さて、2期分の予選(順位戦)を経ての決勝・名人戦となります。前回例会の名人位を取ったLinerさんがお休みなので「暫定名人」決定戦ということになります。
奇しくも「予選」から登場した初参加の二人の対決でした。
今回は前回の例会ではできなかったA級戦の優勝者同士の対決形式の名人戦。
奇しくも今回初参加の「予選」から参加したふたりの対決になったのはびっくりしましたが…。
さてこの対決、もしあんどうさんがおぐのりさんに勝って(暫定)名人位を獲得した場合は次節はA級から参加となり、仮に次回休場した場合でも3期分はA級からのシードが確保されますが、逆におぐのりさんに負けて(暫定)名人位を獲得できなかった場合は、第3期A級順位戦で4位で終わっているので次回以降はB級からの参加…という実に「タイトロープ」な条件での戦いとなってしまった次第でした。
一方でおぐのりさん今回(暫定)名人位が取れなくても次節以降はA級から出れるという条件は確定しておりました。
ちなみに名人戦の形式は10○4×。1対1なんで実に激しい戦いになりそうな予感…。
あんどうさんが3連答で逃げ切りを図ろうとするが…?
Q1「映画的手法を取りこんだ独自の作風によって「劇画」のジャンルを確立した、「無用ノ介」「劇画武田信玄」そして「ゴルゴ13」などの代表作がある漫画家→さいとう・たかを」を正解したのはあんどうさん、Q2「アイヌ語の「乾燥した広大な土地」サットトポロに由来する、北海道の道庁所在地は→札幌」をおぐのりさんがそれぞれ正解し仲良く+1で並んだ序盤戦。
ここから、Q3「実は現在も建築中である、スペインの建築家アントニオ・ガウディがバルセロナに手掛けた教会→サグラダ・ファミリア教会」Q4「アメリカでは「ハックルベリー・フレンド」と呼ばれる、幼い頃からの親友のことを、日本では、ある遊び道具の名前を用いて→竹馬(ちくば)の友」を連取に成功したのはあんどうさん。
更にQ5「我が国での「温水洗浄便座」の代表的な商標で、LIXIL(リクシル)グループのINAXのものは「シャワートイレ」ですが、TOTOのものは→ウォシュレット」も、押すのが早すぎて誤答したおぐのりさん対し、すべて読まれた状態で解答権が回ってきたあんどうさんが正解し、実質3連答に成功し、一気に+5までリードを広げる展開となっていた。
しかしおぐのりさんも負けてはおらず。
Q6「昭和45年に発売されてから今もトップシェアを誇る、ショウワノートのロングヒット商品「ジャポニカ学習帳」シリーズの中で、罫線が全く入っていない白紙のノートのことを→自由帳」を、今度はあんどうさんが早く押しすぎて誤答し、おぐのりさんに解答権が回ってきて正解し+2となる。
Q7「主にボクシングや格闘技において、大きめのグローブとヘッドギアをつけて、リング上でほぼ実戦と同じ形式で行う練習方法は→スパーリング」はあんどうさん正解で+6、Q8「札幌から本州に向かう寝台列車で、「北斗星」の終着は上野駅ですが、「トワイライトエクスプレス」の終着となるのは→大阪駅」をおぐのりさん正解で+3とすると、1問スルーを挟みつつも、
Q9「映画監督の作品履歴のことをフィルモグラフィーといいますが、ミュージシャンの作品履歴のことは→ディスコグラフィー」
Q11「ことわざで、思うようにいかないときは二階から差す薬は→目薬」
Q12「ヒューイ、デューイ、ルーイという甥っ子やデイジーダックという恋人がいる、ディズニーの人気キャラクターは→ドナルドダッグ」
…をいずれもおぐのりさんが正解しスルーは挟んだが実質4連取。これで+6で追いついた。
[Q12時点 あんどう+6+1×、おぐのり+6/1×]
またしても大混戦に(笑)
Q13「ミリン、醤油などで下味を付けた魚や肉に、くず粉や片栗粉をまぶして油で揚げた料理を/」で押したのはあんどうさん。しかし「ムニエル」と答えるが誤答で2×がついてしまった。一方、問題の続きはというと、「その色合いから紅葉の名所の名をとって何揚げと→竜田揚げ」をおぐのりさんが正解し+7で遂に逆転に成功する。
ここからQ14「住宅や店舗を、家具・商品・設備などをつけたままで売ったり借りたりすることを一般に何という→居抜き」を正解したのはあんどうさんで+7で再び並び、Q15「673年、吉川広嘉(きっかわひろよし)によって架けられた、山口県岩国市にある5連のアーチが美しい橋は→錦帯橋」をおぐのりさんが正解し+8で再び差を付けるが1問スルーを挟んで、
Q17「ラグビーでは、攻撃側に回ったプレーヤーが守備側のプレーヤーより数的優位に立っている状況を指し、サッカーでは、ディフェンスの選手が前線に上がってきて攻撃に参加することを何と言う→オーバーラップ」
…をおぐのり誤答→あんどう正解で+8で再び並ぶことになった。
これにはギャラリー大喜び。本当に大混戦になっていたのだった。
そしてあんどうさんはリーチ、おぐのりさんは逆リーチに。
Q18「2015年時点での推計人口で、人口が2億人を突破している国は、中国、インド、アメリカと、あとひとつ東南アジアのどこ→インドネシア」を正解したのはあんどうさんで+9。リーチをかける。
Q19「リトアニアのカウナス領事館に赴任していた際に、外務省の訓令に反して日本領事館領事代理の立場で大量のビザを発給し、ナチスの迫害からおよそ6000人のユダヤ人を救った、「日本のシンドラー」といえば→杉原千畝(ちうね)」はおぐのり誤答→あんどうスルーでポイントは動かない。
ただしおぐのりさんは3×となってしまい、次誤答したら4×失格という事態には追い込まれてしまった。
[Q19時点 あんどう+9/2×(リーチ)、おぐのり+8/3×(逆リーチ)]
Q20「別名を「ラ・ジョコンダ」という、現在はパリのルーヴル美術館が常設展示されているレオナルド・ダ・ヴィンチの作品は→モナ・リザ」…を正解したのはおぐのりさんで、これでおぐのりさんも+9。あんどうさんと共に+9でリーチをかける事態に。
↑両者とも+9まで積み上げてます(笑)
そして最後に「勝った」のは?
ただし、おぐのりさんはすでに3×も積んでいるので誤答すると一気に失格となり、この場合はポイントに到達せずともあんどうさんの勝利となってしまう。で、次の問題はこんな問題でした。
Q21「順徳天皇、世阿弥、日蓮上人が島流しにされた新潟県の島といえばどこ?」という問題。押したのは…おぐのりさん。「佐渡島!!」と答えると正解チャイムが鳴り響きこれで+10に到達。第2期名人戦はおぐのりさんが制し、暫定名人位を獲得することに相成ったのでした。
…ちなみにおぐのりさん、「佐渡島、うちの母親の故郷なんだもん」とうれしそーに。いやあそこでそういう問題を引く強さは凄まじい…(笑)
[最終結果 あんどう+9/2×(2位/A級4位につきB級降格)、おぐのり+10/3×(暫定名人位獲得)]
この結果、あんどうさんは次節以降は残念ながらB級からの出直しということになってしまいました(大汗)。でもまあ通常は順位戦はこのパターンで2期程度ずつ行うのでひとつの例会ですぐにA級に戻れるとは思うんですけどね…それにしても最後の最後で「身内問題(?)」を引くことに成功したおぐのりさんの引きの強さにびっくりするやら、の次第でした。
[次節(第4期)の順位戦のラインナップ]
休場者とかが出る可能性も高いのですが、以下のような感じになりました。
名人:Liner、暫定名人:おぐのり
A級1位:ハマクドー、2位:ガソダム、3位:ぽちょむきん(昇格)、4位:佐伯明日叶(昇格)
B級1位:あんどう(降格)、2位:三好誤服店(降格)
なお、A級に関しては名人は名人戦3期休場で失冠、暫定名人は1期休場で失冠となります。A級からのシード・休場ルールはまた後日ということで。
長々と書きましたが「名人戦・順位戦」報告記は以上です。では。
(Text by むろかつ)