こんにちわ、番頭役のむろかつです。2022/05月例会の報告記をお送りしています。第10回目は3Rに行われた磯部さん企画「学力王No.1決定戦」の4回目をお送りいたします。第1セット最終盤、やっぱり下位の面々が交互に正解して前代未聞の残留争いになっておりますが、果たして落第(失格)になる3人は誰になるのか??
↑前回はこちら。
↑今回の企画ルールはこちら。
第1セットは残り3問となりました。
さて現時点での状況はこんな感じになっておりました。
【第1セット:下剋上クイズ並びにQ8終了時の席順】※敬称略
1枠:ぽちょ兄貴、2枠:あんどう、3枠:むろかつ、4枠:ひっさつ、5枠:チヨマル、6枠:おぐのり、7枠:ばいそん
8枠:T本山、9枠:ムギタン、10枠:かよちん、11枠:Kava、12枠:ハマクドー、13枠:nao
このうち、第1セットで落第(失格)になってしまうのは下位3枠の11-13枠。しかし今回は序盤から下位の面々が交互に正解していて上位はなかなか動かず、下位は正解してもお互いに動くのでさして変動もなく…で、最も変動したのが「下剋上チャンス」でむろかつが正解してnaoさんと入れ替わったぐらいでした。いや、磯部さん企画でこういうのは全く記憶になくまさに「前代未聞」な序盤戦となっておりました。
ここから残るは3問になります。まず第14位の「生活を変えた日本の発明」が発表されまして、

「トマトの接ぎ木栽培」でした。あー確かに確かに(笑)

で、そのトマトの接ぎ木栽培にちなんだ問題が出題されました。Q9「言葉を2つ答えよ」という問題でした。ジャンルとしては「家庭科」になるそうです。

そしたらここで正解したのは、


これまた下位、12枠のハマクドーさんでA9:「台木・接穂(つぎほ)」を勢いよく正解してこれまた降格圏の激しい戦いが。「ここから捲らないと。まだまだ安全じゃねえし…」とハマクドーさん。これで12→10枠に進出しかろーじて降格圏を脱出しておりました。
残るは2問目。この続き問題となっておりまして、

A10「栽培を普及・奨励した人物、左から順に3人全て答えよ」という問題でした。

するとこんな問題が。こちらは解答となりますがA10「聖徳太子・平賀源内・宮崎安貞」。1-2人目はまあまあわかるんだが3人目が…ということで、

ひっさつ会長が誤答して4→6枠へ2段階ダウンした後はスルーとなっておりました。

で、ここで「宮崎安貞」の名字が正解で表示された時に「あー、合ってたのか!!」とリアクションをしたのが降格圏ギリギリ脱出していて更に上昇を狙っていたハマクドーさん。勢い余って椅子ごと転げて落ちてました…いやー熱い戦いだ(笑)。
ちなみに宮崎安貞は江戸時代前期から中期にかけての農学者で「農業全書」なる本を出版して大蔵永常・佐藤信淵とともに江戸期の三大農学者と呼ばれた人物だそうです(そして肖像画などが残ってないんだそうです、はい)。
そして第1セット最後の問題に。ここでは正解すると3ランクアップできるので最後尾のnaoさんもチャンスが有る…という次第でした。

Q11は「パラパラ建造物」問題。建造物を隠しているパネルが一枚ずつ剥がされていく…という問題なのですが、こちらはQ11「接ぎ木発祥の地とされる、この日本の地名はどこ?」という問題でした。そして磯部さんいわく「自治体名でお答えください」とのことでした。


そしたらここで押したのはムギタン。で、「宝塚市」と答えるとこれが正解チャイムが!!!

ちなみにこれは戦国時代から安土桃山時代あたりの武士である通称「木接太夫」とも呼ばれた坂上頼泰という人物がこの宝塚の地で接ぎ木の技法を発明し、時の天下人だった豊臣秀吉からこの「木接太夫」という称号を与えられたんだそうです。で、現在は宝塚市の特別名誉市民にもなっております。

いやー本当にほぼ終始、下位の面々が交互に正解していく展開になるとは。これでムギタンは3段階アップしまして、

一気に6枠まで急上昇、一方で第1セットで失格になったのは、

11枠:かよちんさん、12枠:Kavaさん、13枠:naoさん…ということになってしまいました。

そしてこの画像が出まして、第1セットが終了し、第2セットへと入っていったのでした。
【第1セット終了時の席順】※敬称略
1枠:ぽちょ兄貴、2枠:あんどう、3枠:むろかつ、4枠:チヨマル、5枠:おぐのり、6枠:ムギタン、7枠:ばいそん
8枠:ひっさつ、9枠:T本山、10枠:ハマクドー、11枠:かよちん、12枠:Kava、13枠:nao
そして次の第2セットは、

8-10枠の3名が落第(失格)となっていきます。ますます狭き門となっていくこの磯部さん企画、果たして第2セットはどんな戦いが待っているのやら…。
次回に続きます。
解説と補足と余談など
(こちらも番頭役・むろかつが書いております)
というわけで第1セットを4日連続更新でお送りいたしました。この磯部さん企画の報告記に関しては「どこらへんでバランス良く回数を分割して書いていくか」というのも悩ましいテーマのひとつでして、今回はこの「解説と補足と余談など」を入れるために第1セットを4回分に分けて最後の回はやや短めにお送りいたしました。
しかし相変わらずのクオリティの高さ。さすが磯部さんだなあ…なんてデジカメのフィルターを通して半分スタッフのような目線で企画を眺めつつ参戦もしてましたが、一気に血が騒いだのが、

やっぱり「さだまさし」でしたねえ(笑)。この人が大のヤクルトファンなのは知ってましたし、


【速報】つば九郎さん
さだまさしさんから
ヤクルト1年分をいただく (笑) pic.twitter.com/mJCHmYZcV3— TAKUYA #6 @ 大阪 (@hawks_6_takuya) December 31, 2017
↑お借りしてきました(多謝)
5年ぐらい前の大晦日に両国国技館で行われたカウントダウンコンサートを見に行って、そして年が明けての「生さだ」の公開生放送を見た際に生でヤクルトのつば九郎を見れたのはいい思い出でした(余談としては同じ放送でなぜかピコ太郎が見れたのと、「ももいろクローバーZ」が5人から4人になる直前で、最後の5人の姿も見れたのも稀有な経験でした(笑))。この時はマス席ではなく2階席の前から2列目という結構いいとこで見れたんでこんないい眺めに。
今はさほど熱心なかつ熱狂的なファンというわけではないのですが、「成田さだまさし研究会」というサークルを(さださんの番組でハガキを読まれたのがきっかけで)立ち上げたはいいものの、肝心のさだに飽きてそれが回り回って(大学のクイズサークルから早押し機を借りてきて、そして後にはメンバーが自作の早押し機まで作っちゃって)クイズや屋内ゲームを始めるきっかけになって今に至るという意味では「今、ここでクイズをやってるのはこの人のせい、もといこの人のおかげ」ってのを思うと感慨深かったですねえ。まあ実際はひっさつ会長の方がファン歴は長いんですけども…まあ、いいや(をい)
今回「前代未聞」だった2つのできごと。
そして今回の第1セット、実に「前代未聞」だったのは、正解者・不正解者の履歴および席順変動を見てみますと、
Q1:ヤクルト/ハマクドー×(6→8)、nao○(5→3)
Q2:たいわん・オランダ・ブラジル/かよちん○(13→11)
Q3:盆栽/かよちん○(11→9)
Q4:さだまさし・バレンティン・安田猛/むろかつ○(13→11)
Q5:アタック/ムギタン○(12→10)
Q6:クジャク・フラミンゴ・ケープペンギン/T本山○(11→9)
下剋上チャンス:「顔」/むろかつ○(12→3)、nao(3→12)
Q7:トール・のっぽ/かよちん○(10→8)
Q8(特別問題):単1→3→2→4/Kava○(13→11)、ムギタン○(11→9)、T本山(10→8)
Q9:台木・接穂(つぎほ)/ハマクドー○(12→10)
Q10:聖徳太子・平賀源内・宮崎安貞/ひっさつ×(4→6)→スルー
Q11:宝塚市/ムギタン○(9→6)
上位(ここでは上半分の7位以上を指してます)が正解したのはQ1のnaoさん、誤答した分も含めるとQ1のハマクドーさん、そしてQ10のひっさつ会長だけで、後はほぼ全てが下位の8位以下の面々の正解劇だったことがわかります。ゆえに席順決めの近似値クイズで1枠と2枠を得たぽちょさんとあんどうさんは実は一問も押すこともなくそのまま残留決定というこれまた過去の磯部さん企画では「全く無かったこと」でして改めてびっくりしてる次第です。それと同時に思うのは「いやー、かよちんさん、3回も正解してるのに…」というとこですかね。
ちなみに前回の2021/11月はどーだったのかと言いますと、この時はかよちんさんが1枠を奪取したこともあったんですが誤答が響いて下位に少しずつ下がって最後は最後尾で終了という「これまた実に惜しい」戦いっぷりでありました。ただ前回と明らかに違う点としては、今回の「乾電池の長さの順番クイズ」の代わりに入っていた「人物カルタ」が、”正解して生き残った人が多く、更に失格するタイミングが早いとそれだけ順位が大陥落する”形式でこれがなかなか凄いことになっておりました。
で、具体的にどうなったのかというのを前回の報告記からコピペして、更に大陥落を食らったLinerさん・むろかつ・かよちんさんの3人を例にしますと…、
【参考資料:2021/11月例会企画:第1セットQ10+人物カルタ開始時点での暫定順位】
おぐのり→Liner→むろかつ→かよちん→ハマクドー→ばいそん→三好誤服店→チヨマル→くうちゃん→山田はまち→佐伯明日叶→[降格ライン]→キヨミ→Kava→ひっさつ
【同:第1セットQ10+人物カルタ終了後時点での暫定順位】
おぐのり→ハマクドー→ばいそん→くうちゃん→キヨミ→Kava→Liner→むろかつ→かよちん→三好誤服店→チヨマル→[降格ライン]→山田はまち→佐伯明日叶→ひっさつ
Linerさんが2→7枠、むろかつが3→8枠、かよちんさんが4→9枠へ急降下…という凄まじい事態に。更に前回は、というか、磯部さんの企画の特徴としては「攻めなきゃ残留できないから、あえて攻めて誤答して更に席順を落とす人が続出する」というのも実はある(だから傍目から見ていてスリリングでおもしろい)んですが、そこでかよちんさんが果敢に攻めるも逆に誤答を重ねてしまい…という次第でした。
ゆえに今回は本当に「前代未聞」な展開で進んだのは、
誤答が”極めて”少なく、そして下位の面々が交互に正解して急上昇を許さなかった(下剋上チャンスを除く)
という点も挙げられると思います。そういう意味では「いや、本当にかよちんさん、全く誤答してないのに(しかも一番正解してるのに)、あまりに周りがすごすぎて…」という一言に尽きますね。今回に関してこれは個人的に勝手に理由として考えているのは、従来の磯部さん企画は「芸術家」などの世界史・文化史からいろいろな幅広いジャンルの問題を拵(こしら)えて来る傾向の問題を用意してたので、今回の「日本の発明品」の方が生活感が強くて「少しだけとっつきやすかった」かもしれないですね(ただしこれは「そのテーマから連想して答えが出てきやすい」という話であって、クイズの問題難易度云々の話ではありません。一応念の為)。
かくいう私自身も3人の人物クイズのときはいつもだと「1-2人目はわかるんだが、3人目がなあ…」という、今回で言えば「聖徳太子・平賀源内までは行けるんだが、宮崎安貞がわかんなかった」という「3人目」の難易度の持って行き方が元祖の「Qさま!」の持ち味であり、実は磯部さんの腕の見せ所なんだろうな…というのをこれまた勝手に解釈しちゃってるんですが、

練習問題の時の3人の人物クイズで「あ、むしろ2-3人目(田中角栄・池田勇人←共に日本の歴代総理大臣でもあります)の方が俺が好きなジャンルだわ」って思ったほどで(で、1人目の「阿川佐和子」も知ってました。月一回、痛風および血糖値の検査と薬を貰いに行っているかかりつけの病院に置いてある「週刊文春」の対談コーナーを愛読してますので(苦笑))、なんとなく個人的にはこれがこの日、体や頭の中がほぐれていい感じになったのかなあ…と思ってます。
そしてムギタンの底知れないナチュラル知識と勝負勘の凄さたるや(笑)
そして第1セットの「陰のMVP(?)」は、もう言うまでもなくムギタンくんでしょうね。
彼とは先述の「成田で、さだ研なのにさだに飽きてクイズ・ゲームをやりはじめた」頃からのサークルのメンバーであり友人でもありまして、本人は「自分はクイズは苦手だから」と言いながらも時折、意外なとこで勝負をかけて正解をもぎとっていく、という「ナチュラル知識で意外なジャンルに精通していて、はっきりいって底が知れなくて凄い」というひよしコンビ、本山さん、組合サトー。、そして今は亡きガソダム氏、最近の岩Q槻ではチヨマルさんも含めて、彼らと同じ傾向の「どこかで周りをあっと言わせる」プレイヤーでもあります(笑)。さすがにベタ問や競技クイズの「指勝負」ではなかなか勝てないけど、このようないろいろなジャンル・形式で出題されるクイズでは、他のプレイヤーを「あっ」と言わせるとこがあるんですが…。
ちなみに磯部さん企画はこれがたぶん初めてないし参加していたとしても久々の参加(ムギタンくんは出身は埼玉なんですが現在は静岡に勤務先と自宅がありますので本当に数年ぶりの参加になります)だと思うんですが、岩Q槻初年度の忘年会の例会の時に初参戦してLinerさんのボードゲーム「ブラフ」でいきなり初優勝したりとか、昔から「他の面々とひと味キャラが違っていて、いざという時に一発かませるセンスがいいんだよなあ」とは思ってたんですけども、ムギタンくんとも知り合って今年で25年になり、もう私自身にとっても人生の半分以上の付き合いになってますが「相変わらず、いいとこで「あっ」と言わせてるなあ」と、思わずニヤニヤしてしまったほどでした。で、こういう時に意外なとこで正解すると、たとえば企画がハマクドーさんのクイズだったら「そこで押すかー」と苦笑いしつつも非常に喜んでくれるんですね(←ここらへんがハマさんの企画やお人柄がいいなあと前々から思っているところです。しゃれが通じるとこなんかが特に(笑))。
個人的には「そういう、トータルの勝負ではなかなか勝てないかもしれないが、たまに(←「いつも」ではありません(苦笑))どこかで一発「風穴」をあけてくるプレイヤー」が大好きで、ゆえにクイズ屋さんやらナチュラル知識に長けているいろんな人をごちゃまぜにして盛り上がるクイズ企画(そしてゲーム企画)てのが大好きなんですね。いやーまだ第1セットではありますが、予想外な展開そして結末っぽい事態になって「さすが岩Q槻の笑いの神様、序盤からいい仕事をやりやがる」と思ったもんでした(笑)。
勿論、その「笑いの神様がしっかりといい仕事をする」にあたっては、クイズを出題する側の「皆を輿に乗せるようないい企画・問題」を作ってそれを出題してくれて初めて成り立つものでもありますので…やはりそこは磯部さんの企画のクオリティが非常に高くて、皆がノリノリになってプレーできているからだろうな、とも思う今日この頃です。
さて次回からは「第2セット」に入っていきます。次回もどうぞお楽しみに。ではまた。
(Text by むろかつ(番頭役))
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