお送りしました。各セット×全3回の合計6回分の連載でした。どちらにしましても結構大変だったのが「中編」のQ11-30までの20問分の回でして、こちらは文字数が6千文字に迫る分量になってしまいましてこの「解説と補足」の項目を割愛させていただきました、はい。まあ補足や余談が長かったせいもあるんですけどね(ノД`)シクシク
で、Linerさんから解説をいただきました。転載させていただきますと、
カジノで近年急激にその認知を高めているのがポーカーです。
ポーカーはカジノゲームの中では珍しい「プレイヤーVSプレイヤー」のゲームです。
取り上げないわけにはいきません。
とはいえ、対人となればクイズだったら早押しではないですか。
というわけで、みんなが参加費として出したチップを奪い合う形にしました。ただ、ゼロサムゲームは負けると辛い。
ということで、連答でボーナスを付けることで全員のトータルは減らないようにと調整、ただし上位陣にはダメージの意味も込めて失格を用意するというチューニングになりました。
問題選定がややいい加減だったものの、終わってみればある程度の形にはまとまりました。
次回があるとすれば問題選定が最大の課題です。
とのことでした。
個人的には3Rのビンゴホール岩槻と同様に「参加費」があったのが特徴的でしたね。第1セットは200ドル、第2セットは400ドルと。こちらを参加費を基準にした「損得分岐点」的な感じで並べてみますと、
第1セット:ハマクドー645ドル、nao246ドル、ばいそんさん216ドル、むろかつ90ドル、ひっさつ会長90ドル、チヨマルさん30ドル
第2セット:あんどう1151ドル、佐伯明日叶378ドル、T本山360ドル、Kava300ドル、かよちんさん240ドル、くうちゃんさん0ドル
…とまあ、第1セットは6人中3人が参加費をペイできまして、対する第2セットはあんどうさんのみ、という事になってました。ま、Linerさんも現場でおっしゃってたのですが、第1セットと第2セットではやや問題文の難易度を調整(当然、第2セット・暫定順位上位グループの「UPPER STAGE」の方が難しい)されてたそうで、第1セットよりも第2セットのほうがスルーが目立ったという証左でもありました。
あとTwitterで佐伯さんがつぶやかれてたのですが、
リハビリ中とはいえ、
この時期に、そろそろ、親指押しを改めないといけないかなぁ。。
(他の指だと)気持ち悪いんで、
結局親指に落ち着いてます。身体に、遊びが少ないのも課題なんですが。ಠ﹏ಠ。 https://t.co/A0hwNte4KE
— 佐伯 明日叶 (@like_spray) August 19, 2021
あ、佐伯さんは親指押しだったんですね、早押しボタン。
かくいう私はもともと左利き(ただし生まれつきは右利きで幼少時の肘骨折(の際の右肘のギプス固定)がきっかけで左に。一応、箸とペンは右でそれ以外は左ということに)で、早押しボタンはできるだけ左手の親指か人差し指で押すようにしてるのですが、右手首から親指にかけて介護離職する前の某仕事の影響でのひどい腱鞘炎持ちでもありまして、ええそこらへんのお気持ちはなんとなくわかります。今だと右手の指で押すと突き指みたいになることもありますので、まあお怪我にはどうぞお気をつけください(^_^;)
というわけで次回からは最終セットに入っていきます。ではまた。
(Text by むろかつ(番頭役))
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